今回はAF35ML QD、
通称オートボーイスーパー クオーツデートの使用レビューです。
オートボーイってなんであんなにうるさいんですかね。
やかましいにもほどがあるというか。
「私は今オートボーイ使ってますよ~」言うて存在をアピールしているというか。
場合によってうるさすぎて使えないこともあると思います。
いつまでのオートボーイがうるさいか検証してみたいですが、今集めることが容易でないのでね、、、N130以降がうるさくなさそう(想像です)。
「けたたましい」という言葉はこういうときに使用するんだなと。
つくづく実感しました。
今まで撮影してきたフィルムカメラの中で一番人が写っている率が高かったです。。
なんでかって言われると、おそらくなんも考えずにフラッシュ焚けば暗いところでも撮れることが要素として大きいと思います。
記録する写真として記念に撮影する、かつ気楽であること。これですね。
【スペック】
- 焦点距離:40mm
- F値:1.9
- シャッター:1/4秒~1/400秒
- 露出:プログラム式オートのみ
- 最短撮影距離:0.9mらしいです。知らんけど。
- ピント合わせ:AFのみのゾーンフォーカス式
(近距離=人のマーク・中距離=川←のような感じで人が3人立っているマーク・遠距離=山のマーク)
- ストロボ:手動ポップアップ式・ガイドナンバー11
- 電池:単三電池2本(本体)、CR2025(DATE機能)
- ISO設定:25~1000(手動で設定)
- 日付印字機能:年・月・日と日・時・分の2種類で年は2019年まで
【画像でちょっと解説】
【ストロボ】
フラッシュの裏側にFLASH ONのボタンがあります。
ポップアップさせた後に「キュィーーーーン」と音が鳴ればチャージ開始の合図です。しばらくすると背面側ファインダー横のランプが点灯します。⚡マークの下がオレンジ色に光ります。
【電源のON OFF】
ピントのキテいるダイヤルの白いところを好きなところに合わせて使います。
モードの方にピントを合わせました。B.Cはバッテリーチェックです。音が鳴ればバッテリーがある証拠です。OFFは電源を切る。ONは電源を入れる。SELF-TIMERは文字通りセルフタイマーです。このダイヤルは結構動きやすいので注意です。
【ISO感度設定】
ISOの文字の上部に窓があり、その中にISO感度の数字が表記されています。右側にギザギザした長方形の部分があり、その中心部にボタンがあります。このボタンを押しながら回すと。。。↓
こんな感じでISO感度が50から100に変わりました。こういう形で50~1000まで変えることができます。
【ストラップ取り付け部】
ペンタックス67ⅡやライカM5などと同じようにストラップ取り付け部が片側にしかありません。 縦釣りとなります。
【本体電池】
【フィルム巻き戻し】
フィルムを撮り切っても、このカメラは自動で巻き戻してくれませんので自分で巻き戻します。 その際の手順ですが、手前のピントのキテいるピンを押し込みながら。。。↓
フィルム巻き戻しの絵が描いてあるしたの突起を右にスライドさせると自動的に巻き戻してくれます。戻し終えても自動では止まらないので突起を左にスライドさせて終了です。
【レンズ】
40mmのF1.9ってね、結構後に出てたら高級コンパクトフィルムカメラの部類に入ったかもしれませんね。
この赤いリング。アタシはLレンズだと思っています。そうじゃなくてもこの見た目。信じたい。
【作例】
※Cinestill 800TのみGT-X830でデータ化しています。
それ以外はお店でデータ化してもらってます。
【Cinestill 800T】
おそらく一番最初に撮ったであろう写真。盛大に感光している。あとに続く2~3カットも感光していた。モルトが劣化していたら貼りかえるほうが良さそう。
Cinestill 800Tのおかげもあるのかフィルムスキャナーのおかげなのかこのホワッとした雰囲気がよさ。
オートボーイで撮影した写真のなかで一番好きなやつ。 季節の花と電車は合う。
なんで撮ったかは不明。でも記録に残る写真。あとからジワジワくる。こういうのも記録する写真として重宝する。
カレーのお店やったかな?店のライトでゴ-ストが出ました。結構珍しい。
こういうのが愛おしい。ピントは合わせたつもりだったが、合っていなかった。でもなんかジワジワくる写真。こんな感じでたびたびピントを外してくれるのが、こいつの個性です。
【FUJICOLOR C200】
この写真。実はフラッシュを発光させて撮ろうとした写真でした。しかし、見事にフラッシュが不発しましたが、F1.9の明るさに助けられました。コンパクトなのにここまでボケるのは驚きでした。ピント面も問題ないです。
ほんでこれがその後フラッシュ焚いて撮影したもの。 しっかり絞られていて、背景もクッキリしています。
最初にオートボーイを出撃させてから一年後に撮影。日付印字機能はこういうとき大事と痛感。来年の3月30日もこいつで撮ろう。
こいつのAFはあまり信用するなとおばあちゃんが言っていた。結構外します。
逆光!しっかりプログラム式で露出制御してくれています。
40mmという絶妙な焦点距離がこいつの難しいところ。
ファインダー内でピントを合わせる位置がゾーンフォーカスによりざっくりわかりますが、それでもピントが外れるときは外れます。
なかなか幻想的なお空だったので、電車が通ったタイミング見計らって撮影。電車が綺麗にシルエットになってくれました。
こういう式などの記念日には一番重宝すると感じています。日付印字をして記念日の写真として残してあげる。それだけで喜ばれると思います。
奥さん顔がイキイキしてます。旦那(友達)は顔が疲れてますね~。 デジタルの綺麗な写真も撮っておいて、こうやってフィルムで残してあげることで、あとで見返したときにええな~って思ってもらえると思うんです。
【期限切れ SUPERIA X-TRA400】
期限切れのせいなのか、若干色がよろしくない。描写は思いのほかシャープです。
暗いところのAFはまあまあ外すので、信用しないでください。個人的には味になっていい記録写真だと思っています。
キヤノンの製品使用しながら、N社のTシャツを着るアタクシでございます。 沖縄のホテルでの朝食中の一枚。
歩きながらの撮影。ピントがキテることが奇跡だと思います。いやホントに。
ISO感度の都合もありますが、まぁまぁストロボの光は届きます。
いかがでしたでしょうか?
うるさいし、まぁまぁなサイズやからポケットにも入らんかったりするし、
なかなかにコンパクトではないんですが、それでも単焦点でF1.9の大口径でストロボ付きで比較的安いのはこのカメラのいいところです。
しかし、年数も経っており、動かないものもありますので
購入されるときはしっかり動作チェックをしませう。
描写はシャープなのでかなりオススメです。