オリンパス カメラのナニワ 心斎橋本店

オリンパス OM-D E-M5 MarkIII PROレンズキットを使ってみた!

こんにちは。カメラ担当の池田です。

しかし、今年の夏は暑いですね~。これだけ暑いとエアコンの効いた部屋でゆっくりしたい人も多いはず。

しかし、私は家でゆっくりできない人なので、カメラを持ってどこかへ出かけてしまうのです(笑)

そんな中、今回ご紹介させていただくのは、2020年6月に発売された「オリンパス OM-D E-M5 MarkIII 12-45mm F4 PROレンズキット」の使用レビューです。

ボディのE-M5 MarkIIIは2019年11月22日に発売され、当時のフラッグシップモデルのE-M1 MarkIIと同じような性能を持ち、かつ小型軽量化された機種です。

そんな高性能で小型軽量なカメラに2020年3月27日発売の小型軽量レンズ「M.ZUIKO.DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」がセットされ、6月26日に発売されました。

E-M5 MarkIIIが発売された当時のキットレンズと言えば「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm/F4-5.6II」の高倍率ズームでした。

これはこれでとても便利な1本だったのですが、やはり画質にこだわりたいという方からは「PROレンズを装着したい」というお声もありました。

その念願が叶ってか、この「M.ZUIKO.DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」がキットレンズとなり発売に至りました。

私の12-45mmのブログの最後にも「小型軽量レンズゆえ、E-M5 MarkIIIに装着したい」と書いています。それくらい、E-M5 MarkIIIとはベストマッチングなのです。

 

今回はこのPROレンズキットを使用して、撮影してきましたのでご覧いただければと思います。

カメラ・ボディのスペック等の詳しい内容は、下記のそれぞれの使用レビューブログをご覧ください。

2019年11月にアップした「OM-D E-M5 MarkIII」の使用レビューはこちらから・・・

2020年3月にアップした「M.ZUIKO.DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の使用レビューはこちらから・・・

 

外観

作例の前に、少し外観を見てみましょう。

右のブラックボディが12-45mmのPROレンズキットで、左のシルバーボディが14-150mmのレンズキットです。

当たり前ですが、14-150mmキットの方が、高倍率ズームのため少しレンズが長くなっています。

12-45mmはボディとのバランスは抜群で、ボディ重量414gとレンズ重量254gですので、セットしても700g以下とかなり軽量となっています。

12-45mmはPROレンズを名乗っているだけあって描写力も抜群で、開放絞りがF4通しなのも撮影する上で大きなアドバンテージとなります。それでいてこのサイズ感は最高です。

また、E-M5 MarkIIIが発売された時に14-150mmでブログ用のテスト撮影したのですが、若干ズーミングする上でスムーズさに欠け、高倍率ズームだから仕方ないと思いながらも、少しだけ不満を感じていました。12-45mmはさすがPROレンズだけあって、心地良いズーム操作が可能でストレスを感じる事なく撮影に集中できます。

防滴性能もE-M5 MarkIIIと同等レベルの仕様となっており、雨などの悪天候時でも安心して使用できます。

 

作例

岩場から川へ飛び込む少女(私の娘)を連写で撮影した中の1枚です。E-M5 MarkIIIはAE/AF追従で秒間10コマの撮影が可能で、決定的瞬間を捉えることができます。

この日は川遊びを目的だったので、私も川へ入って泳いで、陸へ上がっては撮影するといった感じでした。

川の中へ入ると、もちろん手も濡れてしまします。しかしカメラ・レンズともに強力な防滴構造ですので、手や身体の水を拭かずに使用する事に何のためらいもありませんでした。

川遊びの後は、京都府南丹市美山町の「かやぶきの里」を散策。

泳ぎ疲れた身体に重たい機材は堪えます。しかし、このセットなら何の負担もなく、かやぶき集落内を撮影しながら散策できました。

まずは集落の入口にある郵便ポストを入れて撮影。

PROレンズならではの高い描写力。そして、14-150mmでは撮影できなかった12mmの広角での撮影。

望遠が欲しい被写体やシーンも多いと思いますが、町スナップなどでは広角レンズの方が重宝するものです。12mmと14mmと数字上ではわずか2mmの差ですが、撮影するとなると、これは大きな差となって現れます。

 

12-45mm レンズの最短撮影距離は12mm側で12cm、45mm側で23cmとなっており、最大撮影倍率は0.5倍(35mm換算)と近接撮影能力が高いレンズです。

2枚の写真は集落内に咲いていた花と茅葺き民家を絡めて撮影しました。花に近寄ることで、背景のボケも大きく表現する事ができ、そのボケ味もやわらかくてキレイです。

オリンパスと言えばアートフィルター!って言ってしまいたくなるくらいフィルターの種類が豊富です。

1枚目の写真はピクチャーモードを「モノトーン」にして撮影しています。これはこれで良いのですが、もう少しメリハリを効かせたいと思い、アートフィルターの「ラフモノクローム」で撮影したのが2枚目です。

このように被写体に合わせてバリエーション豊かな表現ができるのもオリンパスのカメラの魅力です。

これもアートフィルターの「トイフォト」を使用して撮影。

この日本の原風景を思わせる懐かしい雰囲気を表現するのに、アートフィルターは大活躍でした。

このようにシーンに合わせて設定を変更しながらサクサク撮れるのは、機動力と操作性の良いカメラだからできることです。

駐車場へ戻りながら、「かやぶきの里」の集落を少し遠めから撮影。

このような遠景描写ではレンズの性能が良くわかります。画像の拡大はしませんが、民家の茅葺き屋根の質感描写は見事です。やはり「PRO」と付いているだけの事はあります。

疲れは甘いものを食べて回復!

集落での撮影を終え、帰りに近くのショップで糖分補給。

料理の写真はスマホでも十分撮れますが、暗い店内だとノイズが発生してしまい鮮明な写真が撮れないこともあります。

しかしミラーレス一眼なら大丈夫。スマホと比較するとセンサーサイズも大きいので、暗いシーンでもノイズの少ないキレイな描写が可能となります。また12-45mmは開放絞りがF4ですので、より暗いシーンにも強く、撮り方によっては背景のボケも大きく表現する事ができます。

そしてもう一つ。この写真はISO感度2000にしてシャッタースピード1/60秒で撮影していますが、E-M5 MarkIIIはボディ内に手ブレ補正機能が搭載されており、その補正効果は約5.5段とかなり強力なものとなっております。

私の経験から、これだけの補正効果があれば手持ちでシャッタースピード1秒でも手ブレせずに撮影することができます。

このシーンでも、もう少しシャッタースピードを落とすことで、ISO感度を低くして撮影することができ、さらにノイズの少ないキレイな画質を得ることができます。

 

道路脇で見つけたコスモス。

時間は夕方5時過ぎ。順光で青空バックで撮影したが、平凡な写真にしかならず、逆光で撮影することにしました。

はじめは、コスモスをシルエットにして空の色を出すように撮影していましたが、発想を変えコスモスの色がはっきり出るように大胆に+3.3段の露出補正をかけ、花びらの間から太陽が見える位置で撮影しました。

結果、空は白トビして真っ白になり、テーブルフォトで撮ったような不思議な写真になりました。

最短撮影距離が短いこと、そして逆光に強いこと。この2つの条件が揃わないと撮影できないシーンでした。

家の近所にて。

日没後、遠くに入道雲が見え、時々稲妻が見えました。

障害物の少ない高台へ行き撮影開始。ここで使用したのがオリンパスならではの「ライブコンポジット」機能。いわゆる比較明合成で、それをカメラの中で処理してくれます。

この機能を使えば稲妻が撮れると確信し、撮影に挑みましたが三脚にカメラをセットしているあいだに入道雲のカタチが崩れ始め、稲妻の回数もどんどん減少していきました。

結果、撮れたのはこの1発の稲妻のみ。家の屋根が中途半端に入ったイマイチな構図ですが、ライブコンポジット(比較明合成)での稲妻撮影の可能性を大きく感じました。

私の好きな鉄道写真。

1枚目は散髪の帰りに撮影。2枚目は出勤途中に撮影。

私はどこかへ行く時は、必ずと言っていいほどカメラを持って行きます。上の2枚の写真は、鉄道写真を目的で撮影に行ったのではなく、ともに何かのついでに撮ったものです。

珍しい列車の運行情報などは、急遽飛び込んでくる事もあり、その時に備えて持っておくようにしています。

2枚目の出勤前の撮影では、あまり荷物になるものを持ち歩きたくないので、このE-M5 MarkIIIのPROレンズキットあたりの大きさだと重宝するのです。

そして、ここで見ていただきたいのがオートフォーカス性能です。前モデルのE-M5 MarkIIまではコントラストAFでしたので、少し動く被写体に対しては弱い部分もありました。E-M5 MarkIIIになりフラッグシップモデルと同じ121点オールクロスセンサーの像面位相差AFを搭載をして、動く被写体に対して飛躍的に進化を遂げました。

特に1枚目の写真は夕暮れ時の少しくらい条件の中、シャッタースピード1/15秒で流し撮りをしていますが、オートフォーカスの食いつきがよく、機関車がうまく止まってくれました。

このオートフォーカス性能と連写機能を併用すれば、動く被写体も思い通りに撮影することができます。

 

 

まとめ

結論から言うと、私の思ってた以上に「OM-D E-M5 MarkIII」と「M.ZUIKO.DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の相性は抜群でした。まるでE-M5 MarkIIIのために開発されたのではないかと思ってしまうほどです。

E-M5 MarkIIIは前モデルより大幅に小型軽量化されており、今までの12-40mm F2.8などのPROレンズでは少しバランスが悪くなってしまいます。

しかし、12-45mmの登場により最高の相棒となりました。

今回はお散歩カメラ的な感覚で撮影しましたが、もちろん本格的な撮影にも最適です。

特にハイキングや山登りなど、荷物を極力小さく、軽くしたい場合にこのセットはオススメです。雨にも強い、機動力抜群のセットです。

手ブレ補正機能も強力ですので、星空撮影などを除けば、三脚なしでほとんど撮影できてしまいます。

次は12-45mmの後に続くF4通しの望遠系ズームなんかが発売されるといいのになぁ~。

 

この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで

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