こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です
2019年3月14日に発売されました「EOS RP」をご紹介します。
2018年10月にキヤノンから初めて発売されたフルサイズミラーレス一眼「EOS R」の弟分にあたるモデルでフルサイズミラーレスのエントリーモデルとして位置づけされているモデルです。
今回は、実写レビューを含め、どのようなユーザーにオススメなのかをご紹介します。
1.「EOS R」「EOS RP」の違い
EOS RP | EOS R | |
画素数 | 約2620万画素 | 約3030万画素 |
重量 | 約485g | 約660g |
撮影可能枚数 | 約250枚 | 約370枚 |
連続撮影枚数 | 5.0コマ/秒 | 8.0コマ/秒 |
画素数や連続撮影枚数は、「EOS R」と比べると劣りますが、重量を含めたコンパクトさは「EOS RP」の方が勝っており、より持ち運びしやすく機動性に優れます。
画素数は、フルサイズCMOSセンサー約2620万画素もありますので、大伸ばしプリントやトリミングをしても十分な画素数といえます。
その他の違いは【これまでフルサイズEOSに搭載されていた、カメラ上部に付いていた撮影設定に関する液晶パネル】や【EOS Rにあった電源OFF時のシャッター幕のCMOSセンサー保護】などが省かれています。
2.操作性
ファインダーを覗いたままで、ほとんどの操作ができるように考えられた、操作性に優れたボタン配置になっています。
また、RマウントレンズやEFマウントアダプターには、コントロールリングが付いているので、【マニュアルモードの場合はISO感度を変更】したり【絞り優先モードの場合は露出補正が出来たり】と直観的な操作ができるようになっています。
その他にも、よく撮影中に変更するであろう機能は様々な機能の割り当てが可能なマルチファンクションボタン(シャッターボタン横の小さなボタン)に設定しておけるのでファインダーから目を離さず撮影に集中することができます。
3.作例
【コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R】を使用して、EF70-200mm F2.8L IS II USMを装着し撮影しています。
レンズ自体の重さは1490gと重いため、ボディとのバランスの悪さは感じましたが、グリップが深く、しっかりと安定した撮影ができるので、取り回しに不自由は感じることなく撮影に挑めました。
マウントアダプターの使用でも、AFスピードが遅くなることはなくコンテニュアンスAF設定で動体をしっかり追いかけることができました。
RF35mm F1.8 MACROを装着して撮影した作例です。
レンズ自体の重さは305gと軽く、ボディとのバランスが絶妙で「ホントにフルサイズのカメラ?」と疑いたくなるほど、取り回しがしやすい組み合わせです。
さらに、最大撮影倍率0.5倍のハーフ撮影もできるので、テーブルフォトや風景、ポートレートなど、これ1本で色んな撮影が出来てしまう、とても便利なレンズです。
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ISO6400
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ISO16000
高感度テストでは、ISO12800まで高感度ノイズも少なくディテールを損なうことなく立体感を感じる事ができました。
ISO25600になると、立体感は感じるもののノイズが多少でてくるので、【ある程度画質を求めるのであればISO12800】【多少のノイズがあっても高感度撮影をしたい場合ISO25600】までの設定がオススメです。
バリアングル液晶なので、無理な体勢をとらなくてもローアングルを簡単に撮ることができます。
また、液晶画面を前面に向けることができるので、自撮りをする方や動画をよく撮影する方にもオススメです。
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ISO-1600 SS-1/2500 F/3.5 RF35mm F1.8 MACRO使用
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ISO-800 SS-1/640 F/8 RF35mm F1.8 MACRO使用
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ISO1600 SS1/2500 F/5 RF35mm F1.8 MACRO使用
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ISO-1600 SS-1/1600 F/2.8 EF70-200mm F2.8L IS II USM使用
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ISO-800 SS-1/800 F/1.8 RF35mm F1.8 MACRO使用
4.最後に
上位機種EOS Rと比べると、画素数であったり連続撮影枚数など多少、数値的に劣る部分はありますが、必要十分なスペックを持ち合わせているので、サブ機ではなくメイン機としても十分使える性能になっています。
また、高画質を保ったまま連続撮影枚数を抑えたりとバランスよく、コスト削減されており、EOS Rより価格が抑えられているので、フルサイズ機を使ってみたいけど、どのカメラがいいか迷ってるかたは、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
気軽にフルサイズを体感できるといった点で、高画質で小型軽量なEOS RPとてもオススメです!
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨まで