皆様、こんにちは。 カメラのナニワ 心斎橋本店 カメラ担当 見崎です。
府県をまたぐ外出自粛が解除されて3週間。 日々、新聞や報道番組から入る感染者数に、テレワークや手洗い・マスクで感染予防をしていても、たいへん不安を抱く方が多いでしょう。
皆様も三密には十分に配慮して、お過ごしくださいませ。
さて、今回のレビューは、絞り値によって作品に変化をつけやすい開放絞り値f1.4のオールドレンズの中から下記の2本について、猫の作例写真を通じてご紹介してゆきましょう。
1.ミノルタ MC ROKKOR-PF 58mm f1.4
ミノルタのマニュアルフォーカス用マウントと言えば、「MDマウント」と答える方が多いですが、今回のレンズは、一眼レフカメラSR-T101やSR-T SUPERでセットで発売された「SRマウント」の MC ROKKOR-PF 58mm f1.4です。
MDマウント用レンズには、ミノルタXD・X-700等のプログラムモード連動用のツメが付いています。 これは、SRマウント用レンズには付いていません。
マウントの形状は同じですから、マニュアル露出で撮影する分には、両者を使い分ける必要はありません。
絞り優先モードf2.8 モデル:ツキちゃん・ロクさん(後ろ)
MC ROKKOR-PF 58mm f1.4の描写は、1961年発売のAUTO ROKKOR 58mm f1.4の設計をベースにアクロマティックコーティング(緑のロッコール)と一部のレンズにはカラーバランスを意識したマルチコーチィングされているので、適度に絞れば柔らかさの中にも立体感ある描写をします。但し、開放値f1.4だとフアッとした空気があります。
キヤノン NEW FD 50mm f1.4は昭和54年(1979年)から発売。従来のFD 50mm f1.4 s.s.cと比べて、およそ115グラム軽量化 フィルター口径 55mm⇒52mmへ小型化 光学性能のカラーバランスの安定度向上など、扱いやすい大人気のマニュアルフォーカスレンズです。
APS-Cフォーマットのミラーレスカメラに装着すれば、およそ75mm相当の中望遠レンズになります。
また、現行品であるオートフォーカス用交換レンズEF 50mm f1.4 USMへの光学的要素(6群7枚)のベースにもなっています。
NEW FD 50mm f1.4の描写は、現行のEF50mm f1.4 USMに負けず劣らずな解像力とオールドレンズとしては鮮やかな発色を残します。 筆者は、曇り模様での猫撮影時には、鮮やかな発色を期待して、NEW FD 50mm f1.4を1本、用意するように心がけています。
マニュアル露出 モデル:トニーさん
中古市場でのミノルタやキヤノンの一眼レフ用オールドレンズは、高性能の割にはお買い求めやすい個体が多く見受けられます。
マウントアダプターを用意すれば、各メーカーのミラーレスカメラで撮影ができます。この機会に、オールドレンズで撮影をしてみませんか。
NEW FD 50mm f1.4 絞り優先f2.8 モデル:ツキちゃん
カメラのナニワグループの各店舗・オンラインショップでは、オールドレンズは勿論、新製品のカメラ・中古カメラ・フィルムカメラ・マウントアダプター・フィルム現像まで各種お取り扱いしています。
また、ご自宅で居ながら、スマートフォンやパソコンから簡単にお買い物ができます。是非ともご利用くださいませ。
■撮影場所:京都市内
■モデル協力:ロクさん・ツキちゃん・ウサ子さん・ドウさん・トニーさん
■使用ボディ:SONY NEX-5
■撮影者:見崎