10月になりシャツ一枚で過ごせる一番好きな季節「秋」がやってまいりました。
あたくし、このシーズンの寿司屋が大好きでございまして、
この時期に寿司屋に行った場合のシミュレーションをさせてください。
(寿司に興味ない人は飛ばしてください)
- おまかせお造り(本日のおすすめのボードより)
- 麦の水割り(チビチビ飲みます)
- 鱧の落とし(梅肉以外はありえない)
- さんまの炙り握り(すだちを絞って)
- 松茸の握り(贅沢やけど1貫は絶対)
- 鱧と松茸が土瓶蒸し(銀杏はマスト)
- 戻り鰹の握り(できればポン酢)
- あがり(目が覚めるような濃さで)
- いかみみ(レモン塩で優勝)
- 良さげな白身の握り(ポン酢しか勝たん)
- 玉赤(とじにしてもらって山椒をサラッと振る)
玉子赤だしの略
寿司屋に一人で行くとだいたいこんな感じで注文しています。
周りからは会計が「べらぼうに高い」と罵られることしばしばあり。
御年26歳ですが、寿司屋での過ごし方はジジイと言われます。
回らない寿司屋で働くとかっこいい大人の注文をまねしたくなるものです。
過去一番興味のないお話をしてしまい申し訳ございません。
今回は、Mamiya N 43mm F4.5Lをご紹介します。
Mamiya 7シリーズのレンズの中で最も広角のレンズです。
今まで出会ってきた21mmのレンズのなかで
最もよく写るレンズだと思いました。
Super-AngulonやBiogonなど、有名どころを使用してきましたが、
桁違いに良い写りをしてくれます。
本当にキレッキレです。
デジタルで使用できないことが非常に残念です。
Mamiya 7および7IIを購入したら、
このレンズ一本あれば十分と考えてしまうあたしがおります。
【スペック】
レンジファインダーなので、
ミラーが無い分レンズバックを短くすることができます。
特に超広角レンズはその点で有利となります。
レンズのマウント部からさらに後玉部分が突出しています。
ここまでレンズを組み込むことができると
前後対称型のレンズ構成にすること可能となり、
歪曲収差などの歪みを抑えることができます。
まるでカップケーキの器のようなリアキャップです。
ボディには21mmのブライトフレームが内蔵されていないので、
専用の外付けファインダーを使用します。
【作例】
※GT-X830でデータ化しました
※Mamiya 7IIで作例を撮影しています
【PORTRA400】
F/11.0 SS1/125秒 ISO400 最短撮影距離が1mなので、寄って遠近感を効かしたダイナミックな写真を撮ることはできません。21mmにおける1mは程よい距離感でお互いの関係性が写りそうです。
F/8.0 SS1/30秒 ISO400 室内は1m離れることができれば使用することが可能です。 このレンズを室内で使用した場合の描写力は唸ってしまいます。写真右上部の感光はご愛敬。
F/11.0 SS1/500秒 ISO400 夏の鴨川事情を存じませぬがあまり人がいない印象。いわゆる等間隔の場所からは離れています。やっぱり夏は暑すぎて出かけないですかねぇ、、?
F/11.0 SS1/30秒 ISO400 たそがれ時、ギリギリ撮れる状況。手前の家々から右奥や左奥のマンションまで気持ち悪いぐらい綺麗に描写されています。この遠近感もたまらんです。
F/11.0 SS1/250秒 ISO400 9月の中旬、京都の鴨川でダラダラしていました。 適当に撮った写真の描写はまったくダラダラしてませんでした。川の上を飛ぶトンボまでしっかり写っています。
F/11.0 SS1/125秒 ISO400 JR京都駅はあまり訪れることがないので、観光客っぽくパシャリ。もっと近寄って撮ればよかったと反省です。
【E100 EKTACHROME100】
F/11.0 SS1/60秒 ISO100 このレンズこそリバーサルフィルムで撮ってニヤニヤするのに最適なレンズだと思います。スキャナーのピントの精度がもっとしっかりしていたら、、、、 カールを抑えるアレがもっとしっかりしていたら、、、
F/11.0 SS1/125秒 ISO100 真夏に徒歩で十三大橋を渡る阿呆はわたくしです。アーチと青空と橋全体を入れたかったので、引いて撮影しています。しかしながら風が吹くおかげで体感温度は都会より圧倒的に低く快適でした。しかしながら直射日光を遮るものは何もないのでこんがりと焼けました。
F/11.0 SS1/125秒 ISO100 アーチの影と青空とこの自転車の方々を撮りたくて結構待ちました。「待ってコレかーい!!」っていう方もいらっしゃるかもしれません。それはシンプルに実力不足と自負致します。
F/11.0 SS1/250秒 ISO100 シンプルにヌケの良さを感じる一枚。こういう写真を撮影し、リバーサル原版を鑑賞していただきたいです。ピントを手前にしているが故に大失敗です。
F/11.0 SS1/125秒 ISO100 あたくしと自転車マンの2ショットでございます。超広角ですのでこういう状況でスッと撮れることが魅力的です。パンフォーカスは正義!
【ILFORD Pan F Plus 50】
※期限切れフィルムです
F/8.0 SS1/30秒 ISO50 ISO50で室内は無茶なことを重々承知の上で撮影。水平を気にしながらブレないシャッタースピードを選択し腹筋に力を入れてシャッターを切りました。個人的にモノクロはアンダーが好みなのでこの雰囲気がたまらなく好きです。シャドウの中に情報がたくさん詰まっている感じがね、、、
F/11.0 SS1/60秒 ISO50 こういった開いた土地は超広角で撮りたくなってしまいます。
F/11.0 SS1/60秒 ISO50 逆光パンフォーカスで撮影。瞬時に撮りたいと思ったときに撮れる絞り優先オートは重宝します。それでいてこの描写力、、お金が足りなくなりますね。
F/4.5 SS1/250秒 ISO50 絞り開放最短撮影距離で撮影。4.5で超広角なので、ボケに期待していませんでしたが、中判ということもあり、結構ボケます。
【NEOPAN 100 ACROSS Ⅱ】
F/5.6 SS1/250秒 ISO100 うだるような暑さの中、写真撮影も進まず、公園のベンチで休憩。 なんとなく鳩を撮りました。コントラストが良いです。
F/8.0 SS1/60秒 ISO100 超広角レンズを持つと必ず訪れる大阪駅。違うレンズでここを撮っていますが、群を抜いて違います。半年ほど前はここに人がほとんどいませんでした。その珍しい光景を収めておけばよかったと後悔。
F/11.0 SS1/60秒 ISO100 中之島から東の方向に撮影。高層ビルの細かなところまでしっかりと描写されています。
F/8.0 SS1/125秒 ISO100 男性の背中に哀愁を感じて撮影。すばらしいコントラストですね。
いかがでしたでしょうか?
レンジファインダーで超広角レンズを使用する場合
ピント合わせの概念から少し開放される気がします。
N 80mm F4Lよりもこちらを使用しているときのほうが
軽快にシャッターを切っていました。
Mamiya 7、7IIを持っている人は一回だけでいいので使っていただきたい。
このレンズの虜になっていただき、「このレンズのためにボディがある。」
そんな思考になってもらいたいです。
このレンズを購入する際は、
リアキャップ、フード、外付けファインダー、
この3点は一緒に入手してください。
あとから単品で手に入れることはかなり面倒です。
フロントキャップは67mmであればなんでも使えますので、
最低限上記した3点は一緒に入手してください。
最後に、Mamiya 7の標準レンズもブログ書いておりますので
合わせてお読みください!
【圧倒的に軽い中判標準レンズ】Mamiya N 80mm F4L 作例付き使用レビュー