こんにちは、鹿児島天文館 吉冨です
タムロンから2018年5月に発売されて、現在でも大人気のレンズ28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)を作例を交えてご紹介します。
1.特徴
マウント | SONY フルサイズ対応 Eマウント |
重さ | 550g |
最大径×長さ | 73×117.8mm |
フィルター径 | 67mm |
最短撮影距離 | ワイド側:19cm テレ側:39cm |
最大撮影倍率 | ワイド側:0.34倍 テレ側:0.25倍 |
簡易防滴構造 | 有 |
防汚コート | 有 |
全ズーム域をF2.8でカバーする、いわゆる大三元レンズの標準ズームレンズになります。
SONY純正の標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM」の重さが886gですので約330gも軽く、サイズも小さいので持ち運びが楽になります。
2.操作感
ピントリングとフォーカスリングだけの、とてもシンプルな造りでリングのトルク感も程よく、操作性に優れています。
当レンズはソニー純正ではないサードパーティー製のレンズですが、「ダイレクトマニュアルフォーカス」や「瞳AF」、「周辺光量・倍率色収差・歪曲収差のカメラ内レンズ補正」などの機能にも対応しています。
3.実写チェック
■最短撮影
ワイド側の最短撮影距離が19cm、レンズ先端までのワーキングディスタンスが5.7cmと、かなり近づくので気を付けて撮影しないとレンズ前面が被写体にあたってしまう程です。
ソニー「FE 24-70mm F2.8 GM」の最大撮影倍率が0.24倍、タムロン「28-75mm F2.8 Di III RXD」の最大撮影倍率は0.34倍ですのでタムロンレンズの方がマクロ撮影時に被写体をより大きく写しとることが出来ます。
ワイド側から、これだけ近づくことができるのでパースを生かした印象的な写真表現もできます。
■ボケ
とても柔らかく美しいボケです。F/2.8と明るく最大撮影倍率が高いからこそできる表現です。
人によって好き嫌いが分かれると思いますが、玉ボケの輪郭がハッキリと出てきます。
背景によっては、うるさい写真になってしまうかもしれませんので光源が多い背景の場合には多少の注意が必要です。
■逆光性能
高い反射防止性能を誇るBBAR (Broad-Band Anti-Reflection)コーティングのおかげで逆光撮影でも、気になるゴースト・フレアは見られませんでした。
逆光撮影で起こりやすいコントラストの低下もなくヌケの良い写真を撮ることが出来ました。
■カメラ内レンズ補正
カメラ内レンズ補正が効くため、気になる収差は見られません。
テストの為、OFFにしてみると樽型収差・周辺減光が気になるシーンがあったので当レンズを使うときはカメラ内のレンズ補正「周辺光量補正/倍率収差補正/歪曲収差補正」をすべてON([オート])にするのがオススメです。
4.作例
5.最後に
日常の撮影からマクロ撮影、夜景撮影など、なんでもこなす万能レンズです。
ご紹介の通り写りもさる事ながらコストパフォーマンスも高く、SONY純正の大口径標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM」と比べると半値以下となっています。
ソニーのミラーレスカメラデビューされる方で、どのレンズにしようか迷われている方は、写りも良くコスパに優れた「28-75mm F2.8 Di III RXD」を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
使用カメラ・・・SONY α7R(ILCE-7R)
鹿児島天文館店 吉冨