こんにちは、カメラのナニワ京都店スタッフの宮田です。
ローリング歪み?電子シャッターに、電子先幕シャッター?センサーシフト方式に5軸ブレ補正??? (@_@)
難しい話は置いといて、楽しく撮ろうよ!カメラと散歩 第三回目です。
今回は、「シャッタースピードとブレの表現!」
前回からの続きで、初心者向け「撮影の基本 露出」3回連続講座。
1.絞りについて 2.シャッタースピードについて 3.感度について の第二弾です。
*このコラムは、あくまで初心者向けとなります。とんでもなく難しい用語や些細な事は省いて、楽しく写真を撮りながらスキルアップできれば良いのではないかと思います。難しい事は一通り基本をこなして、それからネットで調べるなり、動画を探してみるなりで覚えればいいかなと思っています。(*´▽`*)
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・・・・ 用語解説 ・・・・
◆シャッターってなに?
カメラ側に内蔵されている、カメラに入ってくる光の時間を調整する機構(部品)の事。
カメラ側のダイヤルに、B,1,2,4,8,15,30,60、125,250,500,1000とか書いてあるやつを回して調整します。最近のカメラはモニター部に、1/500とか1/1000とか表示されてます。
ダイヤルの60は1/60秒を表していて、「ろくじゅうぶんのいちびょう」と言いますよ。(*´▽`*)
同じく、1000は1/1000秒、2は1/2秒(0.5秒になります)になり、この時間の間シャッターが開いてフィルムやセンサーに光が当たります。この時間のことをシャッタースピードと言います。
◆シャッターをスローにする、早くするってどういう事?
スローにする(スローシャッター)は、シャッターが開いている時間を長くすること。
1/30秒以下はスローシャッターと言ってよいでしょう。1秒や、1/4秒、1/15秒などです。
早くする(高速シャッタ―)は、シャッターを開けている時間を短くすること。
1/250秒以上は高速シャッタ―と言ってよいでしょう。1/500秒や、1/2000秒、1/4000秒などになります。
◆シャッタースピード優先オート(シャッタースピード優先AE)撮影ってなに
シャッタースピード優先オートモードとは、シャッタースピードを撮影者自身が決めて、絞りはカメラにお任せするモードです。
各社、シャッタースピード優先モードの設定が違いますので以下に代表的な設定を載せておきます。
・撮影モードダイヤルを「S」もしくは「TV」にして、シャッタースピード値は自分で決めて調整する。
・絞りリングを「A(オートのA)」にして、シャッタースピード値は自分で決めて調整する。
・フィルムカメラでS(TV)モードがない場合は、自分の決めたシャッタースピード値に合わす。その後しぼりリングを調整して、内臓露出計が適正露光になるようにする。
わからない場合は、Googleで、「ご自身のカメラの名前 シャッタースピード優先」などで調べてください。
*例えば「ソニーα7 シャッタースピード優先」など。もしくはカメラの説明書を見てみましょう。
・・・・ 説明と作例 ・・・・
はい!皆さん!「シャッタースピードとブレの表現!」の始まりです♪
今回も、露出をコントロールできるカメラが必要となります。
絞り、シャッタースピード、ISO感度などを自分で変更・調整できるカメラです。
一部のオート専用カメラ、コンパクトカメラ以外なら、だいたいコントロールすることが可能です。
そして今回は、シャッターと言うフィルムやセンサーに光を当てる機構を調整して、被写体の動きを静止したり、ブラしたりする表現を作例と共に説明いたします。
★ シャッタスピードが遅くなると、動いている被写体がぶれる(流れてしまう)!
滝の写真をご覧ください、1/15秒(スローシャッター)では滝の水がブレて白い布の様に写り、1/250秒(高速シャッター)では、滝の飛沫がくっきり写ります。滝などはスローシャッターの方が見栄えしてよいですね。
同じく夜の交差点の写真。1/2秒では動いている車のヘッドライトが流れて写り、1/125秒ではすべての車が止まっています。ヘッドライトが流れている写真は、止まっている写真より動きがありダイナミックさが出ていますね。
★ シャッタースピードが遅くなると、手振れ(カメラブレ)が起こるので要注意!
シャッタースピードが遅くなる(スローシャッター)と被写体もブレてしまうが、カメラ側もブレてしまう。俗にいう手振れである。
手振れを起こしてしまうと、どこにもピントの合ってない悲しい写真が出来上がってしまう。
暗い所や、レンズが望遠になればなるほど手振れしやすいので注意が必要です。
手持ち撮影で、スローシャッターぶれてしまった例
手振れを起こさないためには、三脚使う、しっかりとカメラを構えるなどの方法があります。
今のカメラやレンズには「手振れ補正機能」などがついている物もあり、ぶれにくい仕組みになっているものもありますが、簡単な対処法として、「使っているレンズの焦点距離分の1以上のシャッターを切る」ことで、ある程度手振れを防ぐことが出来ます。(50mmのレンズなら 1/50秒以上、300㎜のレンズなら1/300秒以上)
★ ぶれない様に、早いシャッタースピードで時を止める。
普段見慣れた風景も、早いシャッタースピードを使うことにより面白い写真が撮れますよ。(*´▽`*)
公園の噴水 高速シャッターで水しぶきを止めてみた!
シャッタースピード 1/6400
流れのはやい渓流を上から高速シャッターで撮影。抽象的な模様が浮き上がった。
シャッタースピード 1/1500
高速船の後ろをついてくるカモメ。早いシャッターでぶれない様にパチリ!意外と目が怖かったw
シャッタースピード 1/350
線香花火、少し早めのシャッタースピード1/125秒で撮影。これ以上遅いシャッタースピードだと光跡が長くなり細部がつぶれる、これ以上早いシャッタースピードだと火花が小さい点になり線香花火の風情が無くなる。
シャッタースピード 1/125
★ ブレた写真も悪くない、雰囲気を重視する写真や、動きを表現するための必要なブレもある!
高架下の落書き、時が止まったような空間にぶれた自転車を入れることでバランスをとった。
シャッタースピード 1/20
お寺のくるくる回すやつ。ブレ過ぎないように何枚かシャッタースピードを変えて撮影。
撮影ごとに、手でグルグル回して撮影しました。(疲れた。。。)
今回は1/60秒がしっくりきた。
シャッタースピード 1/60
滝の写真 水の流れが白い布の様にブレるスローシャッターで撮影した。
水の水量、個人の好みでシャッタースピードは変わってくる。
その場で仕上がりの確認ができるデジタルカメラはこういう時に便利です。
シャッタースピード 1/2 三脚使用
列車の窓から外を撮影、スローなシャッタースピードで近景をブラしてみた。
シャッタースピード 1/10
流し撮り、被写体が動く方向へ同じスピードでカメラを向けながら写す。
後ろの風景だけが流れて、被写体にスピード感が出る。
シャッタースピード 1/20
ちょっといたずら、流し回転撮り。撮影中にカメラを回す、何度か失敗した中の一枚。
シャッタースピード 1/15
・・・・ 撮影してみよう! ・・・・
さあ、カメラを持ってお散歩に出かけましょう♪
今回はシャッタースピードをコントロールして撮影するために、撮影モードをシャッター優先オートにしての撮影をお勧めします。
ISO感度はオートにできる方はオートに。できない方やフィルムカメラの方はISO400の設定をお勧めします。
レンズはお好きなレンズを使ってください。望遠が好きな人は三脚があった方がいいかも。
今回は、同じ被写体(または同じ場所)で、シャッタースピードを変えたカットを撮りましょう!
出来れば動きのある同じ被写体を、1/30秒と1/250秒の2カットで撮影すれば違いがわかりやすいと思います。
(望遠レンズを使う方は、高速側のシャッタースピードは焦点距離分の1以上で撮影しましょう。)
余裕があれば、さらに遅いシャッタースピードで意図的にブラして撮影する練習もしてみましょう。
スローシャッターで三脚を使わないときは手振れしないよう、肘をしっかりと絞めて、カメラをしかっりホールドし撮影してください。
最後に仕上がりの中から、スローシャッターと高速シャッターのお気に入りの写真を選んで、今日の「カメラと散歩」の習作としましょう♪
・・・・ 最後に ・・・・
いかがでしたでしょうか?
今回のまとめは、「スローシャッターはブレる、高速シャッターはきっちり止まる」です。
前回の絞りの調節でボケ具合を、今回のシャッターの調節でぶれ具合をコントロールする事を勉強しました。
次回の「ISO感度」を学べば、とりあえず写真の基礎はばっちりです!!
自分の思い描いた写真が撮影できるように、たくさん練習しましょう。(*´▽`*)
「いや~、カメラって良いですね。 (^_-)-☆ 」ではまた!
★☆★【楽しく撮ろうよ!カメラと散歩】シリーズ ★☆★
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