【1998年は】平成生まれの私にも同い年のフィルムカメラが存在したなんて【平成10年】



みなさんこんにちは٩( 'ω' )و
レモン社新宿店の13です!この会社でおそらく最年少です!

若輩者ゆえに知識足らずな面などでご迷惑をおかけすることもあると思いますが、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


今回は、他二店舗の女子と合同で「生まれ年カメラ」を手に撮影に出かけました!

そもそも私が、ギリギリ2000年以前に生まれているのですが、

同い年でフィルムカメラってあるのか…?という疑問からこの記事は生まれてます。

さて、生まれ年カメラですが。

つまりなに?というと、自分の生まれた年に発売された、フィルムカメラのことですね。

どうせ始めるなら、同い年のカメラを使ってみるのも楽しいのではないでしょうか。


どんなものがあるのか、まずは調べてみましょう。

おしえて、ぐー●る先生!

ゆーてぐ●ぐる先生が生まれたのも1998年でした。タメじゃん。

それより以前の検索エンジンなんて知らんぞ。

他にも、この年には長野オリンピック開催、ポ●モンはピカ版、メ●ギアはソリッドが発売されてますね。


調べ方としては「自分の生まれた年 カメラ」とか、「自分の生まれた年発売 カメラ」と検索欄に打ち込んでみると、それなりの記事が出てくると思います。

メーカーで決め打ちしたい場合は、メーカーさんのwikiに飛ぶといいかも。

私は前者で5〜6機種くらいヒットしました。
そのなかから金額と在庫にマッチする機種をお借りしまして、お二方とともに撮影に赴いた次第です。

TX-1というフジフイルムのはちゃめちゃに高いパノラマカメラも同い年だったのですが、さすがに高すぎて借りれませんでした。貸出する値段ではない。
万が一壊したりとかしたら一瞬でタコ部屋送りになってしまう。


今回使用した運命的に同い年だったカメラはこちら!
「ミノルタ α-9」!!
なんとこのα-9、誕生月まで一緒でした。もうそろ22だね。


ごつい!でかい!


うしろ。アイピースシャッターが付いてて、バルブ撮影の時とかに便利な使用です。

左上のスイッチで開閉が可能。攻めの赤色。

ぱっと街で見かけてもフィルムカメラだとは思わなそうなやつですね。
内蔵フラッシュまでついてる。

導入が長くなりましたが、この後は以下の通りに進めていきますね。


1.ミノルタα-9の主な仕様

2.実写

3.まとめ



1.仕様

このα-9、どういうカメラなんでしょう。

細かく使用を書き記してもなんのことやら私が理解してない部分があるので(勉強します)、まとめることにしました。
最低ここがわかればいいな、と、おすすめポイント。


①35㎜フィルム一丸レフカメラ:AF機
 カメラ屋さんで良く売っている、短めのフィルムが入ります。
 レンズを交換できるタイプで、さらにはシャッター半押しで自動的にピントを合わせてくれます。
 つまりはほぼ今売っているデジタル機と変わらない使い心地。楽だね!


②最高シャッタースピード:1/12000秒
 当時は最速だったらしいです。この速さなら、天気のいい日とかでもF値を小さくして撮影できます。うっかりISO高いフィルムを入れてしまっても安心。


③使用可能レンズ:ミノルタαマウント(ソニーAマウント)
 ミノルタのαマウントレンズの他、一応ソニーのαシリーズ(α99とか)のレンズも付けられます。

 ただ、この後に発売された弟分のα-7には使えるレンズのなかには、α-9ではAFが効かないものもあります。
 それがレンズ内に超音波モーターを内蔵している、「SSM(すーぱーそにっくうぇーぶもーたーの略)レンズ」。
 このSSMレンズを通常のα-9につけても、AF動作しません。

 これが使えるかどうかは、純正で行なっていた基盤交換をしているかどうかで変わります。

 もし現行のSONYαのAマウントレンズのAF機能を使いたい場合には、購入するボディがSSM対応をしているか確認してみてくださいね。
大抵は商品名の後ろにSSM対応、とか書いてあると思います。


④電源:リチウム電池 CR123A 二個使用
 コンビニで売っているかは微妙ですが、電気屋さんには大抵置いている、はず。
 安くて二個入り700円くらいです。


⑤本体重量:945g
 レンズと電池を入れないでの重量なので、付けたらほとんど一キロ超えます。
 旅スナップ~とかで気軽に持つには微妙かも。ポケットに入らないし。
でもAFが利くからさっと撮ることはできます。好き好きかと。
 デジタル一眼レフとか持ってる人には抵抗ない重さだと思いますよ。二個持ちするかは置いておいて。


⑥ドライブ:単写、高速、低速、セルフタイマー10秒
 連写ができるんですよ!この子は!内蔵フラッシュもついているので、夜の列車とか撮るのがたぶん楽!!
息を詰めてタイミング見計らって「あっち、ねぇ、さん!」で一度しか使えないフラッシュを焚かなくても大丈夫!!
 同い年で受験期に模試を受けていると元ネタがわかるかもしれない。どこぞの問題文に出てきた霞町物語の一編。めっちゃ好きな話すぎて模試終わってから古本屋で原作探して買った記憶…。

 私達にとっては使い捨てのストロボすら物語の中からしか拾えなかったです。

見たことないから想像で形を補って、あとはぐぐったりとか。
この場合の「私達」は主語がわりとでかくなりそうですが。
 母の小さい頃にはまだ現役だったとかなんとか。

 前に忘年会で同じ店舗に勤めてた人が持ってきて初めて使われるところを見ました。
 霞町にでてくるものとは違うタイプなんですけど、豆電球がカメラに乗っかってました。かわいい。
 一回使うとばきっとヒビが入って、もう二度と使えないって言われた時、持続って技術なんだなあと思いましたまる。
小説文の話してたから感想文書いてますね。



⑦多重露光:可

 よく見る写真を二枚重ね合わせたエモい写真が撮れます。
 通常フィルムカメラは、シャッターを切るごとに一コマずつフィルムを巻いていきます。
 α-9なんかは自動巻きと言って、シャッターを切ったらカメラが勝手に一コマ分進めてくれます。全部オートにしたらいいじゃない、って多分車と同じ理屈で。
 これはわざと二回分同じフィルムのコマに写しこんで撮影ができる仕様ですね。
 空の写真と猫の写真を重ねて、空飛ぶ猫…!とかできます。

サンプル写真撮り忘れたので例が知りたい場合は「多重露光 写真」で画像検索‼

もっと細かい仕様が知りたい人はWEBに公開されている使用説明書を読んでみてください。
使い方もそれ読んだら完璧に大体わかります(?)。


☆推せるポイント:ファインダーがすごくきれい☆


文字で書くとめっっちゃ安っぽい感想になっちゃいますけど。
肉眼か、それより綺麗かってくらい覗くと感動できます。盛りすぎたかもしれない。

実はこのα-9、スクリーンが交換できるんです。
スクリーンってここの部分なんですけど↓

種類が、標準装備のマット(G型)、方眼マット式(L型)、目盛り線式(S型)の三種類と、G型の上位マット(M型)、L型の上位マット(ML)の計5タイプあります。
標準マットのスクリーンだと、一部の望遠レンズで周辺部の陰りが出る場合があるそうです。

ファインダーを覗いた時に見える像は、間違いなく視野が明るい方が見やすいですよね。
ただ、明るさだけを重視していくと、今度はピントの山が掴みにくくなって、ピント合わせるのが難しくなります。
とくにマニュアルフォーカスでF値の小さいレンズを使う時、ただでさえピント幅が狭いのに山も掴みにくくなると失敗する可能性のがどうしても高くなります。
ピントどこにきてんの?ってめちゃくちゃ焦る。

MとML型は、そんなF1.4〜2.8クラスのレンズでもピントの山がよりわかりやすくなるよう、スーパースフェリカルアキュートマット、なるものを使っておりまして。


このアキュートマットが後のハッセルのカメラに採用されています。
つまりはめちゃくちゃ綺麗ですごい。明るくてもピントの山がわかりやすくて、もうハッセルを使っている気分になれる。らしい。

しかし今回使用のα-9には方眼マット式のL型が付いてました。MLじゃあ、ない!
ハッセル使ってる気分にはなれなかった。。。

一回でいいからML型とか覗いてみたいですね。これでこんなに綺麗に見えるのに、さらに上があるなんてにわかには信じがたい。

覗いて明るくて、ピントが来た時のけざやかな感じ、すごく楽しいです。



2.実写

文章が長くてすみません、文字でもはしゃぐタイプなんです。。

この後はなるべく文章短めに!頑張ります!

α-9に50/1.4のレンズを付けて、他の女性社員の方々と撮影に行ってまいりました!

楽しかった!

今回行ったのは、立川の昭和記念公園。来たのは小学校の遠足以来ですね。
園内マップを見て、こんな広かったっけ、とびっくりしました。


撮影はもうほぼオートかシャッター速度優先で撮ってきました!
困ったときはカメラに頼るのが一番だと思って。


銀杏の解釈、こんな感じ。補色って綺麗。
はじめはたしかコダックのフィルム使ったので、黄みが強くて大変素敵な色味でした。


こっちはフジフィルムで撮ったので、どことなく青い銀杏です。
実物はちゃんと黄色かったんですけどね。

いかにいつも世界を斜に見ているかうかがえる一枚。
もう少し紅葉が進んでいると、窓の外が紅葉で真っ赤になるんですって。

フィルム写真の何が好きって、これも味です!あえてこう撮ってるんです!が許されやすいところですかね。自分に。
こういう筆致の画家さんいらっしゃいますよね、とか。ね。

せっかく魚の向きをこっちに見えるようにしてくれた職員さん、ありがとうそしてごめんなさい。


コスモスの解釈ってこうじゃないですか、秋は夕暮れもののあはれ。

逆光なんかこわくないもん、こっちには1/12000秒のシャッターがついてるんだ。


くじらかな。この間抜けな顔が何ともツボでした。
こういう毒気のない顔の生き物は癒しですよね。私もこんな顔して生きていきたい。


あんまりふわふわに撮ってあげられなかった薄。秋の七草って食べられないんですよ。
歌作ったひとは美味しそうな夏野菜の名前をしているくせに。


寄り添って咲いててかわいい。
昔つぼみを拾っては一枚ずつ花びらをはがしていくという遊びをやっていたのですが、無心になれて楽しかったです。


椿かなあと思っていたのですが、この散り方を見るともしかして山茶花だったりします…?
花ごと落ちるのが椿、花弁で落ちていくのが山茶花。つまり。

このカメラ、アイセンサーという覗いただけでAF合掌をしてくれる機能があるのですが、
どうもそこじゃない、ってところにピント持ってきちゃうから多分物を見る視点が私と違う。
アイセンサーはボディ背面のアイスタートスイッチでオンオフの切り替えができます。速攻で切っちゃった。

低めの位置まで枝を下げてくれた銀杏さん。お子様でも手が届きそうな場所もありました。

ボケの感じがとろとろしててかわいいね。

合唱祭の選択曲にコスモス(COSMOS)があった世代だったんですが、一緒に写真撮りに行った池袋の人はなかったって言ってました。
どのくらいのスパンで入れ替わってるんでしょうね。地域性もあるのか。

今はパプリカとか入るんでしょうか。


まとめ

ほんと、生まれ年カメラか〜って安易に手を出して沼に片足取られました。
縁とかそういったものをわりかし信じているたちなので、生まれ年〇〇には心惹かれます。

それにしても楽しかった。正直、フィルムカメラどうせやるならMFっしょ、とか思ってました。
いやでもちがう。全部をマニュアルで行う楽しさはやっぱりあるけれど、オートになった部分への信頼が、失敗しない楽しさとか、フィルムカメラに対する敷居をすこし低くしてくれるかも。
シャッタースピードの問題とかで、失敗することはするんですけどね!

初手でフルマニュアル機を買うの、デジタルカメラをそれなりに使ってる人には問題ないかもしれないけど、いまからカメラ始めます、という方にはやっぱり少し難しい部分があるから。
時代を逆向きに歩くみたいにAF機を先に持って、だんだんと機能のマニュアル化する部分を増やしていく使い方なら、長く楽しく使えるだろうし。

まあこんな事を言っているのもすべて、同い年のカメラがα-9だったからなんですけどね!!
生まれた年にフルマニュアル機があって、それ使ってたらMF機をめっっちゃ推した文章書いてました!

フィルムカメラをはじめたいけど、何を買ったらいいのかわからない、という人は、同い年のカメラを探してみるのもいいと思います。
たのしかったって、文章から伝わってくれるといいんですけど。

今までずっとPENTAXさんのカメラを使ってきたのですが、わりかし楽しくてミノルタに浮気しそうです。。。
だって!PENTAXさんのところには同い年のフィルムカメラいないじゃん!!

もし読んでくださる方の中に同い年の方がいたら、是非このα-9をお勧めします。
とにかく一回ファインダーを覗いてみて欲しい。

他の生まれ年カメラにも触ってみたーい!!


ではまたいずれお会いしましょう( *`ω´)ノシ

他お二方の生まれ年カメラ記事も楽しんでください!