【コラム】オールドレンズでポートレートを撮ろう!!~Part2~


こんにちは!!

秋葉原店の茂木です( *´艸`)


冬へと入り、寒さが一段と冷えてくる毎日となってまいりました。

早く春になってくれ…、と感じている茂木です。


さて前回、こちらの特集でもやりました、

オールドレンズに対応した第二段の特集です( *´艸`)



今回注目したのは、以下の3本のレンズ!!


①、フジフィルム FUJINON 55mm/1.8 (M42)

②、OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4

③、ロシア製 ヘリオス44-2 58/2(M42)



このレンズもオールドレンズの中では、おススメしたい…商品でございます( *´艸`)

今回も友人にモデルをお願いさせていただき、河川敷で撮影してきました。

ボディは、前回に引き続きCanon EOS RPを使用しています。


では、作例と共にご紹介してまいりましょう。


①、フジフィルム FUJINON 55mm/1.8 (M42)


みんな大好き!!オールドレンズには、優しいM42マウント!!

だがしかし!!

M42フジノンをアダプター経由で使う場合、注意点がございますので、

詳しくはこちらの当ナニワブログを必読ください( *´艸`)


さて、こちらのレンズは4群6枚構成のようで、おそらくはダブルガウスタイプ。

絞り羽は6枚。

富士フイルム初の一眼レフカメラ FUJICA ST701付属のレンズですので、1970年7月発売のレンズ、ということになります。

最短撮影距離45cm、フィルター径は49mm。

M42マウントで押しピンのあるAutoタイプでありますが、

AutoとManualの切り替えは付いていないのが特徴です。


しかし、このレンズで注意してほしいのは、マウントアダプターです。
例に例えると、Canon EOS EF-M42マウントアダプターですが、いずれもフランジ面の幅が広く作ってあるため、フジノン開放測光レンズのツメがまともに当たります。


FUJINON 55mm F1.8は、AUTOとMANUAL切換スイッチがなく、

絞り込みレバーの類もないので、絞って使いたいのなら、常時ピン押しタイプのマウントアダプターを使う必要がありますので、注意してください!!


Canon EOS RP+FUJINON 55mm/1.8 (M42)   (1/1600 ISO160)



Canon EOS RP+FUJINON 55mm/1.8 (M42)   (1/1600 ISO 250  F1.7 )


こちらは、温かみのある感じになりますね( *´艸`)

やや薄く、柔らかいフレアが、逆光ですと入りやすいですね( *´艸`)


EBCコーティングではない少々時代遅れのアンバーコーティングですが、逆光にべらぼうに弱くボロボロのメタメタ、ということはないですね。
冬場の低い太陽が、画角のすぐ上にあるわりにはしっかりとした発色です。


光線がフラットなせいもありますが、柔らかい描写も悪くないですね。

Canon EOS RP+FUJINON 55mm/1.8 (M42)   (1/640 ISO 250  F5.6 )


EBCではないフジノンレンズ、想像以上に良いレンズでした。
これで、EBCコーティングがしてあれば、さらに美味しいのかもしれませんね…。


柔らかい雰囲気を作りたい方は、是非( *´艸`)



②、OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4

続きまして、2本目のレンズ。

オリンパスのレンズに参りましょう。


こちらのレンズは、OM全盛期、OMひと桁機(OM-2,OM-4など)の標準レンズとして一緒に販売されていたレンズです。


Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F2.8)

Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F2.8)


Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F5.6)


F2.8まで絞ると、シャープな感じの雰囲気になりますね( *´艸`)

シャープネスは高く色再現もしっかりしているようです。

描写傾向は、ややコントラストが高めであるかな…と思います。


Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F5.6)


しかし、逆に開放のF1.4で撮影すると、

とにかく開放での明瞭度はすごいです。背景が加工したみたいな滲み方をしております。
だけどボケは硬く感じますね…(´;ω;`)

Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F1.4)

Canon EOS RP+G.ZUIKO AUTO-S 50mm/1.4 (F2.8)


F1.4とF2.8でもこんなに差が出ますね。

ポートレート撮影でふんわりとした写真を撮影したい際には、

F1.4~2.8の数値の間での撮影がおススメです。


F5.6~11が、風景向きという感じですね。

こちらのレンズは、F値を変えるだけでこんなにも変化のある写真を作り上げることのできる、驚きの一本ですね( *´艸`)



③、ロシア製 ヘリオス44-2 58/2(M42)

最後にこちらはオールドレンズの中でも、人気ベスト5に入るほど皆さんお探しの商品です。

ブログを書いている中でも当店秋葉原店にありました1本が販売済みとなり、お嫁に行かれました。


さて、前置きが長くなりましたが、

ロシア製のレンズでぐるぐるボケ感が出るのが、特徴です( *´艸`)

名称であるHELIOSはラテン語で太陽を意味しています。

ヘリオスなどに関しましては、是非新宿店のこちらの記事をご確認下さい( *´艸`)


Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/1600 ISO160  F4】

Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/2000 ISO250  F5.6】

Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/2000 ISO320  F2】

Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/2000 ISO320  F2】

なんといっても、この背景のぐるぐる回転ボケ感!!

被写体が、引き立つ感じがたまらないですね!!


これは、特に日の丸構図などで、使用したいレンズ一本ですね( *´艸`)

ポートレート撮影には、オススメです!!


Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/3200 ISO100  F2】

Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/4000 ISO100  F4


Canon EOS RP+HELIOS44-2 58/2(M42) 【1/4000 ISO160  F5.6


ちなみにこちら、レンズは綺麗にフレアも入ります。

ポートレート撮影では、昼間の時間帯もいいのですが、

私は特に逆光からの光の撮影が好きだったりするんですよね( *´艸`)


白く飛びやすい印象はありますが、より柔らかく写真を仕上げることができるのです。

ちなみに、ミラーレス一眼のお使いの方は逆光ではセンサー焼けしやすいので、十分注意してくださいね(´;ω;`)


【センサー焼けとは…】

特に、逆光で太陽を入れた状態での撮影をした後、焦げたような跡が、センサーにつくこと。

例に例えると、小学生の時とか理科の実験で太陽と虫眼鏡を使って火を起こすという事を一度でもやったことある人は多いかもしれません。

カメラでこれと同じ原理が起こってしまったというわけなんです。

しかもカメラのレンズはピントを合わせるのに特化していますのでなおさらの事高性能な虫眼鏡となるようです。


みなさん、注意しましょう(´;ω;`)



まとめ

さて、いかがだったでしょうか( *´艸`)

ポートレート撮影が楽しくなるレンズばかりです( *´艸`)


気になるものがございましたら、探してみてください。

ちなみに三本のうち、ヘリオスは人気が高いのですぐ売り切れになってしまいがちなので、ご注意ください(´;ω;`)


(使用機材)

ボディ:Canon EOS RP 


【各商品情報】

商品名:オリンパス オートS 50/1.4

商品コード:2111040083859

販売価格:14,000円

付属品:無し

ランク:B


商品名:フジフィルム FUJINON 55/1.8(M42)

商品コード:2111020206834

販売価格:10,000円

付属品:無し

ランク:B


商品名:ロシア製 ヘリオス44-2 58/2(M42)


今度も、面白いレンズが入ったので、そちらの商品レビューでもします( *´艸`)

長文読解ありがとうございました。


秋葉原店 茂木