中判、
6×7フォーマット、
レンズ交換式、
上記三点を満たしたうえで、さらに
軽量なカメラがあります。
それは、Mamiya 7シリーズです。
今回はそんなMamiya 7、7Ⅱの標準レンズについてのブログです。
Mamiya 7について少しお話を...
【Mamiya 7はこんな方におすすめ!】
- 機材は軽いほうがいいと思う人
- 風景をよく撮影する人
- レンジファインダーに抵抗がない人
Mamiya 7シリーズは6×7判レンジファインダー、レンズ交換式カメラです。
ピント合わせはライカなどと同じ二重像合致式です。
シャッターはレンズシャッターで、ボディ側で設定したシャッタースピードで
レンズ内のシャッターを開閉させます。ストロボも全速同調します。
レンジファインダーカメラなので最短撮影距離が1mで寄ることはできません。
また、ブライトフレームおよび外付けファインダーなどで視野を確認し
撮影することになるので、ファインダーで見た光景と
実際の写真で写る範囲に多少なりとも誤差が生まれます。
レンズ交換式中判カメラのボディのみで重量が1kgを下回るというのは
かなり魅力的ではないでしょうか?
一眼レフのようなミラーがなく、軽くて扱いやすいカメラとなっています。
そんなカメラに対して、300gを下回る標準レンズは
持ち物を軽くしたい方へはうってつけだと思います。
トータルの重さが1kgちょっとであれば、気軽に持ち歩くことができ、
グリップを握ったまま、持ち歩くことも可能です。
今回はそんなMamiya 7シリーズ最軽量のレンズ使用レビューです。
余談ですが、GF670という素晴らしいライバル機も存在します。
よろしければこちらもご覧ください。
【スペック】
この表だけを見ると軽いレンズという印象。
むしろちゃんと写るのか?という疑問が生まれてもおかしくないと思います。
でも、よく写ルンです。えぇ、とても良く写るんですよ。
【作例】
※GT-X830でデータ化しました
※Mamiya 7IIで作例を撮影しています
【PORTRA400】
F/8.0 SS1/500秒 ISO400 最短撮影距離で撮影。Mamiya 7用のレンズで最短撮影倍率が一番高いレンズはこの80mmとなりますので、一番寄れてもここまでということになります。
F/11.0 SS1/500秒 ISO400 団地を上に見上げるように撮影しました。写真下側の壁からしっかりとピントがキテおり、素晴らしい描写力です。
F/11.0 SS1/250秒 ISO400 これでもか!!と言わんばかりに写ります。奥の方までしっかりと。
F/5.6 SS1/500秒 ISO400 目をつぶられたことに関しては幸運と捉えるようにしています。そんなことよりも、この立体感半端じゃないです。
F/11.0 SS1/500秒 ISO400 奥の信号を渡っている人たちが男女区別できる程度には写っています。おっそろしいなしかし。
F/8.0 SS1/125秒 ISO400 神戸旧居留地にて撮影。レトロな公衆電話ボックスを目の前に撮らざるを得ませんでした。
F/8.0 SS1/125秒 ISO400 旧居留地は映えますね。レトロな建物にやさしい木漏れ日が注いでいました。
【E100 EKTACHROME100】
F/11.0 SS1/250秒 ISO100 8月上旬のピーカン、リバーサル日和でした。遠景でも問題なし。
F/11.0 SS1/125秒 ISO100 色再現性もニュートラルでリバーサルでガンガン使いたくなります。
F/8.0 SS8秒 ISO100 我が家の4足歩行系家族です。この写真を見た全員が「手前の猫が大きい」と言いました。いつも一緒にいると慣れてしまって気が付かないものです。ここはあえて"Chubby cat"というこのにしておきましょう。三脚使用し、8秒の露光です。
F/8.0 SS1/250秒 ISO100 ポケモントレーナーのようにたたずむ二人。戦わないと通れないときありましたよね。奥の人はもしかしたらグレン島のカツラかもしれない。。そんなことはどうでもよくて手前の友達が下げているMDa+Super-Angulon 1st+SBKOOがバッチバチにかっこいいです。
【NEOPAN 100 ACROSS Ⅱ】
F/4.0 SS1/125秒 ISO100 zawa 珈琲とたまごかけごはん にて"炭サイダー"を撮影しました。布でディフューズされた外光がちょうどいい具合に部屋を照らしてくれています。
F/4.0 SS1/30秒 ISO100 中判ならではの階調と美しいトーンです。
F/4.0 SS1/30秒 ISO100 なだらかにボケてゆく様子がとても美しいレンズです。
F/8.0 SS1/60秒 ISO100 ディープな街はごみもディープです。ポスターや張り紙に対して、歯向かうようにごみが置かれています。マネキンがしっかりと描写されています。
F/8.0 SS1/250秒 ISO100 高架下の影がかっこよかったので、高架ごと撮影しました。本当によく写ります。
F/8.0 SS1/250秒 ISO100 写真中央下の象にピントを合わせました。象の前後および象の上の木の枝までしっかりと描写されています。
【Ilford Pan F Plus 50】
※期限切れフィルムです
F/4.0 SS1/30秒 ISO50 絞り開放、最短撮影距離で撮影。ピント合わせも見やすく、開放でも外しません。レンズシャッターなので1/30秒でもブレる心配がありません。そしてこの圧倒的ボケ。魅力しかないですね。
F/4.0 SS1/30秒 ISO50 写真を拡大するとわかりますが、期限切れの影響が出ています。しかしながらフィルムのシャープさは残っており、フィルムだけどしっかり写すことができています。
F/5.6 SS1/30秒 ISO50 フィルムの特性とレンズの性能がこの硬調さを生み出してくれています。とてもよい雰囲気に仕上がりました。
いかがでしたでしょうか?
Mamiya 7用のレンズでの作例はなかなか調べても出てこないと思うので
貴重な資料になれば幸いです。
マミヤのレンズですので、バルサム切れになっている個体がチラホラあります。
できるだけ光学状態をチェックしたうえで購入することをおすすめします。
ただ光学をチェックするにはボディが必要となりますので、
その点ご注意ください。
最後にMamiya 7の交換レンズのなかで最も広角なレンズのブログも書いておりますゆえ
合わせてお読みいただけると嬉しいです。
【最強の中判超広角レンズ】Mamiya N 43mm F4.5L 作例付き使用レビュー