クラシックカメラ レモン社 池袋店

”カメラ”熱中症に注意!【使う】クラシックカメラ

こんにちは!うだるような暑い毎日が続きますね。
今回は商品レビューということで、

Voigtlander Bessa Anastigmat Voigter 1:6.3

をお供に、久しぶりに撮影へ行ってきました!
店の中でもあまりお声のかかることが少ないクラシックカメラですが、飾るだけじゃなくちゃんと使えるんだぞ!というところをお見せしたくて今回の主役になってもらいました。
Bessa(ベッサ)シリーズはVoigtlander(フォクトレンダー)を代表する蛇腹カメラのひとつで、1929年〜1956年頃まで約575,000台が製造されました。

ほとんどの機種はブローニー(120)フィルムを使う6x9判、もしくは4.5x6(セミ判)となっています。

今回使用した機体は第2世代(35〜50年頃)に当たる普及機モデルで、初代に無かった引き金レリーズが付いたものになります。

【スペック】
製造年代:1930(昭和5)年
型式:セルフエレクティングカメラ
画面実寸法:58x88mm
レンズ:Voigter(フォクター)105mm / F6.3
シャッター:(エンベゼット)T , B , 1/25 , 1/50 , 1/50 , 1/100秒
絞り:F6.3 , 11 , 22
ファインダー:規立式枠型透視ファインダー、反射ファインダー
焦点調節:(前玉回転) 1.5 , 2.5 , 3 , 7 , 8 , ∞(m)
大きさ:152mm x 81mm x 36mm
重さ:460g
となっております。
モノクロでも趣があっていいのですが、今回は現代のフィルムとのコラボを楽しみたいのでlomographyの120フィルム(ISO100)を使用してみます。

そもそも120フィルムって何?という方は過去ブログもチェックしてみてくださいね!

【フィルム装填】

まず、ボディ横にあるボタンを手前方向に押しながら裏蓋をググッと開けると、

蛇腹内部が出現します!
※まだ前扉を開けていないので、レンズは収納されたままです。
左側にフィルムをセットし、(もし前に使ったフィルムのスプールが左側にあったら、右側の巻き上げキーに移動し、端をキーの溝にはめ込んでください!)リーダーペーパーの先をスプールの溝に差し込んで巻き上げていきます。
裏蓋を閉めて、赤窓の数字が1になるまで巻き上げたら準備完了です!

小型設計なのでフィルム室がとても狭く、攻めた印象ですね……。
撮影の時は
赤丸部分のボタンを押すとレンズが飛び出してくるので、
止まる位置までグイッと引っ張ってやればOKです。
レンズを戻す時は、写真の親指部分(留め具根元)の両サイド押して、ゆっくりと収納していくと前蓋がカチッと閉まります。

※蛇腹部分は非常に繊細です。無理に折り目を付けたり触らないよう注意してください。
【撮影】
人混みを避けるため、久しぶりに早起きして撮影出発です!
ファインダーを覗きながら構図を決めていきますが、これはあくまでも目安です…
普段、いかに画面内にうまく被写体を収めるか考えながら撮るので、ちゃんと撮れているかとても不安になりました。

どうしても押さえたい画は多めにシャッターを切ることをオススメします!!

今回は一緒に持っていったニコンFE2内蔵の露出計を使いながら設定を決めましたが、露出計をお持ちでない方はケータイの露出計アプリなどを参考にしてくださいね!
果たしてどんな写真が撮れたのか…作例と共にご覧ください!
1/50 , F8
も…目測〜!!難しい…しかもフィルムの巻きが甘かったので一部感光していますね…(近い被写体は早々にF11〜22に切り替えました)
B(2) , F11
1/50 ,  F6.3
1/50 , F11
ボケ感もやさしく、やわらかい写りですね。
1/50 , F8
白昼夢みたいな被写体が合いそうです!
そして最後に、ご褒美のような写真が。
1/50 , F6.3
感光していますが、それも相まって幻想的な雰囲気です。

フィルム写真は、こういった”意図せず撮れてしまう”ものがあるのでなかなか止められません…!

汗だくで歩き回ったせいか90年前のカメラの仕事ぶりのせいか、撮影が終わる頃にはすっかりBessaに愛着が湧いてしまいました。

普段はモノクロでしか撮らないのですが、今回の撮影でカラー写真の面白さにも気付いてしまいました。これは危ない…!カメラ( 写真 ) 沼への入り口ですね。
最後に、最高にキュートな記念写真と共にお別れです。
皆さんもこの夏、”カメラ”熱中症にはくれぐれもお気を付けください!

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