初心者 おすすめフィルムカメラ Nikon F70 《自宅の愛猫 撮影レビュー》


皆さま こんにちは。 カメラのナニワ心斎橋本店 オッドアイの白猫が大好きなカメラ担当 見崎です。

まず初めに、2019年6月、富士フイルムよりモノクロフィルム(黒白フィルム)  ネオパン100 ACROSIIが今秋を目途に発売予定とアナウンスされました。

黒白フィルム ネオパン【NEOPAN】は1952年に初登場して以来、ネオパンSSを手始めにネオパン プレスト ネオパン アクロス等へ改良を重ねつつ60年以上発売を継続されました。


私もフィルムカメラユーザーとして、「富士フイルムのネオパンは消える事は無いだろう」と思っていると、2018年4月に富士フイルムの黒白フィルム・黒白印画紙の生産完了の記事が出ました。

最初に思った言葉は「もっとネオパンを使っておくべきだった」でした。


もうネオパンの復活はないのだろうと諦めていた矢先、ネオパン 100 ACROSIIの発売発表。

この機会を大切に、モノクロフィルムだけでなくカラーネガフィルム・リバーサルフィルムでも綺麗に撮影ができるフィルムカメラについて、これからご紹介させていただきます。


さて、今回のレビューは、フィルムオートフォーカス一眼レフの製品の中から、ニコン中級機種として多彩な機能のついたF70のスペックについて、休日や就寝前に撮影した自宅の愛猫たちをモデルにしてご紹介してゆきましょう。


1.発売初年は1994年(平成6年) 

モデル/リコくん・アイちゃん

モデル/ズマロンくん・モコちゃん

この頃発売していた同クラスのフィルム一眼レフと言えば、

■キヤノン EOS 100QD   EOS 10QD

■ペンタックス Z-5P 

■ミノルタ α707si X-700

■コンタックス 167MT

■リコー XR-7MII XR-10P 

■シグマ SA-300

などがありました。 オートフォーカスが主流の時代でしたが、マニュアルフォーカスの一眼レフカメラも何種類か販売が継続していました。

ちなみに、先日ひっそりと現行製品リストから抹消されたニコン マニュアルフォーカス一眼レフカメラ「FM10」は、1995年(平成7年)に登場しています。


2.AF-Sレンズ(FX)が使用できます

モデル/モコちゃん


AF-Sレンズが使用できる一眼レフと尋ねると、「D70」「D40」「D100」以降の機種を答えるケースが大半ですが、一部のフィルムオートフォーカス一眼レフでも、プログラム露出他やストレスのないオートフォーカスを活用する事ができます。

「F70」「F80シリーズ」「F90シリーズ」「F5」「F6」などがAF-Sレンズ(FX)で使用ができますので、既にFXフォーマットのAF-Sレンズのユーザーであれば、フィルムボディさえ用意すれば、すぐにフィルム撮影を体験できますよ。

尚、今回の撮影レビューは、すべてニコン AF-S 50mm f1.8を使用しています。


3.各種機能の好みの設定状態を記憶できる

モデル/アイちゃん

モデル/ぶーやんさん


ニコンF70には、使用頻度の高い露出モードや測光モードなどの組み合わせを好みの設定状態にして、3通りまで記憶させるQR(クイックリセット)機能があります。

 

D850なら、「カスタムボタンの設定」が似たような機能にあたりますが、F70DのQD機能を呼び出す場合、《OUT》ボタンをを押しながらコマンドダイヤルをまわして選択するので、現行のニコンのデジタル一眼レフと比較すると戸惑う場合があります。

慣れるまでは、使用説明書を繰り返し読みなおすことをオススメします。


4.フィルム巻き上げモードは4種類

モデル/ズマロンくん・ライちゃん

モデル/ライちゃん・アイちゃん


F70のフィルム巻き上げモードは、

■1コマ巻き上げ

シャッターを切るごとに1コマずつ巻き上げをします

■低速連続巻き上げ

シャッターボタンを押している間、最高2.0コマ/秒で連続巻き上げをします

■高速連続巻上げ

シャッターボタンを押している間、最高3.7コマ/秒で連続巻き上げをします(予測駆動時は3.1コマ/秒)

■サイレントモード

シャッターを切るごとに1コマずつ巻き上げをして、フィルムの巻き戻し音がたいへん小さくなります

以上4種類があります。

最近のデジタルカメラは電子シャッターでシャッター音が無音の機種もありますから、はじめてフィルム自動巻き上げカメラを操作した方だと、シャッターやフィルム巻き上げ・巻き戻し音に驚くかもしれません。

これもフィルムカメラを操る楽しみでもありますが。。。


5.倍率0.77倍の光学ファインダー


モデル/モコちゃん


F70のファインダー倍率は、0.77倍(50mmレンズ使用、無限大)です。

ニコンデジタル一眼レフFXフォーマット史上最高のファインダー倍率を誇るD850でも0.75倍ですから、「フィルムカメラのファインダーがデジタル一眼レフより見やすい」と言われる理由のひとつにもなります。

勿論、中級機種の部類に入るF70でも、ペンタダハミラーでなく、ペンタプリズムを搭載しています。 マニュアルフォーカスでもしっかりとピントの山を見つけることもできます。



フィルムカメラは難しいという印象があると思いますが、1985年(昭和60年)に登場したミノルタα7000より後発のオートフォーカス一眼レフカメラであれば、失敗の少ない写真を残すことが可能です。


モデル/ニコンF601に怖い視線を送るアリアちゃん


カメラのナニワ心斎橋本店では、ニコンのオートフォーカスフィルム一眼レフは勿論、各メーカーのフィルムカメラ・デジタルカメラ・写真用品からフィルム現像・プリントまでお取扱いしています。


皆さま、お誘い合わせの上、カメラのナニワ心斎橋本店までお越しくださいませ。


■撮影機材 ニコン AF-S 50mm f1.8G

■露出モード プログラムモード(プログラムシフト)

■モデル協力 見崎家の愛猫 アイちゃん・リコくん・ライちゃん・ズマロンくん・アリアちゃん・モコちゃん・ぶーやんさん