このコンタックスブランドのコンデジSL300R T*は2003年12月に発売されました。
しかしその後、残念な事に京セラは2005年にカメラ事業から惜しまれつつ撤退してしまいました。
今回は正確にはカメラ本体ではなく、純正のリチウムイオンバッテリーが復活したとの事をお伝えします。
まもなくやってくる梅雨の季節になる前、5月に時間があったので、カメラケースのシリカゲル(防湿剤)を新しいのと入れ替えをしていると、数年間もバッテリーをチャージしていなかったこのカメラがでてきました。
デザイン、サイズが当時からお気に入りだったこのコンタックスSL300R T*です。
そして、そのあとに散歩に出かける予定でしたので、外に持ち出そうと早速チャージをしてみましたが、ACアダプターをボディに接続すると、電源は入り通電はしている様ですが、バッテリー自体が全くチャージ出来ない事に気が付きました。
すぐさま、ネットでバッテリーを購入すべく検索をしてみると、ここまで旧型のバッテリーは社外品すら在庫がありませんでした。
ここで、シリカゲル交換も中断し、コンセントにACアダプターを差し長時間、経過確認をしたみましたが、チャージされる気配は無く、コンセントの抜き差しを何度も繰り返しバッテリーに刺激を与えてみたのでした。
ところが、ウントモスントモならず!
という事で、以前ネットで見た覚えのあるバッテリー復活術を危険ではあると承知で試してみたのです。(怖…)
まずは日光干しです。半日ほどバッテリーを日向に干しました。が、こちらはとりあえずは効果ナシ。。
次の日は、もう完全に使用できなくなる可能性もあり、恐々でしたが、ビニール袋に入れて一晩、冷蔵庫の冷凍室へ。そして翌日に自然解凍。
さて、と何となく期待し、いざチャージしますが、やはり変わらず。。。
ここで、半分はあきらめかけたのですが、最後にもう一度ACコードにつなぎ約2日そのまま放置してみました。
すると、何とバッテリーがチャージされていましたΣ(・□・;)!!!
という事で、何が幸いしたのかわからない状況で、バッテリーが突然と復活したのです。
リチウムイオンバッテリーは水の中に入れると爆発する危険性があるとは知っていましたが、どうにかチャージ出来るバッテリーに戻りました。
自己責任とはいえ、決しておススメは出来ません……。
その後、もともと持ちの良いバッテリーではありませんでしたが、充電したバッテリーの持ちは更に短くなりました。
フラッシュ無しでも20~30カットの撮影で切れてしまいます。
ですが、操作・描写などにはもちろん影響がなく、数日間、近所を散歩し撮影してきました。
(撮影は全て5月のものです)
この10カットは露出補正+1/3以外、全て全自動での撮影です
こうしてまた撮影をしてみて、現在のデジカメと比べれば画素数他、スペック的には何もかも劣りますが、17年前のカメラとしては、操作性、最短撮影距離、モニターサイズ、バッテリーの持ち以外は特にストレス無く使用ができました。
今となっては考えられない334万という画素数で、SDカードも2GBまでしか使えませんが、逆に現行のコンデジとはまた違うメリハリ、T*の色あい、透明感が感じられる描写でした。
これからも、たまに充電し、使い続けるつもりです!!
【コンタックス SL300RT* ブラック】
発売:2003年12月上旬
画素数:334万画素
レンズ:バリオテッサー 38-115mm
F値:2.8-4.7
重さ:125g
※という事で、奇跡的にまた使えるカメラとなりましたが、バッテリーの天日干し、冷凍などはくれぐれも危険ですので、決してお薦めは出来ません!!!
担当:銀座店 カラサキ