こんにちは!! 秋葉原店の茂木です。
非常に寒くなり、秋は何処へ行ってしまったんだろうか…と、感じる寒さが近づいてまいりましたね!!
台風やらで紅葉が遅れていますが、もう気づけば…11月も終わり。
今年もあと1か月…となってしまいました。
皆さま、どのようにお過ごしを考えてますか…( *´艸`)?
さて今回は、ポートレート撮影の観点から、以下の人気の高いお勧めのレンズを2本ご紹介させていただきます( *´艸`)
① Contax プラナー85/1.4AE(G)
② PENTAX SMC-Takumar 50mm/1.4 (M42)
今回の舞台は葛西臨海公園にて撮影し、モデルは友人にお願いしました。
ボディは、半年前ほどに発売されましたCanon EOS RPを使用。
オールドレンズを使いたいが為に、使い慣れたキヤノンシリーズのRPを使わせていただきました。
では、作例と共にご紹介させていただきます!
① Contax プラナー85/1.4AE(G)
こちらのレンズは、『Carl Zeiss』と日本のカメラメーカー『ヤシカ』が合同で製造したレンズが、この『CONTAX Planar T*85mm F1.4 AE』です。
マウントはフィルムカメラ『CONTAX』用のC/Yマウント。
このレンズには、AEレンズとMMレンズの2種類がありますが、何が違うかというと、以下の点に違いがございます。
【AEG、AEJの特徴】
・発色はMMタイプとわずかに違う
・反射防止処理がMMタイプに劣る
・絞りの長さが足らず、中間絞りまでギザギザ
・マウント爪が黒で強度がいまひとつ
※AE最後期にはシルバーに変更
※初期のAEも修理によって交換されている場合あり
【MMJの特徴】
・発色はよりニュートラルで場面を問わず安定
・前玉コーティングの色傾向が明確に変わったレンズがある
・反射防止処理が入念
・絞りの長さが見直され、無難な形状
・マウント爪がシルバーで強度がある
・一部、構造の簡略化がある
今回はAEタイプであるレンズを使用しました。
ちなみにAEGのGはドイツ製、Jの場合は日本製となります。
では、お待たせしました。作例です。
Canon RP+Contax Planar T* 85mm/1.4AE(G) (1/250 ISO160)
見てください!!この透明感!!ボケ感が特徴的です。
レンズは5群6枚。最短撮影距離1m。
アタッチメントはφ67mmねじ込みになっております。
被写体がくっきりしていますね( *´艸`)
室内とは違い、外で試してもこのとろけるような透明感が発揮されます。
レンズは重量は595gと、ズッシリとした重さがありますが、そんな問題もお構いなしなほどのボケ感。シャープな感じで表現が可能となっております。
ちなみに、物撮りはこんな感じになります。
それでもF4以上にすると、シャープさがより引き立ちます。
総合すると、女子からする私でも持ってみると「少し重いかな…」と感じはしますが、そんな問題も忘れるほど、いい写真が撮れるのではないでしょうか…( *´艸`)
その所以は、
①背景がボケまくる
②被写体が引き立つ
③被写体との距離感を保てる
このような理由があるように思います。
使ってみて思いますが、レンズと被写体、被写体と背景に距離があるほど
透明感かつシャープに、あなたのお写真を引き立てることでしょう!
② PENTAX SMC-Takumar 50mm/1.4 (M42)
ペンタックス(当時は旭光学工業)のSMC TAKUMAR 50mm /1.4は、M42マウントというオールドレンズの中でも人気の高いの古いレンズです。
このレンズの開放で写したときとくに後ボケが非常に柔らかく、しかも美しく仕上がります。
この美しい後ぼけは特筆もので、病み付きになるほど魅力的な写りです( *´艸`)
開放では素晴らしいボケ感ですが少しでも絞ると、その特徴が大きく消えてしまいますので、ご注意を。
そうなったら、もはや普通のレンズでしかありません。
ですから、このレンズは、開放で使うのがおススメポイントです。
ただし、どんな条件でも美しく仕上がるわけではありません。
二線ぼけになる領域が存在し、その条件に当てはまると、汚い仕上りになってしまいます。
その条件を避けながら撮るのが、上手な使い方となります。
被写体との距離だけでなく、被写体の形が大きく関係するので、頻繁に使いながら感覚として覚えるしかないと思います。
Canon EOS RP+PENTAX SMC-Takumar 50mm/1.4 (M42) (1/2000 ISO500 F1.75)
こちらのレンズは古いレンズなので、基本レンズ玉が黄色に変色しています。
使われているガラスの材質が特殊構造の為になります。
変色の度合いですが、それほどひどくはないものの、リバーサルで写すと確実に影響があります。
デジタル一眼レフで使うと、自動ホワイトバランス機能により、変色の影響を取り除けることもあるでしょう。
RAW現像するときは、変色している分のホワイトバランス補正が必要です。
普通のレンズなら5300Kに設定するところを、このレンズでは5000K程度に設定して現像しています。正確な補正量は、5000Kと5100Kの間ぐらいが適確なようです。
(ちなみに、この補正量は常用しているレンズの固有値であって、別なレンズでは変色の程度が異なりますから、補正値も違ってきます。そのため、レンズごとに補正値を求める必要があります)。
それでは、海の写真から一転、紅葉の季節には持って来いのイチョウの並木道での写真に移ります。
ちょうどこの時は、イチョウの葉がちらりと散る、瞬間を撮影出来ました。
この日は、天気も良く逆光で撮影しました。
逆光でのポートレート撮影は、一歩設定を変えると白く飛びやすいですが、敢えて逆光ポートレートを挑戦するのもアリだと思います!
レンズと逆光のおかげで、ふんわりと柔らかい印象になりました。
【まとめ】
さていかがだったでしょうか??
二種類の人気の高いレンズをご紹介させていただきましたが、こちらはあくまでも作例なので、自分に見合ったレンズを探してみるのも一つの手ではありますね。
個人的には、コンタックスのレンズの色合いが好きになり、一つ持っておきたくなりました。
また、このシリーズ続けていこうかと思います!
オールドレンズについて詳しく知りたい方は、各店舗に1人はかなり説明できるスタッフはありますので、お気軽にご相談くださいね!
Canon EOS RP+PENTAX SMC-Takumar 50mm/1.4 (M42) (1/400 ISO125)
それでは、また( *´艸`)
~使用機材~
ボディ:Canon EOS RP
レンズ:Contax Planar T* 85mm/1.4AE(G)
PENTAX SMC-TAKUMAR 50mm/1.4 (M42)
秋葉原店 茂木