こんにちは!!レモン社池袋店の石井です(*゚▽゚*)
なかなか落ち着かない世の中ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は家の掃除とレベル上げが大変捗りました…チャリーン(課金の音)
気付いたら春が終わり、もう梅雨の時期ですね〜
さて、今回は【料理撮影】についてお話をさせていただこうかなと思います。
実はワタクシ前職が飲食業のサービスマンでして!!
イタリアン・フレンチ・スパニッシュ・エスニック・和食と色々10年ちょいやってたんですが、メニューの撮影にもじみーに携わっておりました。
そんな経験を基に「料理がちょっとえぇ感じに撮れる小技」についてご紹介したいと思います!!
本格的なあれやそれやでは無くちょっとえぇ感じに撮れるやつです。
先にお伝えしておきますがとても長いです。
長いブログを書くことに定評のある私ですが、筆がノリにノリました結果…たぶん…過去…最長…
んではレッツラどん!!
〜料理撮影って実際どうやってるの?〜
飲食店にとって切っても切れない存在のメニュー。
文字だけのメニューのお店もありますが、料理の魅力を伝えやすくする為に多くの店舗が写真を掲載しています。
美味しそうな写真の料理はついつい注文してしまいます。
で、ですね!!
料理の撮影って食べれるタイプのと食べれないタイプのがありまして。
長時間の撮影では、時間や温度によって見た目が変化するのを避けたい時や物質的に撮りたい表現が難しい時はそれっぽい物で代用することが多いです。
有名なのはコーヒーのですね!
ミルクを入れた時にあのえぇ感じにミルクがクルクル回るやつ。
あれは普通のコーヒーでは出来ません。
めっちゃ混ざります。
なので、それっぽい見た目の物体Sを使用してます。
また、美味しそうに見える演出もかかせません。
照りを出すのに蜂蜜を塗ったり、暖かさを出すのに煙を吹きかけたり…
様々なアイディアを駆使してあの美味しそうな写真やCMが出来上がるんですね!!
因みに私が働いて居たレストランはシェフのこだわりでそのまま食べれる料理で撮影していたので時間との戦いでございましたーあはははーはははーははははー
お家で撮影する時はせっかくの料理が冷めてしまうともったいないので、撮る場所を決めて長時間撮影しても変化の無い物で試し撮りをしてみるのが良いと思います。
これ豆知識なんですが、炭酸を撮影する時はシュワシュワが弱くなってきたら塩を入れたり割り箸でかき混ぜると復活します(笑
あとグラスは内側に油が付いていると泡が着いてしまうので炭酸系を撮影する時は内側に指紋を付けない・油物を洗ったスポンジを使わない方が良きです。
飲食店で炭酸系ドリンク頼んだ時に内側にあわあわが付いていたら…食洗機使いまわしてますね(内部事情暴露)
〜どんな機材で撮る?〜
お次は撮影機材について。
最近の携帯は撮影機能がすんばらしい+すぐ撮れるので携帯がべ…げふんげふん…
ボディには皆様押しのメーカーがあると思うので敢えて言及はいたしません。
(最近はSONYさんも多いですがちょいと昔は皆さんCanonさんでしたね。
私は安定のNikonさんです(Nikon党))
が!!レンズは最短焦点距離で選ぶことをオススメします。
どういう写真が撮りたいかにもよりますが、最短焦点距離が短いレンズや寄れるレンズ(マクロ系)とちょいと広角気味に撮れるレンズがあると割と重宝します。
私は35mm・50mm・60mmマクロに28-300の標準広角ズームをよく使用してます。
料理撮影に広角レンズ?ってなりますが!!
ここ数年(と言っても5〜7年前ぐらい)洋食では上からの撮影が流行なんですねー
おしゃんてぃなダイニングは一時期メニューの写真がほぼ上から撮影された物でした。
料理動画も上から撮る物が人気ですしおすし。なのであるとちょっと便利です。
脚立とか椅子に乗るにもお家だと中々大変なので。
そして三脚!!
耐荷重の余裕大事!!とても大事!!!!
耐荷重ギリギリのを使ってたらやらかしました(経験者は語る)
照明機材ですが、お家で撮影するのであればそこまで拘らなくても良いかな〜と。
が!!あるとめちゃくちゃ便利です。
3灯あるとバッチリです!!!!
撮る場所との相談になりますがネ!!!!
我が家では広げられなかったので潔く諦めました。
中々お家で機材を広げるのは難しいなーという場合は100円ショップにあるLEDライトとか良い仕事します。
レフ板もあると良きですが、ない場合は白い紙でもOKです。
カレンダーの裏とか最高です。
本格的に撮影したいならばテザー撮影もオススメですYO!!
テザー撮影はパソコン画面で逐一写真を大人数で確認出来るのが利点。
最近はWi-Fiもご活躍中とのこと。
iPadに転送してそのまま現像とか時代は進みましたね…ハイテク!!
有線ケーブルに引っかかってボトルなぎ倒した思い出が…蘇りました…つらたん
〜盛り付けにちょっとした一手間を〜
いよいよ撮影!!の前に(`・∀・´)
盛り付けについてのお話を。
これを話しだすととても長く長くなるのですが、ちょっとの工夫で料理がえぇ感じになるので続けます。
⑴顔と立体感と余白
料理には『顔』があります。
『顔』と言うと某パンなヒーローが出てきますが、あながち間違いではありません。
食べる人に向けて美味しいに見える向き!!それが顔!!
和食は「大きいものが奥、小さいものが手前」、洋食は「大きいものが手前、小さいものが奥」が基本です。
焼き魚に添える大根おろしは手前に、ハンバーグに添えるガルニチュール(付け合わせの野菜)は奥にといった感じです。
何故に位置が逆なのよって理由はお箸の文化とフォークナイフの文化の違いらしいです。
和食の盛り付けはめちゃくちゃ種類があるので検索してみると面白いですよ!!
名前が必殺技みたいで(厨二病)
懐石に居た時の料理長は細切りにした昆布を編んで籠にしてました。
そして大事な『立体感』!!
この立体感を出すだけでかなりえぇ感じになります。
ちょっと高さを出してあげるだけ!!
『手前を低く、奥を高く』または『中央を高くする』とあらやだめっちゃ素敵に。
パスタは高さを出して盛るととても美味しそうに見えます(トングで盛るとやり易いです)。
からの『余白』
お皿に対して30%の『余白』を作るとベストです。
洋食だと大きなお皿の中央にちょこんと料理が乗ってるじゃないですか。
あの『余白』が高級感を醸し出してるんですって。
運ぶ人間側するとやたら重くて筋トレでしたが!!
⑵色合い
美味しそうに見える色合い!!大事です!!
ナポリタンってピーマン乗ってるとやたら美味しそうに見えませんか?
実は人が美味しいと感じるのは視覚が87%、味覚は1%の割合しかありません。
ほぼほぼ見た目で決まるんですね!!
となると美味しく見える見た目にすることに越したことはありません。
ちょろっと専門的な話になりますが、料理構成の基本の色使いは赤・黄・緑・白・黒の5色。
料理の色と食欲の関係を調査した結果によると、暖色系は自律神経を刺激して消化作用を助けると言われています。
※文化や国により異なる場合もあります。
飲食店の灯りで暖色系が多いのはこれが理由ですね。
逆に寒色系は食欲を抑えると言われています。
サラダとか寒色系じゃないの?ってそれを言い出すと(長くなるので以下略)
大事なのは『補色の関係』(=´∀`)人(´∀`=)
色相環のうんたらかんたらとかあるのですが!!
端的に言うと、補色とは反対色とほぼ同じ意味で、『色相差が最も大きくお互いの色を目立たせる』効果があります。
赤ー緑などですね。
セブ◯イレブンの看板とかバッチリ補色配色です。
お互いの色を目立たせることで美味しく見えるわけです。
はい、ここでナポリタンに戻ります。
ナポリタン、ケチャップの赤にピーマンの緑!!
食欲をそそる暖色の赤にそれを引きたたせる補色の緑!!!!
食べる前から美味しい!!!!!!
和食だと「あしらい」ですね。
料理に添えてある葉や花の事を指しますが、このあしらいで季節感を出すのが和食の素晴らしいところ。
書いてたらお腹が減ってきました。
要は暖色系には寒色系、寒色系には暖色系をアクセントに入れると大抵えぇ感じになります。
これじゃなきゃダメな訳ではなく補色配色をするとえぇ感じになるでーと頭の片隅に置いておいてください。
そうそう付け合わせは位置や角度に気をつけるとなお良きです。
パンケーキにたっぷりのったホイップにちょこんと座ってるミントの向きとかクリームソーダのさくらんぼ、角度に気を付けると良き見た目が更に良き見た目になります。
ミントとかこれからの季節モヒートにして飲むと美味しいのでお家で育てるのもいいですね〜
うちの実家は庭に紫蘇とか生えてます。ビバ田舎。
ミントもそこら辺に自生してますし…上京してから値段を知ってビックリしました…
〜自然光と逆光と半逆光〜
いよいよ撮影です。
ここまで長かったですねーでもまだ続きますよー
先程暖色系は食欲増進の効果があると書きました。
では撮影する時も暖色系が良いのでは?
となりますが!!
暖色で撮影すると料理本来の色味では無くなってしまいます。
ので、お家で撮影する時は自然光をオススメします。
窓辺とかが良きですな。
お部屋の間取りにもよりますが!!
この辺は好みもありますし、かぼちゃのポタージュだったら暖色に、葛切りだったら寒色に等撮りたいイメージに合わせて設定するのが良いかなと。
ふわふわしてるって?書いてる人の頭がふわふわですからね!!!!
そして順光よりも逆光・半逆光がオススメです。
なーにが違うのよ???
違いは『立体感』です。
逆光・半逆光で撮影すると後ろからの光で輪郭が強調されて料理に立体感が出るんですねー!!!!
立体的に盛った料理の良さが更に際立ちます。
ただし、逆光・半逆光で撮るとどうしても手前が暗くなってしまうので…
そんな時に活躍するのがカレンダーの裏!!
レフ板が1番良きですがあれ大きいと扱いにくいじゃないですか…
カレンダーを二つ折りするだけで簡易カポックになります!!
素晴らしい!!!!
あと地味に便利なのは団扇ですね。
とても良きチビサイズの簡易レフ板。
ちょっと外が暗くなってしまった時に役立つのがLEDライトです。
テーブルの端に置けるサイズの物を選ぶと最高です。
ストロボを使う場合はお家だと、壁にバウンスさせるのが良きかなーと思います。
我が家では家具の配置的に無理でしたが…
広さに余裕があるなら3灯で、バック(メイン)・バック(サブ)・フロント(サブ)が良きです。
メインライトで立体感を出し、サブライト×2の高さと角度の調節でえぇ感じに色味とシズル感が出ます。
ん?シズル感??
シズル感とはちゃんとした定義を申しますと英語の擬音語です。
お肉を焼く時のジュージューって音のことをシズル(sizzle)って言うんですが、そこから人の感覚を刺激することを指して、広告やデザインの世界で『瑞々しさ』の意味合いで使われています。
ステーキソースのジュワッと感だったりキンキンに冷えたグラスの水滴だったりするあれですあれ。
やたら食欲をそそるあの瑞々しさ。
料理撮影に欠かすことの出来ない要素の一つです。
えぇ感じなシズル感が出るとよりいっそう美味しそうな写真になります。
〜一緒に写すとえぇ感じになる物〜
撮影時に一緒に写したいカトラリー類。
これがえぇ感じに添えてあると写真がグッと引き締まります。
気をつけるポイントは向きと順番。
お皿を挟んでセッティングする場合はお皿の左側にフォーク、右側なナイフを置きます。
お皿の右側に全部セッティングする場合は内側にフォーク、外側にナイフ。
ナイフの刃先は左側を向ける様にしましょう。
レスト(箸置きのフォーク・ナイフver)を使うのも手です。
んではこれにスプーンを足したい時は?
諸説ありますが、ナイフの外側に置くのが一般的とされてます。
左からフォーク・ナイフ・スプーンの順ですね。
(更に深く言うとフォークの背を上にするか下にするかとかあるんですが語り出すとキリが無いので以下略…)
カトラリー意外にもランチョンマットとか植栽とかあると背景がばえます。ばえばえ。
で、そこでちょっと小粋な小技。
せっかくの料理、いつものテーブルで撮影するのもありですが…ちょっとおしゃんてぃにしたいなら!!
テーブルクロスならぬテーブルペーパー!!
プレゼント用の包装紙あれめちゃくちゃ便利です。
厚めの和紙みたいなやつとかばえます。
蛇足なんですが、コーヒーカップの取っての向き。
国によって様式が違うと私は教わりました。
が、調べてみると色々あるみたいで!!
右利きの人が多いから〜と国によって〜が入り混じっておりました…なんたるちーや…さんたるちーや…
〜まとめ〜
さてさて如何でしたでしょうか!!
料理写真は
①盛り付けは立体感と補色
②逆光と半逆光とシズル感
を少し気をつけるだけでバエバエになります。
いやー長々お付き合い頂きありがとうございます。
だいぶ駆け足な記事になってしまい申し訳ありません。
それにしても書きましたねーこんなにつらつら書いたのはハッセルのVマウントをNikonで使っちゃうぜ記事以来じゃないでしょうか…
本格的な物を望む方には物足りなかったかもしれませんが、その辺はまた…次回に…機会があれば…あるのか?
ではでは皆様の料理撮影がもっと楽しくなりますように!!
最後になりますが、今回の記事は過去に私が撮影した写真を使用いたしました。
手元にデータがあまりなくて!!!(それはそう)
写真掲載にあたり協力してくれた友人Aさんありがとう!!!!
池袋店 石井
使用機材
Nikon D4s /Nikon D700