皆様 こんにちは。カメラのナニワ 心斎橋本店 カメラ担当 今秋も猫撮影スポットを訪ね歩く見崎です。
早速ですが、これまで日本のカメラメーカーを主体に猫撮影レビューで取り上げてきましたが、今回は初めてとなるライカカメラ社製レンジファインダーカメラの中から、中古市場ではお買い求めやすくなりつつあるフルサイズカメラ「M9」のスペックについて、猫作例を織り交ぜながらご紹介してゆきましょう。
1.発売は2009年(平成21年)
M型レンジファインダーカメラのデジタル版の略歴として、第1号機「M8」が2006年に、マイナーチェンジの第2号機「M8.2」が2008年に登場しました。
なお、「M9」の発売は2009年9月下旬でしたが、製品発表は2009年9月9日9時(ニューヨーク時間)と「9」にこだわる意気込みでした。
当時の標準販売価格は77万7000円(税抜き)です。
派生モデルとして2種類があります。
①外観デザインの一部変更(ライカ赤いマーク省略他)とサファイヤガラスの液晶モニターを採用した「M9-P」
②トップカバーとアンダーカバーをアンスラサイトグレーへ変更、USBコネクターとファインダーのフレームセレクタレバーを省略した「M-E(typ220)」
操作性や使用する充電式バッテリーは共通なので2台持ちでも違和感なく撮影に集中できます。 ※添付写真(下)はライカ「M-E(typ220)」です。
3. 登場当時、世界最小最軽量ボディ
世界最小軽量のフルサイズフォーマットのレンズ交換式デジタルカメラと言えば、最近ではSIGMA fp、数年前ではSONY 初代α7Rが有名です。
「M9」登場当時は、まだフルサイズミラーレスカメラは存在していなかったため、一眼レフカメラと比較すれば、レンジファインダーカメラの方が小型軽量の設計に有利でした。
ボディの重さはおよそ585グラムでした。(電池含む)
※参考比較
キヤノン EOS 5D MARK II およそ880g(電池含む)/ニコン D700 およそ995g(電池含む)
「M9」はM型デジタルカメラとして初めてのフルサイズセンサー(有効画素数1800万画素のコダック製CCD)を採用しています。(従来機種はAPS-Hサイズ)
現行の「M10」や「M(typ262)」と比較すると高感度ではノイズ量が多いので、可能であればISO感度800以下を推奨します。
今回の猫撮影レビューでは、暗い室内のためISO感度1600以上にしています。
フィルムのレンジファインダーカメラ「M7」のファインダー倍率は0.72倍に対して、「M9」のファインダー倍率は0.68倍です。若干の倍率低下の理由は、ボディの厚みの違いから接眼部までの距離が長くなったところにあります。
私が実際に「M9」で撮影してみて、構図の確認で特に不便を感じる事はありませんでした。
普段、ミラーレスカメラの背面モニターで撮影している機会が多い分、すっきりした光学ファインダーから「素の被写体」をじっくり向きあう事で、これまで以上に被写体に対して愛おしくさせてくれます。
ライカのレンジファインダーカメラの良さは、性能表(スペック)の比較だけではお伝えすることは難しいです。
毎日の使用に耐える信頼性の高いボディ・決定的瞬間を見つけやすいファインダー・ピント合わせのやりやすい測距機構・長時間の撮影に負担にならないデザイン、熟練度の高いドイツ人職人による1台毎の組み立て・完成検査など、100年以上に渡りレンジファインダーカメラを開発・製造しているメーカーの理念が製品の良さに表れています。
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カメラのナニワグループでは、ライカ製品のデジタル・フィルムカメラは勿論、他社の新製品のカメラ・中古カメラ・マウントアダプター・フィルム現像サービスまで各種お取り扱いしています。
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■撮影場所:東京都内にて
■使用カメラ:ライカ M9
■使用レンズ:ライカ ズマリットM f2.4/50mm