こんにちは!カメラのナニワ心斎橋店の阿部です!
突然ですが皆様、「ブラックミスト No.1」というフィルターをご存知でしょうか?
あまり聞き馴染みのない方も多いと思いますが、昨年、フォトグラファーの保井崇志さん(@_tuck4)がSNSでブラックミストの使用を公言されたことで、一般層にもこのフィルターが認知され、一時は入手困難となってしまうほどの人気が出ました。
これは企業秘密ですが、ポートレート撮影では「ブラックミスト No.1」というフィルターを使っています。レンズは「XF35mmF1.4R」「XF56mmF1.2R APD」の2本で、ボディはFUJIFILM「X-H1」。pic.twitter.com/9v2yQ2K99z
— 保井崇志 (@_tuck4) October 2, 2018
好きな方はとことん魅了されるという「ブラックミスト No.1」。その効果はいかに…!?
ブラックミスト No.1とは!
ブラックミスト No.1(以下「ブラックミスト」)はケンコー・トキナーより販売されているフィルターです。
ソフトフィルターの一種で、元々テレビや映画で使用されていたものを転用したものだそうです。
一般的なソフトフィルターでは画面が白っぽくなってしまうのに対し、ブラックミストは白っぽくすることなく、光をにじませ、描写をソフトにすることができます。
その自然な効果から、ポートレートに使われることが多いのだとか!
ブラックミストなしあり比較
まずはフィルターなしの例と、ありの例を比べてみましょう。
①ブラックミストなし
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 2500,フィルムシミュレーション ASTIA)
②ブラックミストあり
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 2500,フィルムシミュレーション ASTIA)
結構変わりますね!
ブラックミストをつけるとコントラストが下がり、ソフトな描写になっています。
わかりづらいですが、正面から見てモデルの右上に街灯があり、街灯の光がオレンジ色のフレアみたいに広がっていますね。
そして注目してほしいのが背景に写っている車のフロントライト!光源に独特の「にじみ」が発生しております。
あとはソフト効果のおかげか、こちらの方がモデルの肌が綺麗に写っている気がします。
ブラックミストでポートレート撮影
さて、ここからはRAW現像した作例になります。
舞台は夜の京都祇園。気候は雨。
今回使用するカメラはFUJIFILM X-H1、レンズはXF16-55mmF2.8 R LM WRです。
防塵防滴同士の組み合わせで、濡れることを気にせずガンガン撮影できます。
元々映画で使われていたフィルターとのことで、今回のテーマは「目指せ!映画の世界!」
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 1600,フィルムシミュレーション CLASSIC CHROME )
(f/2.8,S.S 1/30,ISO 4000,フィルムシミュレーション ETERNA )
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 4000,フィルムシミュレーション CLASSIC CHROME )
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 4000,フィルムシミュレーション CLASSIC CHROME )
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 1250,フィルムシミュレーション CLASSIC CHROME )
(f/2.8,S.S 1/60,ISO 5000,フィルムシミュレーション ETERNA)
やっぱり光源があると変化がわかりやすいので、ついつい光源を入れたくなります。
現像していて感じたのは、データがとても扱いやすいです。
今までこういった雰囲気を出すために現像で苦労してた部分がかなり楽になりました。
個人的にフィルムシミュレーションはPROVIAを使うことが一番多いんですけど、CLASSIC CHROMEやETERNAもマッチしますね。
いかがでしたでしょうか。
今回はポートレートでのレビューでしたが、スナップショットなどにも良さそうですね。
特に「ソフトフィルターは使ってみたいけど、効果が出すぎるのは嫌だ」という方には、ブラックミストの自然な効果がぴったりハマると思います。
動画も撮りたくなりますね~。
是非お試しください♪
カメラのナニワ心斎橋店 阿部