みなさまこんにちは!
本日は京都の撮影スポットご案内です。金閣寺や清水寺・嵐山といったメジャースポットはすでにチェック済の方!こちらでは「ディープな」京都の撮影を楽しみたい方へおすすめのポイントをご紹介いたします。今回は東山区の「今熊野観音寺」です。弘法大師ゆかりのお寺で頭にご利益のある観音様として有名です。
天皇家ゆかりの寺院として有名な泉涌寺の参道を途中で左手に折れると赤い橋が静かに佇んでいます。近所に超有名世界遺産が立地するため紅葉時期は人波で大混雑の東山界隈ですが、こちらは街から離れているせいか比較的落ち着いた雰囲気です。行程は少々坂道ではありますがじっくり撮影するにはおすすめです!
以下作例は【ISO800 絞り優先AE】で撮影しています。この設定は途中変更していません。
本堂
☆落ち着いた雰囲気をつくりましょう
ビビットモードで撮影した作例です。山のお寺らしいコントラストです。雨男の担当が撮影に出る日はたいてい曇りや雨の日が多いのですが(泣)、この日もしっかり曇天でした。空の青がないので緑をバックに黄色と赤の配分を考えながら撮影します。黒や緑が多くなると落ち着いた画面になりますので、このような場合は表現したい雰囲気に合っているかどうか考えながら撮ってみましょう。
☆曇天でも明るい雰囲気をつくりましょう
先ほどの作例とは逆に明るい白をバックにします。同じ日に撮影していますが少し明るい紅葉を表現する場合はこのように絵作りしてみましょう。強めの露出補正をかけることも選択肢ですが繊細な紅葉の葉を表現したい場合はうまく調整してみましょう。
☆地面こそ紅葉写真最大の撮影スポット!お見逃しなく!
「上ばっかり見ていないで足元に気を付けてくださーい!」紅葉の名所では、撮影中に団体旅行の添乗員さんやバスガイドさんたちのそんな声が時々聞こえてきます。わたしたちカメラマンも上ばっかり見ていると足元の素敵な被写体を見逃してしまいます。そのためにも撮影地ではゆっくり時間を掛けて歩き回ることをお勧めします。素晴らしい1枚に出会えますよ!
☆観光ポイントと撮影ポイントは少々違います
こちらの作例は本堂の横手から撮影しています。いわゆる観光の順路からは少々離れていますがそのような場所にもよい被写体があるかもしれません。ただし立ち入り禁止エリアには入らないようにくれぐれもご注意をお願いします。
なお京都の紅葉を堪能したいあなたにこっそりとお教えします。撮影は「午前中」がおすすめですよ!
東山区ひとくちメモ:
八坂神社、清水寺、東福寺、三十三間堂、祇園など京都を代表する寺社仏閣や名所が集中する世界的観光地。しかし名所を少し離れると懐かしい昭和の町並が点在しており、落ち着いた風情を感じることができる。健脚の方は徒歩での散策もおすすめ。ただしアップダウンが多いので地図上の距離感以上に遠く感じるかも。なお「東山」という山は存在せず、都から見て東側に見える山の総称として使われている。
東山区の各名所へのアクセスは京阪電車の利用が便利。京都駅からはJR奈良線で東福寺駅にて乗り換えが可能。今回の撮影地、今熊野観音寺へは東福寺駅から徒歩約15分。または市バスの泉涌寺道バス停から徒歩約10分。
担当:やませ