「カメラを持つ。と言う事は、それ自体がスタイルで有るべきだ。」
つまり、どのメーカーのカメラを使うのか。なぜそのカメラを使うのか。と言う事自体が美学の始まりであり、往年の名カメラマンは各カメラメーカーの信念やコンセプトに共感し、相棒としての道具を選んだと言われています。
例えば有名なライカ。ライカはカメラと言う道具でありながら世界中の人に愛されるカメラであり、ただの道具以上にその人のライフスタイルを表したり、道具としての美しさ、写真を撮る。と言う事の本質と向き合わせてくれるカメラと言われています。
そう、カメラを持つ。と言う事は、それ自体がスタイルで有るべきだ。と、あの有名カメラマンが言ったのは嘘みたいな本当の話のに見せかけた、私が今考えた言葉です。
冒頭からフェイントだらけで失礼いたしました。レモン社池袋店の春山です。
ただ一つ思うんです。カメラを選ぶ理由の一つに、スタイルってあるよなぁ。と。
皆さんはどんな理由でカメラのボディやレンズを選びますか?
スペック? レンズ構成? 焦点距離? センサーサイズ? 操作性? 描写?
私は、見た目とかそのカメラの操作性とか結構大事です。
そして、今回紹介するカメラはそんな見た目にグサグサ刺さる逸品。
Nikon Df ですっ!!!
私の短いカメラマン人生の中で、エポックメイキングだと感じるプロダクトが3つあります。
1つはフルサイズでミラーレスを出して、今のミラーレスブームを加速させたソニーのαシリーズ。
2つ目は私愛用のフジフィルムが出した、初のハイブリッドビューファインダー機のX100
そして、3つ目がダイヤル式の操作で、かつフラッグシップ機の画質を持ったデジタル一眼レフカメラのDfです。
このニコンDfの個人的な魅力について語りたいと思います。
まず、何よりもすごいのがデジタルカメラなのにダイヤル式の操作。と言う部分です。
こちらは開発段階のアイデアから有るそうですが、ちょうどこのDfの開発時期中にX100が発売され、そのトラディショナルな形が好評だったこともあり、このデザインの推進にも影響があったそうです。
すこし話を戻しますが、冒頭の「カメラを持つ。と言う事は、それ自体がスタイルで有るべきだ。」ですが、これって結構大事だと思うんです。
例えばなんですが、仮にレンズ交換が出来ないとしても、24mm-300mmのF2.8通しのレンズが付いたフルサイズ機があったとしましょう。しかも連写が秒7コマくらい。
下手すると、それさえ持ってれば撮影の90%は賄えるスペックです。
でも、もしそれがめちゃめちゃダサいデザインでショッキングピンクのボディだとしたら…?
と言う事で、カメラってその機能性に目が行きがちですが、プロダクトデザインとしてUIよりもUXを優先させるデザインもあり得ると思うんです。
余談ですが、私はライカをフィルムで使うならM型じゃなくてバルナックだと思います。UIとしてはフィルム巻き上げが面倒だし、ファインダーも見にくいですが、その手間がまた萌えるというかなんと言うか…。
※UI・・・ユーザーインターフェースの略。
「ユーザーの目に触れる部分・使用する部分」の事
※UX・・・ユーザーエクスペリエンスの略
「ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験」の事
さて、このニコンDf。後ろはいわゆるニコンのデジカメ!って言う作りをしてます。発売がD800の後だったので、フラッグシップのカメラデザイン的にもかなり成熟している時期です。
ですが、このDfがDfたる所以は前面から見た時のフィルムライクの出で立ち、そして軍艦部のデザインに有ります。
なんと言う事でしょう…。
この一見フィルムカメラなダイヤル式のデザイン。
ここからはニコンDfの不便で可愛い所をつらつらーっとお伝えします。
・電源を入れるのに右手だけじゃ不便。
・SSがダイヤル式。
・ISO感度もダイヤル式。
・モード変換も当然のようにダイヤル式。しかも引き上げて回す。
現行のレンズの絞りが電子制御なので、絞り設定用のダイヤルは勿論ありますが、やはりこのスタイルだと似合うのはAF-Sじゃなくて絞りをレンズ側でやるAFレンズですよねぇ…。
あと、シャッター音!
これがめっちゃ気持ちい…。ミラーショックが手元に伝わってる時点でブレとかを気にしないとダメだとは思うのですが、なんと言うか「写真撮ってるぜ!」と言う感覚が手からビシビシ伝わってきます。
その内ミラーレスカメラにも疑似ミラーショックみたいな機能が付くんじゃないか。と思えるくらい、Dfのシャッター音とミラーショックは心地いいです。本当に一度体験してほしい。
もちろん、良い所だけじゃなくて、ダメなところもしっかりお伝えします。
・グリップが小さい。
・サブダイヤルがちょっと回しにくい。
・カードスロットがバッテリーと同じところにある
グリップとサブダイヤルはデザイン面もあってトレードオフな部分なのでまだ我慢できるんですが、カードスロットはどうにかならなかったのだろうか…。
とは言え、総評としては使っててとても楽しいカメラだと思います。
写真が上手くなるにはどうすれば良いですか?と聞かれる事がありますが、最短の答えは毎日カメラを持ち出す事だと思います。
そして、毎日カメラを持ち出す上で重要なのが、持ち出したいカメラか。という部分です。
それが、重さだったりデザインだったりするわけです。
そういう点ではDfと言う一つの答えは持ち出したいデザインだし、撮影と言う行為そのものを楽しませてくれるカメラだと思います。
余談ですが、感覚的にニコンDfって中古市場に出回らないイメージなんです。
と言うのも、こんな尖ったカメラを買う人って、スペックじゃなくてデザインに惚れて買うじゃないですか?そうなるとハイスペックマシンが出ても買い替えとかにならないんです。
そんなニコンDfが、なんと池袋店にはシルバーとブラックの二色が入荷しておりますっ!!!
フィルムカメラは使ってみたいけど、やっぱりデジタルじゃないと不安だし…。
フジフィルムも良いけどやっぱりフルサイズだよなぁ。
なんて方にはバッチリのこのカメラ!
これを機に写真一枚一枚に向き合ってみるのも面白いかもしれません。
商品情報
商品名:ニコン Df ボディ シルバー
価格:税込み\130,000-
商品コード:2111060000225
付属品:元箱・バッテリー・充電器。※2020年5月5日までの保証書付き
評価ランク:AB スレ・キズあり。整備済み
商品名:ニコン Df ボディ ブラック
価格:税込み\120,000-
商品コード:2111020214358
付属品:バッテリー・充電器
評価ランク:AB
どちらも中古品となりますので売り切れの際はご容赦くださいませ。