コンパクトだけど高性能! フジフイルム ティアラについて

1994年に発売された単焦点の35ミリコンパクトカメラです。正式には「カルディアミニ・ティアラ」といいます。

当時のコンパクトカメラ市場はズームの高倍率化が主流でペンタックスのエスピオ140(望遠140ミリ)やミノルタのパノラマズーム135(望遠135ミリ)を双璧に120ミリクラスの高倍率カメラがそろっておりました。35ミリ一眼レフカメラではキヤノンEOS-1N発売、ニコンはフラッグシップF4を軸に展開する一方でF90X、F70D、F50Dを発売するなど電子化で賑わっており、ネガカラーだけでなくスライド用のリバーサルフィルムの需要も多い時代でした。コンパクトカメラでも写りを重視した高級コンパクトという市場を作っており、コンタックスT2(1990年発売)やニコン35Ti(1993年発売)など10万円を越えるカメラがありました。一般的な単焦点コンパクトカメラはエスピオミニやオリンパスμ、ニコンミニ(AF600)などプラスチックボディの2万円前後のカメラが主流でしたが、その間を埋めるカメラとして登場したのがリコーのR1とこのティアラです。

当時の販売価格で3万円前後と記憶しておりますこのカメラ、アルミ風のボディに大判レンズさながらの「スーパーEBC フジノン」と冠した28ミリF3.5を搭載し高級感を醸し出しております。

ではその実力は? とベルビアを装填し光の弱い雨の紅葉を撮ってみました(当時)。結果は中心は非常にシャープでコントラストも高く色鮮やかな像を結んでくれました。ベルビアに負けない、さすがフジノンといったところ。写り重視の新しいこのクラスのカメラ、あなどれません。



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