佐渡島の史跡を巡ろう「佐渡金山」「大間港」

名古屋栄店の竹下です。お久しぶりです。

突然ですが今年の10月末頃、新潟県佐渡市へ行ってまいりました。ソーシャルディスタンスを保ってガチぼっちでの単身旅行です。

佐渡といえば、先日あつ森で「さどが島」が公開されましたね! 私はSwichを持っていないので楽しむことはできませんが、マイデザインがすごくかわいいのでぜひ見てみてほしいです…!

佐渡島について

新潟県佐渡市。佐渡島とは、新潟県の西にある日本海側最大の離島で、米作りを中心とした農業や養殖を含む海産物の漁業が盛んな島です。おけさ柿や佐渡牛などの特産品があり観光にはもってこいな島です。

また、奈良時代以前から続く古い歴史があり、佐渡金山などの文化遺産に登録されている数々の寺院や史跡も多くあり、とても魅力的な島です。

余談はさておきこの度の旅はほぼ移動時間で成り立ってる一泊二日の超短期滞在です。佐渡にはたくさんの観光資源や史跡があり、またトキの島とも呼ばれていますが、今回は最も有名な「佐渡金山」「大間港」「北沢浮遊鉱場跡」の三つへ行きました。

今のご時世、なかなか遠出は難しいですが、コロナ禍が去った後の楽しみの候補の一つに加えていただければと思い、たくさん写真をブログに載せました。


実際の旅筋は、まず名古屋から国内線で新潟まで行き、新潟空港から船で佐渡に向かいます。名古屋と聞くと、真っ先にセントレア(中部国際空港)を連想する方も多いかと思いますが、名古屋から遠いため名古屋人はめったにセントレアに行きません。

が、滑走路が広く、撮影スポットのひとつでもあるので、何度か写真を撮りに行ったことがあります。いづれブログにてご紹介いたします~✈

「名古屋空港」 通称小牧空港

航空自衛隊の基地(小牧基地)が隣接しており、滑走路が民間機と共有のため、展望デッキ(無料)からかなりの至近距離で自衛隊の航空機が見放題です。この日も運よく離陸する様子を見ることができ、凄まじい轟音と半端ない速度で飛び立っていきました。とんでもなく格好いいです。

天候に恵まれ、予定通り新潟に到着。新潟空港から佐戸汽船の乗り場まで直通のマイクロバスで20分ほど。
それから佐渡ジェットフォイル(時速80㎞!)で一時間40分、ようやく佐渡市両津港へ到着。

ちなみに愛機はおなじみの、NikonD5500 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

町のあらゆる場所でこの文句を見かけます。

家族単位の観光客や出張、地元の方など、それなりに人はいましたがどちらかと言うと落ち着いた雰囲気でした。帰りは修学旅行生で大変賑わっていました。

史跡 佐渡金山(銀山)とは

江戸時代初期から続く、400年の歴史ある日本最大の金銀山。明治以降、トロッコなどの近代化によりますます栄え、日本経済に大きく貢献しました。現在は閉山されており、当時の採掘の再現や資料館などが展示されています。

金山の史跡に行くまでの道のりで、江戸時代に金山を管理した佐渡奉行所(復元)や、当時の繁華街跡の「京町通り」など、とても興味深いところがいくつもあったのですが、スケジュール的にキツくいづれも見る事は叶いませんでした。

両津港からバスで約70分かけて到着。閉館も近かったため、人気があまりなく、山の上にある為かとても静かなところでした。

佐渡金山には、江戸初期に事業発展していった「宗太夫坑」と、明治から平成元年まで約100年運用された「道遊坑」のふたつの坑道があります。

今回は時間が迫っていたため、「道遊坑」明治官営鉱山コースのみ探索。早速「抗遊道」へ入ります。

ここちょうど入口です。く、暗い! 誰もいない…!

暗くてじめじめとしたトンネルをひたすら進みます。いきなり雰囲気抜群……といえば聞こえはいいですが、上から落ちてくる水滴からカメラを守るのに必死でした。解説プレートや、等身大のリアルな動く人形(宗太夫坑のみ)で、当時の過酷な作業雰囲気を気持ち程度に感じることができます。

各所にわかりやすいプレートと音声案内があり、寒さに震えながら勉強できます。遠くから機械的な女性の声が…、あ、他にも人がいたんだ…

写真のとおり、かなり暗いため迷子になったら大変です。ISO感度上げても大丈夫な高性能カメラがおすすめです。片手で撮影したり防水防滴がしっかりしてるソニーのαシリーズがあれば余裕かと思います。

トンネル(抗遊道)を抜けると、向かって右側に「高任立坑跡」があります。観光ブログなどでよく載っているやつです。格好いい。
その隣に機械工場の資料館があり、江戸~昭和時代まで使われていた道具などが展示されています。

機械工場の手前に、かつてこの路線を走っていたトロッコが展示してあり、非常にフォトジェニックでかわいいです。ちなみにベル鳴らせました。

上の写真の、中央あたりのトンネルが抗遊道の出口です。先ほどあそから出てきました。そして出口の右側の坂道が「道遊坑の割戸」へ向かう道の入口です。

所要時間が片道20分とあり、入り口閉鎖まで30分を切るところでしたので、早歩きで登りました。所要時間は往復20分でした。
まずこの坂を上り、、、

高任神社の横を通り抜け、

案内板、、、

おお、なんか見えて、

到着! これが割戸っ…「道遊坑の割戸」ッ!! 圧倒的国史跡!!

四百年かけて掘り続け、日本経済を支えてきた日本最大の採掘場!確かに世界遺産に登録して欲しみ満々です!

案内板によると、1601年に発見されて掘り進めていくうちに、山が割れたような形になっていったそうです。中腹~地下部は明治から現代に至るまで採掘が続けられ、平成元年に休山しました。

日が暮れてきたのもあり、早々に切り上げ元来た道を下ります。

さて、登っている間気になって仕方がなかった「機械工場」の見学に入ります。

これは円盤の上でトロッコが方向転換するやつですね。機械工場は電車車庫でもありました。

佐渡金山は明治22年に宮内省御料局管轄の皇室財産となり、明治29年に三菱合資会社(三菱グループ)に払い下げられました。菊花紋章と三菱のマークが工場内の所々に刻印されています。

次は、パンフレットの表紙にもなっている絶景ポイント、金山のシンボル「道遊坑の割戸」の看板。

粗砕場

ここを右に曲がるとトロッコの線路がありました。今度は線路をつたって高任坑を目指します。

線路の左側からは遠くからですが、「搗鉱場(とうこうば)跡」が見えます。

トロッコを通り過ぎると、高任坑の入口が見えてきました。中はやはり暗い…

出口すぐに、お土産屋が待ち構えていました。金山銀山や、佐渡のお土産がたくさんあり金山らしいおみやげをと、金粉せんべいを買いました。

今回は通常の観光でしたが、「山師ツアー」ですと、通常のルートでは入れない色んな箇所を観ることができるそうです。ぐぬぬ、惜しい。(現在個人で予約ほぼ不可能です)

閉館間際に金山とおさらば。


次は「大間港」へ急ぎます。なぜ急いでいるかというと、ちょうど日の入りの時刻が迫っていたからなのです。バスがないためやむを得ずタクシーで大間港まで走ってもらいました。

大間港とは

明治時代、鉱石の搬出や石炭などの鉱山の資材搬入に使われた港です。当時の石工法(たたき工法)によるトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座などが現存しています。

ま、間に合いました。あと数分で日が完全に沈みます。

おお、日が、沈む。
どう撮るのが正解かわからずひたすら夕日を撮りまくる旅人。の横で知らないご夫婦が記念撮影。そうか、普通人物を入れるのか…しかしニコン優秀だな、これがパニくって撮った写真とは微塵も感じさせない。

日が沈んだ後も、しばらくは空の色が綺麗でしたので完全に暗くなるまでひたすら撮り続けました。街中ではないため、本当に真っ暗になるので観光の際は必ず夜になる前に切り上げましょう。危険です。

上の写真は日没後の大間港の風景です。明るさを調節しているので見えますが、実際はほぼ真っ黒に見えました。


一日目は以上です。二日目はまた日を改めて更新します。
二日目は海岸沿いの風景と「北沢浮遊鉱場跡」

おたのしみに。


〆のひとこと

車での移動がメインとなる観光地なので、ツアーでなく単身旅行にはもってこいなのでは。趣のある寺社が数多く現存しているので、ゆっくり観て周る観光スタイルがおすすめです。自分で計画しておいてなんですが、一泊二日は時間なさすぎて大草原でした。今後しばらくは無理ですが、数年後に再チャレンジしてみたいです!!