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【楽しく撮ろうよ!カメラと散歩005】レンズのミリについて(焦点距離・画角)

フィッシュアイ、パースペクティブ?被写界深度!?(@_@)
難しい話は置いといて、楽しく撮ろうよ!カメラと散歩 第5回目です。

今回は、「レンズのミリについて」です。
レンズに50mmとか35mm、28-70mmとかXXミリと書かれているあれです。始めてカメラを購入する際にとても重要なレンズの画角・焦点距離お話です。難しく伝えるのは苦手なので、いつも通り大まかに説明していきますw

*このコラムは、あくまで初心者向けとなります。とんでもなく難しい用語や些細な事は省いて、楽しく写真を撮りながらスキルアップできれば良いのではないかと思います。難しい事は一通り基本をこなして、それからネットで調べるなり、動画を探してみるなりで覚えればいいかなと思っています。(*´▽`*)

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【楽しく撮ろうよ!カメラと散歩 全シリーズ】


・・・・ 用語解説 ・・・・

◆焦点距離、画角ってなに?
ざっくりと、焦点距離とはレンズからカメラのフィルム(センサー)までの距離をミリメートルで表したもので、レンズに50mmとか85mmとか書いてある。画角とは写真に写る範囲を角度で表したもの。
簡単に言うと、広く写るレンズ(広角)、人の見た目に近いレンズ(標準)、遠くの物を大きく写すレンズ(望遠)の事を数値的に表したと思ってください。


◆センサーサイズってなに?
デジカメの種類ですが大まかにセンサー(受光素子)の大きさにより種類が3種類あります。センサーのサイズが違うと、同じメーカーでもレンズを付け替えることが出来なくなる物もあるので注意が必要です。自分のカメラが、どのタイプか必ず確認してからレンズを買いましょう。

35㎜フィルムと同じ大きさのセンサー(受光素子)を使った「フルサイズ」
一回り小さい「APS-C(エーピーエスシー)サイズ」
小ぶりな「マイクロフォーサーズ」

・・・・ 説明と作例 ・・・・

はい!皆さん!難しい事は置いといて「レンズのミリについて」の始まりです♪
デジタルカメラの方は、ご自身のカメラが「フルサイズ」なのか、「APS-C」または「マイクロフォーサーズ」のどれかを確認してくださいね。フィルムの方(35mm)はフルサイズの説明と同じになります。フィルムのハーフ、ブローニーはまた今度。。。

今回の作例は富士フィルムのX-T3と18-135㎜のレンズをメインに他のレンズなどチョイスして撮影しました。カメラのセンサーは「APS-C」サイズになります。

★ 広角・標準・望遠レンズとミリ数の関係
写る範囲が広いレンズを広角レンズ、人の見た目に近い写りをするレンズを標準レンズ、遠くの物を大きく写すレンズを望遠レンズと言います。
レンズに表記されている「〇〇mm」と書かれている部分が目安になります。センサーの大きさにより、標準のミリ数が違ってきますのでご自身のカメラのセンサーの大きさは必ず把握しておきましょう。

フルサイズセンサー/35㎜フィルムカメラ・・・50㎜が標準レンズ
APS-C・・・35㎜が標準レンズ
マイクロフォーサーズ・・・25㎜が標準レンズ

以上が3つに分けたセンサーサイズごとの標準レンズのミリ数。
自分のカメラのセンサーサイズの標準レンズのミリ数だけ覚えておき、
これよりミリ数が小さいのが広角レンズ、ミリ数が大きいのが望遠レンズと大まかに覚えてればOK!(中望遠、超望遠、超広角などあるけど、気にしない)

★ 広角・標準・望遠の写り方の違い 画角編
ミリ数が小さいほど景色が広く写り、大きいほど遠くの物を大きく写せます。
*APS-Cサイズセンサーカメラの場合の見本です。
 フルサイズは上から、12㎜・20㎜・35㎜・標準50㎜・75㎜・125㎜・200㎜ぐらい
 マイクロフォーサーズは上から、6㎜・10㎜・18㎜・標準25㎜・37㎜・65㎜・100㎜ぐらいになります。

★ 広角・標準・望遠の写り方の違い 遠近感
広角(ミリ数が小さい)になるほど、遠近感が強くなる。
望遠(ミリ数が大きい)になるほど、遠近感が圧縮される。
同じ被写体を、同じ大きさで写した時の背景の違いを見比べてみよう。

★ 広角・標準・望遠での作例写真(APS-Cサイズのカメラにて撮影)

では、画角・遠近感を踏まえたうえで、広角・標準・望遠での作例を紹介します。
まずは標準域から。見たままの感じで撮影できるのでオールマイティに使える。(フルサイズ50㎜ぐらい、APS-Cは35㎜ぐらい、マイクロフォーサーズは25㎜ぐらい)


見たまんまの距離感で素直にいいなと思ったら、パシャリと撮影。
34㎜ 1/220 F4 ISO800 
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目についたら、シャッターを切るだけ。難しい事は考えずに撮ってもOK。
30㎜ 1/30 F4 ISO400 
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日常をそのままに切り取る。標準域での撮影は写真の基本。
32㎜ 1/240 F9 ISO800
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次は広角域。広々とした風景や、少し広めに写したいスナップを撮るときに便利。遠近感が強調されるのでダイナミックな撮影ができる。


松の幹に近づいてディフォルメさせ、空と神社をまとめてみた。
7.5㎜ 1/200 F8 ISO400
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料理も広角なら周りの状況も一緒に写せて、近づいて撮ることもできて便利。
11㎜ 1/30 F4.5 ISO400
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地面を写したスナップ写真も、広角なら遠近感が誇張されて面白い。
18mm 1/60 F5.6 ISO100
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最後は望遠域。圧縮効果をいかにうまく使いこなすかが重要。被写体の後ろに何があるかを常に意識して撮影すると上達が早い。


池のリフレクションとバックの瓦礫で登山者を挟み込むような形で圧縮効果を効かせてみた。
90㎜ 1/125 F11 ISO200
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竜の後ろに神社を配置。遠景はボカして竜を浮き立たせてみた。
135㎜ 1/450 F5.6 ISO400
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ゴチャゴチャとした電線に看板。望遠側で圧縮してさらにゴチャゴチャした感じにしてみた。
80㎜ 1/250 F11 ISO200


・・・・ 撮影してみよう! ・・・・

さあ、カメラを持ってお散歩に出かけましょう♪

今回はレンズの焦点距離を変えて撮影をして、遠近感と圧縮効果を確認できればいいかなと思います。

ISO感度、シャッタースピード、絞り値はオートで構いません。
被写体の後ろに、解かり易い建物などを配置して、レンズの広角側いっぱいにした時と、望遠側いっぱいにした時の二カットを撮影してみましょう。その時に被写体の大きさが同じになるよう、立ち位置(距離)を変えて撮影してください。
遠近感と圧縮効果がうまくわかる写真が撮れると良いですね!
出来上がった写真は、今日の「カメラと散歩」の習作としましょう♪

・・・・ 最後に ・・・・

いかがでしたでしょうか? レンズの「ミリ」について、大雑把に説明させていただきました。
いろいろなカメラに、レンズも種類や価格帯がたくさんあります。
高いものほど写りが良いけど、撮影する被写体と自分の撮影スタイルに合わなければ、まったく意味がありません。風景など広く写したいのに望遠系のズームレンズを買っちゃたり、ピントの合う幅が広いスナップ写真を気軽に撮りたいのに明るい重たいレンズを買ってしまい、持って出歩くのが嫌になったりと、、、
いろいろと失敗しないためにもレンズ選びはよく考えて選びましょう。わからない場合は何を撮るか、どんな物を撮りたいかを店員さんに伝えてみてください、きっと相談に乗ってくれるますよ。(*´▽`*)

また、レンズを買うときは自分の愛機(カメラ)も持ってきてください。
自分の慣れたカメラで欲しいレンズや、気になるレンズを取り付けて試す事で納得のできるレンズを見つけることが出来ると思います。

「いや~、カメラって良いですね。 (^_-)-☆ 」ではまた!

カメラのナニワ京都店スタッフ宮田

★☆★【楽しく撮ろうよ!カメラと散歩】シリーズ ★☆★ 

001 デジタルカメラでオールドレンズを使ってみた!

002 絞りをコントロールしてボケを調整する!

003 シャッタースピードとブレの表現!

004 ISO感度と露出のまとめ!

005 レンズのミリについて(焦点距離・画角) 

006 デジカメでイルミネーションを撮りに行こう!

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カメラのナニワ京都店は、四条通沿いにございます。
京都へ遊びに来た際は、一度のぞいてみてください、よろしくお願いします。

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