町中にジングルベルが鳴り出しましたね♪
あちらこちらでイルミネーションがひかりだし、仕事帰りにちょっと1カットなんて撮りたくなるこの季節。
今回は、「イルミネーションの撮影」です。
でも、イルミネーションって難しいんでしょ?とよく聞かれます。大丈夫ですよ、最近のデジタルカメラなら感度を上げて手持ちでも撮れますよ。軽い三脚なども一緒に持ち歩くと撮る幅も広がります。
では、楽しく撮ろうよ!カメラと散歩 第6回目スタートです。
*このコラムは、あくまで初心者向けとなります。とんでもなく難しい用語や些細な事は省いて、楽しく写真を撮りながらスキルアップできれば良いのではないかと思います。難しい事は一通り基本をこなして、それからネットで調べるなり、動画を探してみるなりで覚えればいいかなと思っています。(*´▽`*)
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・・・・ 用語解説 ・・・・
◆ISO感度ってなに?
写真はレンズを通った光で作られるもので、その光を感じる感度を数字で表したものだと思ってください。
この数字が大きければ大きいほど、感度が高くなって光が少なくても写真が撮れる。逆に小さければ小さいほど、感度が低くなってたくさんの光が必要となります。
ISO感度についてのブログはこちら→ ★
◆三脚ってなに?
写真撮影するなら、一つは持っていたい道具。カメラを固定して撮影ができるので何かと便利。
最近は携帯に便利なカーボン製などの軽い小さい三脚などもある。
夜景や花火、蛍の撮影に記念撮影、鳥や飛行機を撮るときの望遠レンズを乗っけたりと用途によって、大きさや重さを変える必要がある。
・・・・ 説明と作例 ・・・・
はい!皆さん!難しい事は置いといて「イルミネーションの撮影」の始まりです♪
今回はマニュアル露出が使えるカメラが必要となります。そう、絞りとシャッタースピードを自分で決めることのできるカメラですね!
イルミネーションなどの夜景は、遅いシャッタースピードを設定できるカメラが必要となります、またB(バルブ)や、T(タイム)などという機能を使ったりします。
できるだけ簡単に「イルミネーション」を撮影できるように難しい機能は使わず、デジカメのメリットであるISO高感度撮影と、その場で再生して露出を確認する方法を使い「イルミネーション撮影」をしていきたいと思います。
★ ISOはどうするの?
はい、ISO感度です。カメラの光を感じる感度の設定ですが、通常はノイズなどを気にして低めに抑えて撮影するのがいいのですが、今回は「簡単イルミネーション撮影」と言う事で、ISOを1600ぐらいにしましょう。
多少ノイズは出ますが最近のデジタルカメラなら、何ら問題はないでしょう。
何度か撮影して慣れてきたら、三脚を使うなりして感度を下げていくのもいいかと思います。
★ レンズはどうするの?なんミリがいいの?
望遠系でなければ、普段使いなれているレンズでOK!
単焦点の明るいレンズなどあればボケもきれいで面白い。
ボケが星形になるレンズや、シャボン玉ボケと言ってシャボン玉のようなボケが出るレンズなんかも、イルミネーション撮影にはもってこいかも!!
ISO5000 1/60 F5.6 インダスターIndustar61 50mm f/2.8 星ボケ
ISO800 1/125 F1.4 7Artisans 55mm F1.4 シャボン玉ボケ
★ シャッタースピードは??絞りはどうするの?
シャッタースピードはブレない様に手持ちの場合は、焦点距離分の1以上のスピードが基本。
ブレ防止機能がついていれば、何段分かは遅くしても大丈夫。
50mmレンズなら、1/50秒以上のシャッターがいいですね。
絞りは、開放か少し絞ったぐらいで、とりあえず撮影してみる!
そして、再生をして写真が明るければシャッタースピードを速くする。
写真が暗ければISO感度を上げる。
①シャッター ぶれないスピード
②絞り 開放か少し絞ったぐらい
③再生して写真を確認
④明るさによって露出を調整
この4つの繰り返しで露出を決めていくのがベストです。
だいたいのイルミネーションは、ISO1600 絞りF4 シャッタースピード1/60秒ぐらいに収まるかと思いますが、その場の明るさやライトの強弱、ライトの色によって露出は前後します。
デジカメなのでその場で何度も取り直して、最適な露出を見つけましょう。ブレ補正機能の付いたレンズ(カメラ)はスイッチをONにするとさらに快適に撮れますよ♪(ただし、三脚に付けた時はブレ補正機能はOFFにしましょう)
*ISO感度が低かったために、シャッタースピードが遅くなりブレてしまった。
ISO200 2秒 F8 18mm ブレ補正機能使用
*感度を上げて、シャッタースピードを調整、絞りも少し開けてみた
ISO1600 1/30 F5.6 18mm ブレ補正機能使用
*同じように、テスト撮影しては露出を訂正しての繰り返し。
ISO3200 1/20 F8 20mm ブレ補正機能使用
★ クロスフィルターを使ってみる!
クロスフィルターとは、フィルター表面にⅩ状の切れ込みが入ったフィルターで、点光源などを撮影するとⅩ状ににじみが出るフィルターです。
レンズの前に付けるクロスフィルターがあると、こんな幻想的な感じになります。
フィルター無し
ISO3200 1/30 F8 50mm ブレ補正機能使用
クロスフィルター有り
ISO3200 1/30 F8 50mm ブレ補正機能使用
クロスフィルター有り
ISO3200 1/60 F5.6 140mm ブレ補正機能使用
★ 三脚を使って
三脚が使える所なら、シャッタースピードを遅くして意図的にブラしてみたり、露光中にズームリングを回してみたりすると楽しい写真が撮れるよ♪
*三脚を使うときは、ブレ補正機能をOFFにしてください。誤動作で逆にブレてしまう事があります。
メリーゴーランド
ISO1600 1/2秒 F8 18mm 三脚使用
動き出したところを長時間露光で、、、UFO出現w
ISO200 4秒 F8 18mm 三脚使用
露光中にズームリングを回してみた!
両方とも ISO200 4秒 F8 三脚使用
★ キャンドルナイトも撮ってみよう♪
撮り方はイルミネーションと同じ。まずは当たりをつけて露出を決め、再生してみて気に入った明るさになるよう露出を調整してみるの繰り返し。
イルミネーションより明るいのが多いので、手持ちで撮りやすいですね。
キャンドルナイトの撮影は写真が平面になりがち、後ろのボケや圧縮効果、近寄ってみたり、俯瞰(上から撮る)してみたりと、いろいろ考えてよい位置を探しだそう。
後ろのボケが綺麗な位置に来るように近づいて撮影
ISO400 1/45 F5.6 65mm ブレ補正機能使用
少し俯瞰気味に撮影、縦位置で奥行き感を出す
ISO800 1/60 F5.6 80mm ブレ補正機能使用
少し遠目から、望遠側で圧縮感を出してみた
ISO1600 1/200 F5.6 105mm ブレ補正機能使用
明るいだけが良いわけではなく、暗めで撮影するのも良い。
ISO1600 1/180 F5.6 85mm ブレ補正機能使用
・・・・ 撮影してみよう! ・・・・
さあ、カメラを持って、夜のお散歩に出かけましょう♪
今回はデジタルカメラのISO感度を高感度にしての撮影。
何度もモニターを確認したりするので、予備のバッテリーがあると良いですね。
ソーシャルディスタンスを取りながら、寒いので防寒対策もしっかりと。
1回目で決めるのではなく、何度かチャレンジしてイルミネーション(夜景)の露出を感じ取る力をつけましょう。
何度かチャレンジして良い写真ができたら、今日の「カメラと散歩」の習作としましょう♪
・・・・ 最後に ・・・・
いかがでしたでしょうか?
寒い冬でも、探せば身近に被写体がある。これからの時期、毎日見る会社帰りの風景も、ちょっと寄り道してみると「いい夜景」に出会えるかも。
三脚禁止の場所が多くなってきた今、高感度特性とブレ防止機能の付いたデジタルカメラは夜の撮影にうってつけ。会社帰りに作品撮りしちゃいましょう。(*´▽`*)
「いや~、カメラって良いですね。 (^_-)-☆ 」ではまた!
カメラのナニワ京都店スタッフ宮田
★☆★【楽しく撮ろうよ!カメラと散歩】シリーズ ★☆★
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