写真をぐっと印象的に!モノクロ写真のススメ

こんにちは、鹿児島天文館店の米田です。

皆様はデジタルカメラで写真を撮る時、どのようなセッティングで撮っていますか?

色温度・彩度・コントラストの調整など、理想とする色を出す方法は様々です。

そんな中、私は究極に低彩度な写真、モノクロモードにはまっております!

モノクロ写真は、ご存じの通り色を使わず白黒で表す写真です。

「せっかくカラーで撮れるのに白黒で写すなんて、もったいなくない?」

そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、モノクロ写真にはカラー写真にはない魅力と奥深さがあります!

今回はそんなモノクロ写真について、お話しいたします。


【印象的なモノクロ写真を撮る4つのポイント】

さっそくですが、私がモノクロ写真を撮るうえで意識しているポイントを4つご紹介します。

①シンプルな被写体を選ぶ

人間の目は色彩から受ける情報が多いためまず色を見てしまいがちですが、色のないモノクロ写真の場合は被写体の造形に注目することになります。

そのため、シンプルな被写体を撮影した場合カラー写真よりも造形に対するインパクトが大きくなります。


カラー写真より露出の選択を慎重におこなう

明暗差のグラデーションで写真の良しあしが決まってしまうモノクロ写真。意図していない白飛びや、黒潰れは写真の出来栄えに大きく影響してきます。

そうならないように、明るい部分に合わせるのか、暗い部分に合わせるのか、しっかり見極める必要があります。


③明暗差のコントラストで見せるならマイナス補正をする

ポイント②と露出の決定というところでは同じですが、「影」を意識してモノクロ写真を狙うのであれば、マイナス補正をかけてメリハリのある設定がオススメです。


④無機物を撮る

カラー写真で撮っても面白みを感じない、光沢感のある金属面や硬質なアスファルトなどの無機物はモノクロ写真にしてみると重厚感やクールな雰囲気で撮ることが出来るのでオススメの被写体です。



【モノクロって、どのカメラでも同じ写り?】

ところでカラー写真って各メーカーによって発色に違いがありますよね。

モノクロ写真にも各メーカーで違いはあるのでしょうか…

今回は

①SONY α7ⅲ(フルサイズ)

②FUJIFILM X-T100(APS-C)

③Panasonic GX7(マイクロフォーサーズ)

この3つのミラーレス機で撮り比べしてみました。

設定はマニュアルモードで3つの機種を以下の設定で撮影を行いました。

【焦点距離 約50mm(35mm版換算)/絞り値F3.5/ ISO400/シャッタースピード1/80】


①SONY α7ⅲ


②FUJIFILM  X-T100


③Panasonic GX7

同じ光源下で撮りましたが、カラー写真ほどではないにせよ、レンズとカメラが違うと陰影や濃淡の表現の仕方も違うことが分かります。

自分の好みの描写をしてくれるカメラを探すのも楽しいのではないでしょうか。


【最後に】

モノクロ写真に興味を持っていただけましたでしょうか?

モノクロ写真を撮ることでシンプルな構図や、光による陰影、被写体の造形などを鋭く見る力を鍛えることができます。

そこで培った力はカラー写真でも生きてくるので、撮影に関する能力がレベルアップすること間違いなしです!

皆様もぜひ、今日はモノクロを撮るぞ!とモノクロ写真にどっぷり浸かる日をもうけてみてはいかがでしょうか。



鹿児島天文館店 米田