こんにちはカメラのナニワ鹿児島天文館店の米田です。
今回は1964年に発売されたニコンのオールドレンズ Nikkor-H Auto 85/1.8の概要と作例を多数お見せしていきます。
まずはスペックについて。
名称 | Nikkor-H Auto 85/1.8 |
マウント | ニコンFマウント |
絞り値 | F1.8~F22 |
最短撮影距離 | 1m |
レンズ構成 | 4群6枚 |
絞り羽枚数 | 6枚 |
フィルター径 | 52mm |
がっしりとしたフルメタルボディです。現行レンズのような洗練されたスタイリッシュさはありませんが、この無骨さからは道具としての渋い魅力を感じます。
最短撮影距離はやや長めの1mです。しかしながら、顔アップくらいまでは寄れますので、ポートレートを撮るうえではさほど問題にならないのではないでしょうか。
なお、このレンズはニコンF等のAi方式でない頃の一眼レフ用に作られたレンズとなります。そのため、Ai改造されていないレンズはAi方式を採用しているカメラへの装着ができないこともある為、お気を付けください。
今回はソニーα7にアダプターを介して使っていきたいと思います。
それでは、さっそく作例をご覧ください!
皆様、いかがだったでしょうか!
全体的にコントラスト低めで優しい写りをしてくれるレンズ、といった印象です。
ですが、ピント面はシャープな描写をしてくれるため、しっかり立体感を感じます。
逆光寄りの撮り方をするとあっという間にフレアやゴーストが発生し、陰影の柔らかい写真になります。周辺減光も相まって、まさにフィルムライクな写りです。
晴天で撮ると鮮やかな発色をし、曇りで撮ると重厚感あふれる低彩度な写りをしてくれます。天気によってかなり色の出方が変わるのではないでしょうか。
また、モノクロで撮るとグレーの階調がしっかり出るので、より一層フィルムライクな写真が撮れます。
アトムレンズで有名なタクマーやグルグルボケで人気のヘリオスのような独特の癖は無いですが、それ故にわざとらしさのない素直でナチュラルな写りをしてくれるレンズです。
皆様もぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか!
鹿児島天文館店
米田