キャッチの画像は私とは無関係の女性です。ビバフリー素材。
さっそく本題ッ!
「もしも、フィルムカメラを初めて使ったらマトモな写真が撮れるのか!?」
と言う事を今回は検証したいと思いますっ!!!
さて、勿論前提条件はちゃんと開示しないとダメですよね。例えば、カメラ触ったことが無い人がフィルムカメラを使うのと、普段から写真撮ってる人間がフィルムカメラを使うのではハードルの高さが東京タワー5本分くらい違います。
まずは今回の対戦相手はこのペアだっ!
ライカⅢf (セルフ付き)
※ボディはこのブログをアップする前に売れてしまいました。。。すいません!
そう、バルナックとズミクロンと言う、見た目で言えば最高に最&高の組み合わせです。
メカメカしい外見、コンパクトなのにずっしり来る重さ、カメラ持ってるぅ!と言う感じがビンビンです。
それぞれの詳細はブログの最後に書くとして、続いては撮影者の紹介ッ!!!!
Nikon、Canon、のフルサイズ機を経てプライベートではフジフィルムを愛用中。
フィルムって何かエモいけど、実際撮れ高分からないから不安。でおなじみ、私春山でございます。
ちなみに、私自身はマニュアルでしか撮影ができない逆ぽんこつで、特技は大体の適正露出なら2回シャッター切ったら合わせられる事です(デジタル限定)
つまり、相対的に露出は見てるけど絶対的な露出感が無いんですよねぇ…。一時期色温度当てゲームとか露出当てゲームとかしてたのが懐かしい…。
さて、そんな私が初めてフィルムカメラを使ったら一体どうなのか。と言う事を赤裸々にお伝えいたします~!
あ、フィルムはFujifilm スーパープレミアム400 でございます。
全て感度は200(当たり前)、絞りは開放2固定、SSだけ変えて露出コントロールしております。
さっそく1枚目!
いきなりですけど、我が家です。
左半分に霊現象が出てますね…(違)
フィルムが上手い事装填出来てなかったので、何度か入れ直してるときに感光しちゃったヤツです。
でも、一発目の割にはちゃんとピントも来てるし露出もOKじゃないですか。俺スゲー。
さ、雨の中神保町までお散歩してきました。まずはアナタはもう忘れたかしら。で有名な神田川です。
左側の柱にピントを合わせてみました。もちろん露出は当て勘(笑)
F2の割には50mmだからか、思ったよりボケないなぁ…。と言う感じです。
まぁ、左の柱までも結構距離有るからパンフォーカス気味になっちゃうんでしょう、きっと。
さて、神田川から移動して神保町でコチラ。こちらは「さぼうる」と言う喫茶店で、まぁそこそこ界隈では有名な場所です。
ちなみに高校がこの近所だったので、学校帰りに古本を買ってはここで読み終える。と言うなんとも文学王子的な日々を過ごしておりました。
ピントは手前のトーテムポール。やはりボケ感は少ないですが、ほんのりボケて煩くない感じです。
続いては店内のライトを。
フィルムだからなのか、このレンズだからなのか、なんとも言えない質感です。
普段はスナップとか撮らないんですけど、フィルムの質感も相まってエモいです。
やったぜ俺にもエモい写真が撮れた!(違)
さぁ、こうなると普段は絶対に撮らない写真撮りたくなりますよね。
その辺のつぶれた喫茶店です(笑)
なんて事ない被写体もフィルムマジックにかかると許される気が・・・(笑)
さて、ここから移動して夜の渋谷です。
旧ON AIR EAST(だったはず)。今はduo musicなんちゃらです。
有名なライブハウスですよね。この日はどなたかのライブがあったそうで、人がたくさんいました。
夜の手持ち(感度200)なので正直不安でしたが、確かSS1/50位で何とか撮れてます。
こうやってみると暗部の諧調がデジタルよりも豊かな気がします。多分デジタルなら地面の影の左端はつぶれてる気が…。
そのまま下って東急本店前。
うーん…やっぱりボケない…気がする。昔のレンズだから?なんででしょう?思った以上にボケてないぞ…。
そして渋谷と言えばセンター街!
どこにピント合わせたんだろ…?
感度200、F2でデジタルで撮影しようとは思わない…けどフィルムだと感度の変え様が無いからやるしかないじゃない?で、手持ちでなんとかなっちゃう。多分増感現像されてるんだろうけど。分からん(・_・?)
まぁでも、自画自賛するけど結構なんとかなってるな。俺すごいぞ!
以下まとめ
まず、フィルムを初めて使うにあたって、2種類の問題点にぶつかりました。
①フィルムだから露出が分からない。
勿論、一部露出計のあるカメラもありますが、中古の露出計がどこまで正しいかはなんとも言えない所だと思います。なので、露出に関しては結構冒険かなぁ…。と。
ただ、フィルムの方がデジタルよりも現像時に戻せる(らしい)ので、若干暗いかも。くらいの方が安全かもしれません。とはいえ、今回は露出計アプリとか使わずに全部勘で撮影してコレなので、意外と何とかなるっちゃなる感じです。
②ピント合わせが難しい。画角が読めない。
これはレンジファインダーだったり、バルナックだから。って言う部分もあるかと思います。
まず、M型と違ってバルナックはピントと画角が別のファインダーになっています。
そしてそのピント窓がキレイなボディを選びましたが、やはり結構小さいので見づらい場面が多かったです。
そして、M型はブライトフレームが出ますが、バルナックはブライトフレームが出ないので、画角が適当になります。
なので、画角に収まってると思っても見切れてる写真も何枚かありました。
この辺りは人それぞれの考え方になると思います。構図や画角をキッチリしたい方には不向きだけど、スナップとか遊びだと割り切って考えたらかなり面白いと思います。
③なんだかんだお金はかかる。
フィルム代、現像代、プリント代。などお金はやはりかかります。
デジタルに比べてボディ・レンズのイニシャルコストはかなり安いと思いますが、それでもフィルム関連のランニングコストは高い気がします。今回はフィルムと現像(デジタル化)で2700円くらいかかってます。これは撮影しまくってたら結構痛いなぁ…。と。
ただ、フィルムならではの面白さ、発見もあります。
①このフィルム使ったらどんな色味になるんだろう?と言う楽しみ
この辺りは人それぞれお気に入りのフィルムがあると思いますが、それを探す楽しみはやっぱりあると思います。初フィルムだけど既にほかのフィルム使ってみたいなぁ。とかは感じます。
②普段目を向けない被写体も撮ってみたくなる
これはデジタルあるあるだと思うんですけど、撮影してモニターで確認して、なんか違うなぁ…。で消す。んで、違うのが分かったからそこは撮らない。みたいなの有ると思うんです。
でも、フィルムだと「フィルムで撮ったら面白いかも」って言う気持ちで撮ってみたくなります。もちろん失敗もあるけど。
そう言う意味ではライカM-DとかフジフィルムのX-Pro3なんかはそういった体験に近い物を提供してくれるかも知れません。
③1枚を撮るのに時間をかける
これはもしかしたらデメリットかも知れないけど…。
普段デジタルに慣れ親しんでいると、1枚が軽いんです。なんと言うか、気軽にシャッター切ってしまうというか。
でも、フィルムだとピント合わせを慎重にするし、シャッタースピード大丈夫か気にするし、取り合えず撮ってみる。と言うのが無くなってファインダー見て落ち着いて考えるようになりました。
そうすると、1枚に対して頭の中で「コレ撮るか?画角どうなってる?ピントどこに合わせたら良さそう?」とか色々と考えて撮影するようになります。
時間はかかるけど、この写真に向き合う感じは何とも言えない体験かも知れません。
デジタルからフィルムに手を出してみようか悩んでる人のほとんどは、ちゃんと撮影できるか分からない。と言う感じが多いと思います。
取り合えずマニュアルで撮影できる知識が有れば、たぶんフィルムでの撮影自体は問題なく出来ると思います。
そして、たぶん初めてのフィルムカメラは露出計が付いてたりAFが付いてたりと、イメージで言えばその場で写真を確認出来ないデジタルカメラ。に似た感じの物を選ぶかも知れません。
でも、敢えてそこを逆行して、最初のフィルムカメラこそ面倒臭いカメラを選んだら世界が変わるかも知れません。
いつもはピントにシビアになってしまって、解像してるかどうか気にしちゃうけど、フィルムはもっとなんと言うか、大らかな気持ちで写真に対しての新しい向き合い方を提供してくれる気がします。
都会の生活に疲れた人が田舎暮らしに憧れるように、デジタルばかりで撮影しないで、たまには勇気を出して面倒なフィルムカメラを使ってみてはいかがでしょうか?
今回使った機材の詳細
ズミクロン L50/2 沈胴
商品コード:2111020182381
価格:68,000円
状態:B
中古品となりますので、売り切れの際はご容赦くださいませ。
お・ま・け
ウチの子です。顔はプライバシーの問題で隠してますが(笑)
フィルムめっちゃ楽しい~!!!
デジタルよりもフィルムで敢えて思い出残した方が良いんじゃないかコレ…?