あっという間に令和も2年となった今年2020年、レモン社銀座教会店の新入荷情報は万年筆からスタートします。また、昨年オープンした横浜店でも万年筆の取扱を開始しました。こちらもよろしくお願いし致します。
さて、今回の新入荷情報は、創業明治22年の丸善さんが創業140周年記念として発売(丸善店舗のみ)した万年筆の檸檬です。丸善では130周年記念でもこの檸檬を1000本限定で販売しましたが、数ヶ月で完売となり、この万年筆を進化させ、再び140周年として2009年の6月に1400本を販売しました。
れもんを漢字で書けますか…??
ご存知でしょうが、このモチーフともなっている「檸檬」(れもん)は、梶井基次郎の代表的作品となる短編小説で、1907年に開店した丸善・京都店が舞台となり、主人公が立ち寄り、積み重ねた本の上にレモンを置き、レモン爆弾を仕掛けたつもりで何食わぬ顔で逃走するという空想が描かれたラストシーンが有名です。
檸檬の原稿が複製されたプリントあり
この2代目では細部のリメイクがありましたが、ペン先は前回の限定と同じ中字だけの生産でした。そして残念ながらこちらも、日本人が大好きな限定数のシリアルナンバー刻印はありません。
今回の入荷品はというと、とてもコンディションが良く、付属品も全て揃い、使用された形跡もあまりありません。
軸の安定感が増したとの事でしたので、水を吸い紙にあててみると、130周年の現物が無く比べられませんが、確かに安定はしています。それよりやはりペン先のレモンの実と葉がイメージされた彫刻が目を引きます。
このレモン柄は140周年の2代目のみです!
サイズはというと、OEMとなるパイロットの2本と比べてみましたが、ジャスタス95とカスタム74との大きな違いはありませんでした。また、試し書きをしてもパイロットそのものという表現でお分かりいただけるかと思います。
上がジャスタス95、下がカスタム74です
余談ですが、じつは昨年2019年の150周年記念も3代目となる檸檬でした。徹底して檸檬にこだわりがあるようです!!
こちらはまず、ペン先がF,M,Bと3種類となり、化粧箱がさらに豪華な物になり、本体価格は下がりましたが、ペン先のレモン柄刻印が無くなってしまいました!
ですが、檸檬専用ペンケース、檸檬色のインクなどが発売されたほどです。
またやってくる2029年の創業160周年記念は、はたして檸檬なのでしょうか…
【仕様、他】
限定本数:1,400本
サヤ・胴軸:樹脂製
ペン先:14金/中字
長さ:携帯時/146mm、筆記時/163mm
最大径:15.7mm
重さ:27.5g
機構:コンバーター、カートリッジ両用式
付属:特製化粧箱、『檸檬』文庫版、コンバーター
中古ランク:A
販売価格:36,000円(税込)
グループpluコード:2111012248156
なんと、発売日当日の保証書です!!!
※在庫はレモン社銀座教会店のものです。(2020年1月16日現在)
tel:03-3567-3131
こちらの商品はカメラのナニワ・オンラインショップからもお求めいただけます。
担当:カラサキ