皆様こんにちは。銀座教会店の中村でございます。
10月だけで3度目の台風も過ぎ去り、秋の長雨もそろそろ終わりといったところでしょうか。
さて、今月のブログでは、雨にも風にも台風にも負けずに花開いた秋バラが見ごろの「旧古河庭園」をご紹介していきます。
約100種200株もの秋バラが咲き乱れる西洋庭園のみならず、鹿鳴館やニコライ堂なども手掛けたイギリス人建築家のジョサイア・コンドル氏設計の洋館、そして京都の庭師・植治こと七代目小川治兵衛の作庭による日本庭園までも楽しむことができる、一石三鳥の撮影スポットとなっております。
それでは撮影してきた写真をご紹介していきましょう!まずはFUJIFILM X-T20&ヤシカ/コンタックス Planar 50mm F1.4にて撮影したものです。
SS 1/1900 ISO 200 WB 晴れ
品種名「熱情」。名前のとおり燃え盛るような情熱的な赤色で、まさしく「深紅のバラ」という言葉がぴったり。
SS 1/3200 ISO 200 WB 晴れ
品種名「バニラ・パフューム」。優しいクリーム色の花弁が穏やかで気品のある雰囲気を醸し出しています。
SS 1/640 ISO 200 WB 晴れ
品種名「メリナ」。赤みがかったピンク色はあでやかで上品、「ローズピンク」という表現がしっくりきます。
SS 1/4000 ISO 200 WB 晴れ
品種名「ローラ」。オレンジがかったピンクがポップな感じでかわいらしいです。
SS 1/1600 ISO 200 WB 晴れ
品種名「ダブル・ディライト」。透明感のある花弁はガラス細工のようで、とりわけ繊細な印象。
SS 1/2200 ISO 200 WB 晴れ
品種名「フレンチレース」。名前のとおり、真っ白でふりふりの花びらは清潔なレースのハンカチを連想させます。
SS 1/1800 ISO 200 WB 晴れ
品種名「インカ」。ビビッドで刺激的な黄色は「ビタミンカラー」という言葉がよく似合います。
SS 1/1500 ISO 200 WB 晴れ
品種名「チェリーボニカ」。さくらんぼのような小ぶりな花弁がぽこぽことなっている様子がとっても愛らしいです。
ここまではFUJIFILMのフィルムシミュレーション「Velvia」を活用した色鮮やかな作例を掲載してきましたが、この下ではちょっと雰囲気を変えた写真をご紹介していきます。
SS 1/800 ISO 250 WB 晴れ
PENTAX Q&ZUNOW 13㎜ F1.9にて撮影。ピクチャースタイル「銀残し」にデジタルフィルター「シェーディング(周辺減光)」をかけました。
SS 1/800 ISO 250 WB 晴れ
「銀残し」は、銀塩フィルムの現像時に銀を残す処理をあえて省くことで低彩度高コントラストに仕上げる手法で、それを模した発色にできるのがこの設定です。
ほの暗くどこか怪しげな雰囲気が気に入って最近多用しています。
SS 1/100 ISO 500 WB 晴れ
ZUNOW 13㎜ F1.9は絞りを開放付近にすると像がにじみ、うっすらヴェールを被ったような柔らかい雰囲気になるのが特徴です。
SS 1/500 ISO 250 WB 晴れ
背景が渦を巻くように流れるぐるぐるボケも出ます。像のにじみも加わって幻想的な1枚になりました。
SS 1/100 ISO 800 WB 晴れ
低地の日本庭園側から洋館と西洋庭園を写しました。高低差を活かしてエリアを区切り、洋館・西洋庭園・日本庭園をうまく配置しているため、お互いの景観を損ねることなく調和した庭園になっているというわけです。
SS 1/80 ISO 4000 WB 晴れ
西洋庭園は左右対称の幾何学模様に刈り込まれた植え込みが特徴的なフランス式庭園。洋館の南側の斜面の中腹に造られています。
SS 1/160 ISO 250 WB 晴れ
続いて日本庭園エリアもご紹介していきます。庭園の中心の池は「心字池」という名前で、上から見ると「心」の字に似せて造られているそうです。
池のほとりには立派な雪見灯篭が。
SS 1/100 ISO 250 WB 晴れSS 1/200 ISO 250 WB 晴れ
もみじの木漏れ日にカメラを向けたら強烈にぐるぐるしました。撮影時はまだ色づいていませんでしたが、11月からは紅葉に合わせたイベントも開催されるとのこと。
SS 1/100 ISO 320 WB 晴れ
少し絞ってF2.8ぐらいにすると中央付近はシャープな写りになってきます。周辺部は相変わらず像が流れますので、真ん中だけくっきりしているのが不思議な感じ。
SS 1/100 ISO 320 WB 晴れ
池のまわりを離れて木々の中をさまよっているとお茶室を発見しました。春・秋のみ中でお抹茶を一服700円で頂けるそうなのですが、残念ながら撮影日は開いておらず……。
SS 1/100 ISO 500 WB 晴れ
最後に洋館とバラがセットで写っている1枚を。輝くような白い花と洋館の取り合わせは非現実的で、どこか別の世界の一場面のようにも見えます。
秋バラは11月下旬ごろまで楽しむことができます。また、前述のとおり11月からは紅葉にあわせたイベントも始まりますので、そちらに合わせて訪れてみるのもよろしいかと。
ちなみに洋館内の見学も可能で、中の喫茶スペースで休憩することもできます。ただし、写真撮影は禁止されていますのでご注意ください。
最後に簡単な利用案内です。
【所在地】
東京都北区西ヶ原1-27-39
【開園時間】
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
【入園料】
一般 150円 65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
※洋館は別途入館料がかかります。
【アクセス】
JR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 (N15)下車 徒歩7分
JR山手線 駒込駅 下車 徒歩12分
都電荒川線「飛鳥山」下車 徒歩18分
北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分 「旧古河庭園」下車
※なお、バラ開花期は園内での三脚・一脚などの機材使用は禁止されています。詳しくはWEBサイトをご確認ください。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また来月のブログでお会いしましょう~。
レモン社銀座教会店 中村