こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です
いつものレンズに装着するだけで、映画のワンシーンのように撮ることができるフィルターがあることをご存じでしょうか?
それが「Kenko BLACK MIST」フィルターです。
今回は簡単にシネマティックな写真が撮れる、ブラックミストのシリーズの中から2020年10月16日に発売されたもっとも新しい「ブラックミストNo.5」をご紹介します。
1.ブラックミストとは
ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑えて、映画のワンシーンを思わせる写真を撮ることが出来るフィルターです。
一般的なソフトフィルターと違い白っぽくならないのが特徴で、ポートレートやスナップ撮影でもクセのないソフト効果を得ることができます。
「No.05」以前より販売されていた「ブラックミスト No.1」に関する過去記事はこちら 【ポートレート作例付き】映画の世界へ…「ブラックミスト No.1」レビュー【フィルター】 |
2.実写
使用機材は富士フィルムの〈X-T2+XF35/F1.4R〉で撮影しています
◇日中の日向で撮影
光が強すぎる時には白っぽくなりすぎることがあるのでフィルターに直射光が当たらないようにフードをつけたり、レンズの角度を変えたりすることでふんわり加減をコントロールできます。
◇日中の日陰で撮影
光の少ない日陰ではシャープさが抑えられ柔らかな写りになります。ハイライトとシャドウ部の差が小さい場合、変化は少ないですが柔らかい印象で撮りたい場合は付けておくといいかもしれません。
◇ポートレートの撮影
コントラストが弱まりフェードをかけたようなフワッとした印象になります。光の当たり方によっては白くなりすぎる場合があるので注意は必要ですが、うまく調整すれば温かみの感じるやわらかい描写で写し取れます。ほどよいソフト効果で肌の質感もなめらかに表現できるので、おすすめのシチュエーションです。
◇夜景の撮影
光源部が優しく滲み映画のワンシーンのように撮れます。
ソフト効果は使用するレンズの焦点距離が望遠側では効果が強く、広角側では効果が弱くなります。レンズの焦点距離を変えることでにじみ具合を調整できます。
3.ブラックミストNo.1との比較
元々ブラックミストNo.1が先に販売されており今回、新たに発売されたのがNo.05、その名の通りブラックミストNo.1の半分の効果に抑えられており、逆光時や明るい光源でも雰囲気を崩すことなく程よいソフト効果が得られます。
光源の数が少なく、暗い場面ではハイライト部が大きくにじむNo.1が良いのですが、滲みすぎてモワッとした感じになるときはNo.05にすると見た目に近い自然な印象にすることができます。
日常的にレンズに付けておくなら、No.05がおすすめです。
4.作例
5.最後に
ちょうど良いソフト効果でずっと付けていたくなるフィルターです。
コントラストを抑えて階調が滑らかになり、ほどよくシャープネスが弱まるので付けるだけで高級なオールドレンズのような写りに変わります。
日常をシネマティックな景色に変えてくれる「ブラックミストNo.05」とってもオススメです!
鹿児島天文館店 吉冨