星ボケレンズのMC VOLNA-9 50/2.8【中古入荷レビュー】

皆様こんにちは。銀座教会店の中村でございます。

3月はブログ強化月間ということでいつもより更新頻度を上げてまいります~。

今回は新入荷情報です!

ご紹介させていただきますのは「MC VOLNA-9 50/2.8」。

読み方は「ボルナ」、ロシア語で「波」を意味するそうです。旧ソ連で作られたM42マウントのマクロレンズでございます。

まずは外観から。

飾り気のない武骨なデザイン。かっこいい。

愛用のボディ、X T-20に装着しました。いかつい。


こちらのレンズ、スペックといい見た目といい、同じくロシアレンズのインダスター61にそっくりです。左がボルナ、右がインダスターです。並べてみると、ボルナの方が一回りほど大きいのが分かります。


インダスターは絞り羽根の形が六芒星の「星ボケ」レンズとして知られていますが、実はこのボルナも同じく星型絞りのレンズでございます。

未知の世界からの誘惑!?迷いこんではいけない、ロシアレンズ沼

ロシアレンズを特集したこちらの記事でも紹介されておりますので、ご興味のある方はご一読どうぞ。


それでは、テスト撮影してきましたので作例を掲載いたします。使用したボディFUJIFILM X T-20、フィルムシミュレーションはクラシッククロームです。

ご覧ください!

SS 1/52 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

まずはこちらが星ボケの実例です。F5.6から8で撮ると玉ボケが星の形になります。


分かりやすいようにF値を変えた写真3枚をご覧ください。

上からF4F5.6F8になります。F4だと十分星の形になりきっていませんので、F5.6~8ぐらいで使うといい感じですね。

SS 1/210 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

木漏れ日などの点光源を多く入れて、被写体と背景の距離を離すのがポイントです。

SS 1/500 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

背景がちょっとカクカクしています。先日のブログでご紹介いたしましたスクエア絞りのヘリオスも然り、絞り形状が特殊なレンズは予想外のところに影響が出るのが面白いですね。

SS 1/480 F4 ISO 400 WB 晴れ

ちなみにマクロレンズですので近接撮影にはめっぽう強いです。最短撮影距離は0.24m、撮影倍率は1:2となっています。

SS 1/4700 F2.8 ISO 400 WB 晴れ

オオイヌノフグリ。普通に撮るとこんな小さいですが……。

SS 1/850 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

ここまで寄れます。

SS 1/800 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

さらにヘリコイド付きアダプターを組み合わせるとこんなに大きく写せます。

SS 1/1600 F2.8 ISO 400 WB 晴れ

光線状況にもよりますが、開放で撮ると後ボケにやや像の滲み・乱れが出ることも。

SS 1/450 F2.8 ISO 400 WB 晴れ

こちらは少しぐるぐるボケも出ているでしょうか?

SS 1/5400 F4 ISO 400 WB 晴れ

1段以上絞れば収差は目立たなくなり、きっちりかっちりした写りを見せてくれます。

SS 1/7000 F4 ISO 400 WB 晴れ

一般にロシアレンズは逆光性能が低いものが多いとされていますが、こちらのレンズは比較的フレアが出にくいです。

SS 1/100 F5.6 ISO 400 WB 晴れ

「星ボケ」という個性が強すぎてそれだけの一発芸レンズのように見られがちですが、優秀なマクロレンズが欲しいという方にもおすすめの一本となっております。


商品情報はこちら。


商品名:MC VOLNA-9 50/2.8(M42)星型絞り

商品コード:2111012254645

販売価格:23,000円

付属品:Fキャップ Pケース

商品状態:外観スレ レンズクモリ小  ホコリ小

ランク:B

※2022年4月追記 こちらの商品は販売済みですでに在庫ございません。


在庫状況につきましてはレモン社銀座教会店までお問合せください。

中古品は一点ものとなっておりますのでお早めに!


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

また次のブログでお会いしましょう~。