こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です。
今回、ご紹介するのは2019年5月17日にDJIが発売しましたアクションカメラ「Osmo Action」です。
まず初めに、アクションカメラやDJIって何?
初めて聞いたんだけど、という方もいらっしゃると思いますのでご説明しますと・・・
■アクションカメラってどんなカメラ?
- スポーツやバイク、自転車や登山などアクティブなシーンの使用でも壊れにくく丈夫な造りのビデオカメラ
- コンパクトで軽いため機動性に優れていて、どこにでも取り付けることができるように様々なマウントが用意されている
- 強力な手ぶれ補正機能が付いていて、スポーツ時や走行時の大きな揺れも軽減してくれるので安定した撮影ができる
これまで、アクティブなシーンを主観で撮影するには、ビデオカメラが大き過ぎて撮影できなかったので、そこを穴埋めする為に出てきたのがアクションカメラになります。
■DJIとは
これまでDJIは、ドローンやスタビライザー付きのカメラは出していましたが、アクションカメラを出すのは初めてなので「DJI」って何?って方も多いんではないでしょうか。
DJIは、世界シェアのドローン約7割を占める、ドローン世界最大手の中国の企業になります。
そんなドローン開発の際に培ってきた手ぶれ補正の技術を利用して、開発されたのが「Osmo Action」です。
■Osmo Action基本性能
センサー | 1/2.3 インチ CMOS 有効画素数:12M |
レンズ | 画角:145° F2.8 |
動画性能 | 4K/60fps 8倍スローモーション |
電子シャッター速度 | 120~1/8000 秒 |
防水・防塵機能 | 対応(水深11m) |
後発での発売ということもあり、防水性能や手ブレ補正など様々な面で現行のアクションカムを超える性能になっています。
■カメラ(静止画)としての機能はどうなの?
ここまでで、アクションカムとしての基本性能の高さは知っていただけたと思いますが、ここからはカメラとしての機能をご紹介していきます。
今回はそんなOsmo Actionを、コンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)の代わりに普段持ち歩いてもカメラとして使えるのだけの性能があるのかを検証していきます。
一般的なコンデジと比較して優れている点は・・・
- 頑丈で壊れにくく、水中や雨でも気にせず使える
- サイズが小さく持ち運びに便利
- NDやPLなどのフィルターを取り付けることができる
- 手ブレ補正が強力で手持ちで低速シャッターが切れる
- シャッター速度を120秒~1/8000秒と幅広く選択できる
- ホワイトバランスを細かく設定できる(ケルビン設定で2000K~10000Kまで1000Kごとに選択可能)
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サイズはスマホの1/4くらいの大きさです。
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様々なフィルターに付け替えて撮影が出来ます。
フィルターを自由に付け替えることが出来て、手のひらに収まるほど小さなコンデジって、あまり無いのではないでしょうか。
■静止画作例
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ISO100 F2.8 SS1/100 9000K アスペクト比4:3
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ISO100 F2.8 SS1/100 9000K アスペクト比16:9
静止画の場合、アスペクト比を4:3と16:9の二種類から選ぶことができます。
同じ写真でもアスペクト比が変わると印象が変わるので、伝えたいイメージによって変えてみるのも面白いですよね。
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ISO100 F2.8 SS1/20 歪み補正:OFF
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ISO100 F2.8 SS1/20 歪み補正:ON
歪み補正が付いているので、普段どおり自然に撮影したい場合は「歪み補正ON」にすると歪みなく撮影ができます。その場合は、作例にもあるように少し画角が狭くなってしまうので、少しでも広くダイナッミックに写したい場合には「歪み補正OFF」がオススメです。
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ISO100 F2.8 SS 0.6秒 手持ち撮影
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ISO100 F2.8 SS 1/10 手持ち撮影
強力な手ブレ補正が付いているので、0.6秒の低速シャッターを手持ちでも、しっかり撮影が出来ます。
三脚がなくても、シャッター速度を活かした表現が楽しめるのも強力な手ブレ補正が付いているOsmo Actionだから出来る芸当です。
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ISO3200 F2.8 SS1/8000
高速シャッターも1/8000まで切れるので、コンデジやスマホには出来ない撮影ができます。
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ISO100 F2.8 SS1/10
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ISO100 F2.8 SS 1秒
水しぶきの強い滝や、水面すれすれの川の撮影も防水機能のついたOsmo Actionなら故障の心配なく撮影ができます。
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ISO3200 F2.8 SS 1/5000
超広角で撮影できるのもアクションカメラだから出来る撮影方法です。
作例の写真は感度設定をISO3200のまま撮影した一枚ですが、粒状間がフィルムカメラに似ていてノスタルジックな写真になりました。表現方法の一つとして「明るい時に高感度」も使えそうです。
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ISO3200 F2.8 SS 1/120
暗いシーンでのISO3200では、多少高感度ノイズが出るものの、色のバランスやディテールの崩れはなく自然に表現しています。
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ISO400 F2.8 SS 1.3秒 ND16使用
NDフィルターを装着して、長秒間露光をした撮影です。
一般的なコンデジや、スマホではフィルターを装着できる機種はあまり無いので、こういった撮影方法は出来ませんよね。
Osmo Actionはフィルターの取り外しが一眼レフのカメラのように簡単に出来るので幅広い表現方法で撮影を楽しむことができます。
■最後に
検証の結果としてはコンデジの代わりに十分使える性能だと感じました。
作例をご覧いただき、いかがでしょうか。アクションカメラで撮影したようには思えないほど、しっかり撮れますよね。
シャッター速度・ISO感度・ケルビン等の設定も細かく選択できてNDやPLといったフィルターも装着できるので、様々な表現方法で撮影を楽しむことができます。
そのうえ、防塵・防水(水深11m)・耐衝撃(1.5mからの落下に耐える)・耐低温(-10度でも動作可)などアクションカメラならではのタフネス性能とコンパクトなサイズで、シーンを選ばずどこでも撮影することができます。
また、前面にディスプレイもついているのでセルフィー撮影をよく撮る方や動画も撮りたい方でカメラをお探しの方はOsmo Actionを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨まで