こんにちは。レモン社横浜店 溝渕です。
今回はCanon から出ている「EOS 5DsR」をご紹介させていただきます。
こちらの機種はその名にもある通り「Resolution」
つまり解像度を追求している機種になります。
主な特徴
- 35mmフルサイズ 有効画素約5060万CMOSセンサー搭載
- ローパスフィルターキャンセル仕様
- 画像処理システム デュアルDIGIC6搭載
- 最大1.6倍のクロップ撮影
5D MarkⅢの派生モデルとして扱われた「5Ds」と似たような構成になりますがモアレ等の発生を軽減させるローパスフィルターの効果をキャンセルする仕様になっており、同じ5060万画素の5Dsと比較し、更に画質を向上させた機種になっています。
数多くのカメラメーカーの中でもトップクラスの画質を誇る「EOS 5DsR」
圧倒的な描写力は勿論、高画質機ゆえの弱点も含めお伝えできればと思います。
今回は、広角から望遠まで3本のズームレンズを使用しております。
(写真クリックでフルサイズ画質にてご覧いただけます)
まずは広角側から
使用したレンズは「EF 16-35mm F4L IS USM」になります。
絞り開放の状態から凄まじい描写を見せつけてくれます。
レンズ側に手振れ補正はついていますが、ここまでの高画素機だとミラーショックで起こる僅かなブレも写真に影響を及ぼしてきます。新設計のミラー振動制御システムが搭載されていますが三脚が使用できない境内での環境が惜しまれます。
続きましての使用レンズは「EF24-70mm F2.8L II USM」
今回使用したレンズの中では唯一の2.8通しレンズになります。
こちらのレンズでは常用ISOいっぱいまで感度を上げどこまでノイズが気になるかを見ていきましょう。(ノイズ低減は標準設定になっています)
1枚目の写真では常用ISO最高値である6400、2枚目も一段階落とした5000になっています。5Dシリーズの最新機種である「5D MarkⅣ」の常用ISO最高値32000、更にDIGIC6+のノイズ低減を考えると夜間の手持ち撮影では若干見劣りする部分もあります。
また3枚目、低照度環境でのAFは後ろの光源に引っ張られることもありました。しかしライブビュー撮影時は最大16倍まで拡大してのMFも可能になるので、三脚使用が前提となるメインの風景撮影では問題ないでしょう。
描写力
さて、ここまでの写真は高感度、限界に近い測距輝度範囲でのピント合わせなど弱点となる部分を出してきましたが、ここからは本来の主戦場となる風景撮影での性能をお見せしていきます。
使用レンズは引き続き「EF24-70mm F2.8L II USM」となります。
屋根瓦の装飾は当然の事ながら木の汚れ、切断面の木目の1つ1つすらも容易に確認が可能です。陰になっている部分も潰れることなく描かれているのが分かるかと思います。
1枚目の川の中の砂粒もそうですが、驚かされたのは2枚目の写真です。
葉の表面に生えているトライコームと呼ばれる微細な毛すらも確認する事が出来てしまいます。自身のカメラでポートレートを撮ることは全くないのですが、このカメラで撮ればどこまで描写してくれるかは少し気になってしまいます。
最後のレンズは「EF 70-200mm F4L IS USM」になります。
前半と同じく苦手分野となる暗がりでの撮影ですが、三脚を使用し露光時間を長めに設定すれば、太陽光で染まる水の柔らかさも描写してくれます。
既に冷たいはずの海水が温かく見えるのは気のせいでしょうか。
冒頭でも触れましたが「5DsR」はどんな状況でも撮れる優等生ではありません。
撮影条件、被写体等を撮影者と共にカメラ側も選びます。
常に綺麗な写真が撮りたい方は「5D MarkⅣ」を持ち出した方がいいでしょう。
只、三脚を使い構図を決め、撮りたい写真がイメージできる状態ならば撮影者の想定を超える画を写し出してくれます。
多くの場面で泣きじゃくる愛機がふとした瞬間に魅せてくれる笑顔は、常に笑顔を浮かべる優等生よりも好きになれるものです。
Canon EOS 5DsR
AF方式 TTL二次結像位相差検出方式(専用AFセンサー使用)
測距輝度範囲 EV-2~18
連写性能 高速連続撮影設定時 最高約5.0/秒 連続撮影可能枚数 RAW設定 約12枚
動画撮影記録サイズ Full HD/HD/VGA
撮影可能枚数 ファインダー撮影 約660/ライブビュー撮影 約210枚
外形寸法(幅×高さ×奥行) 約152.0×116.4×76.4mm
重量 約845g(本体のみ)/約930g(バッテリー、記録メディア含む)
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