皆様はじめまして。レモン社銀座教会店の中村と申します。まだ新参者で不慣れなことも多いですが、何卒よろしくお願いいたします。
さて、今回はじめてのブログとなりますが、いきなりのイロモノ企画でございます。笑って読み流していただけますと幸いです。
私は普段FUJIFILM X-T20にオールドレンズをつけて使用しています。それに加え、Dマウントのレンズに興味を持ちましてPENTAX Qを先日新しく購入しました。
ご存知の方も多いと思いますが、Qはサイズの小さな1/2.3型のセンサーを搭載しており、35mm換算だと焦点距離を約5.5倍したものになります。 私がQとセットで購入したレンズはZUNOW 13mm f1.9でしたが、 つまりQで使用する場合の画角は35mm換算で13×5.5=71.5mmほどになるわけです。
そこで頭が単純な私は考えました。
だったら焦点距離が長いレンズをつけたらめちゃくちゃ遠くのものを撮れるのでは?
思い立ったらすぐ行動、です。試してみました!
【機材準備】
ちなみに今回使用するレンズはオリンパス zuiko auto-t 100mm f2です。これで550mmのf2という超望遠大口径レンズが誕生するという算段……!
余談ですがQにはファインダーが無く、背面の液晶パネルを見ながらのライブビュー撮影が基本となります。被写体にもよりますがここまでの望遠での撮影の場合、三脚がないとけっこうキツいです。
【実地試験】
それではいざ実戦。撮影地は東京港野鳥公園。最寄り駅は東京モノレールの流通センター駅で、年間120種前後の野鳥が観察される、都内でも有数のバードウォッチングポイントです。
次にzuiko auto-t 100㎜。真ん中あたりの水鳥(恐らくカワウ)の群れを大きく写すことができるようになりました!
※f値の情報が画像に保存されていませんでしたが、以下どれもだいたい開放~f4程度であまり絞らず撮っています。
展望ロビーよりも野鳥に近づける観察小屋から撮影。だいたい20~30mほどの距離だったかと思います。頭にピョコンと羽がついていますのでコサギでしょうか。園内ガイドのデータによりますと体長は61㎝ほど。
カルガモ、60.5㎝ほど。先ほどと同じぐらいで20~30mほど離れての撮影です。ふっくらもっちりしててかわいい。
のどが黄色いのでカワウだと思われます。体長82㎝ほど。50mほど離れた対岸の木の上にいっぱいとまっていました。
小さくて判別できませんでしたがシギの仲間でしょうか? おおよそ体長20㎝前後といったところです。撮影距離は10mほど。
羽田空港に近いため、頻繁に民間旅客機が着陸していきます。あんまりうまく画面の真ん中に捉えられませんでしたが一番マシに撮れた一枚。
空だけでなく地上のものもいろいろ撮れないかと試してきました。
地面に落ちていたどんぐりとツユクサ。どちらも2㎝程度の小さな被写体ですが、存在感を出せています。
ちょうど目の前の草むらにとまったバッタをパシャリ。体長3㎝ほどのかなり小さいイナゴでしたが、近づかずとも撮影できたので逃げられずに済みました。
圧縮効果を活かして奥行きを出そうとトライ。ぼんやりした雰囲気が何となくオールドレンズっぽい感じです。
彼岸花。小川に沿ってカーブを描きながら群生していたので、そのラインを切り取れるよう意識しました。
【評価】
とりあえず鳥を撮りに行ってみましたが、水鳥のような大きめのものを撮るのには100×5.5の550㎜で十分ではないかと思います。メジロやカワセミのような10~15㎝ほどの小さな鳥を撮るにはもう少し焦点距離が必要になってくるでしょう。
小さな花や虫なども撮れますので、ネイチャーフォトがお好きな方は比較的ローコストで使える機材としてご一考ください。また、50㎜標準レンズをつければ275mmほどになりますので、動物園で柵をボカしながら撮影、といった使い方もできそうです。
普段Cマウント、Dマウント専用でQを使っている方も、超望遠の圧縮効果でまたいつもと違った画が撮れますので試してみると面白いかと思います。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また次のブログでお会いしましょう~!!