レンズ清掃のススメ!おうち時間で大事な機材をリフレッシュ【コラム】

こんにちは。カメラのナニワ 梅田中古買取センターの喜田です。

非常事態宣言下、撮影に行きたくてもなかなか外に撮影に行きづらいこの頃。

家でデータ整理をしたり、撮影地のリサーチをしたりと、家でもできることは色々あるかとおもわれます。

そんなおうち時間でできることの一つとして、機材のお手入れはいかがでしょうか?

今日は、大切なレンズの正しい清掃方法をご紹介したいと思います!


カメラ好きの皆さん、レンズを何本もお持ちの方が多いかと思いますが、ボディだけでなくレンズも定期的に掃除することが必要です。

レンズが汚れていると、どのような影響があるのか……。

前玉後玉を問わず、レンズが汚れることによって、【ゴーストや膜のかかったフレア】など撮影画像に予期せぬ影響を及ぼすことがあります。

もしカビ胞子などが付いたまま放置するとレンズ内部にカビが広がり、機材の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

カビ胞子がレンズの内側を侵食しています。


大切な資産であるレンズ機材を長く使っていくためにも、正しいクリーニングを行いましょう。

そこで今回はレンズ清掃のポイントや注意点などをご紹介したいと思います。


◆レンズ清掃に最低限必要なもの

・無水エタノール

清掃液として無水エタノールを使用しましょう。一般的には薬局などで500mlのものが、1,000円台半ばで販売されています。

消毒用などといった商品は濃度や内容物が異なる為、必ず「無水エタノール」を使用します。

また、市販のレンズクリーナーなどでも問題ありません。

しかし、どちらも古いレンズに塗布するとコーティングが剥げる可能性がありますのでご注意を。


・シルボン紙(商品名ダスパー)

繊維のほつれなどによる塵が出にくいため、清掃に最適です。

応急処置的に、ティッシュペーパーの柔らかい面で代用することも可能です。


・ブロアー

シルボン紙で拭き取る前に必ずブロアーで清掃面の埃や塵汚れを飛ばします。

埃が付いたまま紙での拭き取りを始めてしまうと、レンズを埃がこすってしまい傷をつけてしまうことにつながります。


*スプレー式のエアーダスターは、レンズ面との距離や向きなど注意が必要なため、レンズ清掃への使用はおすすめしません。

*絞りを絞り込んだ時に映る黒い点はレンズではなくセンサーの汚れであることがありますが、センサーの手動清掃には専門の技術が必要であるため、おすすめしません。

下手にセンサーの清掃を行おうとすると、センサー面を傷付けてしまったり、センサー動作不良で部品交換が必要になってしまったりする可能性があります。

プロにお任せしましょう。


・レンズ清掃のポイント

レンズは同心円状に拭き取ります。

中央から時計回りに回り、エタノールの液がシルボン紙に付いてくるスピードで拭いていきます。

早く拭き取りすぎとエタノール液が残り、拭きムラができてしまいます。

・ピンセットで紙をつまんで拭く場合

力が1点に集中した場合、拭きムラやコーティングを傷つけることも。

最悪の場合、ピンセットの先端がペーパーを破ってしまい、傷の原因になってしまいます。

シルボン紙の厚さ、力の入れ具合に注意しましょう。

・指先に紙を巻いて拭く場合

始め写真のように縦に2つ折り、または4つ折りにしたシルボン紙を指にクルクル巻いていきます。

その際、手の脂がシルボン紙に付着しないように気をつけましょう。

レンズを傷つける心配はなくなりますが、手の脂がシルボン紙に染み込むことで、拭いている面に手の油膜が張ってしまい、何回拭いても綺麗にならない現象が発生してしまうことがあります。

その際クリーニングペーパーは一度きりの使用と諦め、2周目の清掃には新たな紙を使いましょう。

もったいないようですが、作業効率も上がり結果的に効率的です。

最後に、意外と忘れがちな、レンズキャップ(カメラ側とフード側両方)をブロアーで掃除して終了です!

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いかがでしたでしょうか。

難しそうだと思われた方も居るかもしれませんが、慣れると流れ作業でできてしまうようになります。

お気に入りの機材だと、お手入れの時間も充実した時間に感じられますよ。

ちなみに一連の清掃におすすめしたい商品が、ハクバから出ている「カメラクリーニング6点キット」です。


こちらの商品は上記で説明をした道具一式が備わったものになっています。

どんなものがいいか分からない方は、このようにセットになっているものを購入すると便利です。

付属のクリーニングブラシによって、ホコリや塵汚れを落とすことができます。

また、クリーニングクロス15×15も付属しています。

こちらは超微細繊維が指紋・皮脂汚れをキャッチし、繰り返し洗って使うこともできます。

セットだけでなく単品での店頭販売もしており、人気の商品となっています。

また、こちらの「レンズペン3」もオススメの商品となります。

ブラシ部分で大まかなホコリや汚れを落としてあげます。

3D形状のクリーニングチップ部が、レンズの曲面にフィットすることで
汚れを逃さず除去します。

レンズペンにはブロアーの機能が無いため、別途ブロアーがあると便利です。

これらのグッズはもちろん、梅田中古買取センターでもご用意しております!

清掃方法についてもっと詳しく聞きたい、自分に合ったオススメ清掃グッズを教えてほしいという方は、カメラのナニワ梅田中古買取センターの喜田まで。

今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので、引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。