SONY レモン社 横浜店

商品レビュー:ただ一つの不満点を除けば全てが最高な SONY RX1R Ⅱ

こんにちは。
レモン社横浜店の溝渕です。

 

今回は、SONYから発売されているRX1シリーズの最新機種「RX1R Ⅱ」
ご紹介させていただきます。

RXシリーズは
高画質にこだわったRX1シリーズの他に
日常で使いやすいRX100シリーズ
高倍率ズームレンズのRX10シリーズ
ウェアラブルカメラのように使えるRX0シリーズ
があります。

「高画質にこだわったと言っても所詮はコンデジ。フルサイズセンサーを搭載した一眼レフには及ばないでしょ?」と思われる方、いらっしゃると思います。
まずはメーカー公表の仕様の一部をご覧ください。

  • 35mmフルサイズ裏面照射型 Exmor Rセンサー 有効画素約4240
  • 画像処理エンジン BIONZ X搭載
  • 常用ISO 10025600
  • ZEISS Sonnar T*35mmF2レンズ搭載

 SONYユーザーの方であれば上2つは見覚えがあるのではないでしょうか?
(逆にSONYーザー以外の方は??になる気もしますが・・・)
後継機が出た今では少し見劣りもしますが、あの「α7RⅢ」と同様のものが搭載されているのです!
そのスペックを見れば最早コンデジではなく、レンズ交換のできない一眼レフと言ったほうが正しいかもしれません。(瞳AFは当然のように対応しています)

他にもいくつかご紹介したい特徴があるのですが、それは写真を見つつ・・

 

まずは外観写真から。 

レンズに刻印されたブルーのZEISSロゴもですがまずは写真右側、SONYロゴの上にある出っ張りにご注目ください。こちら収納式のEVFなのですが、ファインダー倍率0.74倍&T*コーティング仕様という贅沢すぎる性能。背面液晶での撮影が慣れない方でも安心の設計です。(その代わりに内臓フラッシュはなくなりましたが)

 

背面ディスプレイは固定式だったRX1/RX1Rから可動式に変更になっています。こちらはEVFを収納した状態ですが、収納方法は上から押すだけ、出し方も「FINDER」と書かれているボタンを押すだけです。

 

数値上と外観は申し分ないRX1R MⅡ。実際の写りはどうなのでしょうか。
作例とともに見ていきましょう。 

F2.2 SS1/100 ISO320

F2 SS1/100 ISO640

2枚とも開放側での写真です。
1枚目も階段下まで黒つぶれをおこす事無く描写されていますが、注目すべきは2枚目。手前のグラスに合焦させているのですが、そこからのなだらかなボケ感はもちろんガラスの質感?すらも写しだしてくれます。

 

高感度性能はどうなのでしょうか。

F2 SS1/100 ISO12800

上記の写真から手前の木の柱付近を切り出してみました。 

流石に拡大してみるとノイズが入っているのが目立ってきますが、1枚目の等倍の写真では殆ど気にならない程度かと思います。

F6.3 SS1/125 ISO12800

こちらは上の写真と同じ感度ですが、複数枚の写真を合成してノイズを軽減する
「マルチショットNR」を使用し撮影を行っています。
等倍ではざらつきが多少軽減されているように見えますが、拡大してみると違いはあまり感じられませんでした。バッテリーの消費も多くなるため使用の可否は一長一短といったところでしょうか。

 

F5 SS1/80 ISO10000

しかし、ここまでISOを落とすと描写のキレがかなり増してきます。船の船首部分に積もっている埃すらも確実に描写しきっています。

 

F3.2 SS1/160 ISO4000

F2 SS1/200 ISO1600

F2 SS1/500 ISO100

この辺りまで下げると、開放で撮っていても鉄のさび具合や質感すらも表現してくれます。さすが、空気すらも写すZEISSレンズと言われるだけはありますね。

 

逆光耐性を見ていきましょう。

3枚ともに若干のフレア、ゴーストが出ています。ただこれはフレアをあえて出すように撮影した中から目立つものを選んで載せています。
コンデジという事を考えると、真逆光撮影の条件でここまで抑えることができれば十分と言えるでしょう。 

 

F11 SS1/200 ISO100

F7.1 SS1/320 ISO100

ここまでトリミングをしてもまだ写真として見れるその描写力は感嘆ですが、等倍画像の湾曲を見てみると風景写真などは苦手分野なのかもしれません。
近影写真では全く気にならないレベルですので、広角として使いたい方は凄まじい描写力と天秤にかけ我慢できるかといったところです。 

近接撮影ではその解像度を活かした白黒撮影でも楽しめます。

F5 SS1/100 ISO2000

 


発売から4年近くたった現在でもいまだ新品価格で30万を超え、コンデジとしてはかなりの高価格帯に位置する本機種、SONYさんが当時可能だった技術力を詰め込んだ結果と言えるでしょう。
本機種を購入し、性能に対して安いと思えるか、一眼を買えばよかったと後悔するかは購入者それぞれによるかとは思います。

自身がSONYユーザーという事もあり、どうしてもバッテリーもちの悪さが目についてしまいます。しかし、フルサイズミラーレスを使用している私としてはここまで小型化されたカメラで同等レベルの性能を発揮してくれ更にバッテリーも求めるというのは贅沢すぎる気もしてしまいます。

予備バッテリーを購入する等で解消できる問題でもありますしね・・・

 

SONY DSC-RX1RM2

レンズ構成 7群8枚(AAレンズ含む非球面レンズ3枚)
開放F値 F2
虹彩絞り 9枚
焦点距離 f=35mm
外形寸法(幅×高さ×奥行) 113.3×65.4×72.0 mm
重量 約507g(バッテリー、メモリーステック デュオ含む)/約480g(本体のみ) 

 

SONY RX1RMⅡ、ご用命はレモン社各店
又はナニワグループオンラインまでどうぞ。

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