FILM作例 カメラのナニワ 梅田2号店

超一流高感度フィルム【KODAK PORTRA800】 使用レビュー

昨今フィルムは高感度の物から徐々に生産終了しています。

今回ご紹介するPORTRA800は貴重なISO800のフィルムです。正直、ISO800ってあんまり使う人がいない印象。

やはり、100か400で間に合っており、何か理由がない限り使われない印象

やはり、夜が得意でないフィルムは日中に使われることが多い。その場合ISO800は感度が高すぎて使いづらいと思われているのでしょう。

逆に夜は写ルンですでストロボを発光させて撮るケースがほとんどゆえにISO800は何とも言えない絶妙な立ち位置のフィルムかと思いますね。はい。

とつらつら書きすぎましたわ。

去年の夏ごろからPORTRA800を結構使っていたこともあり、せっかくなので書こうと思いました。

ほんで、なんでPORTRA800の135判だけ単品売りなのか疑問。。

160も400も1本から売ってほしいと願う某。5本パックをばらして売ってるとこもあるけどね。

さぁ、最高級プロ用カラーネガフィルムのPORTRA800を紹介するで!!


【特徴】

彩度が高い
 ↑他のPORTRAとは違って明らかに彩度が高いです。


ISO感度800だけどノイズが少ない
 ↑他のISO感度800のフィルムと比べると圧倒的にノイズが少ないです。

ラチチュードが広い
 ↑感度800なんでラチチュードは広いです。


【オススメの使い方】

望遠レンズを使用する時
 ↑望遠レンズは手ブレの可能性があるのでISO感度の高さでシャッタースピードを上げることができます。

ストロボの付いてないコンパクトフィルムカメラを使用する時
 ↑コンパクトフィルムカメラはレンズのF値が暗いことが多く場合によっては撮影ができないので、ISO800を入れると安心できます。

レンジファインダーカメラを使用するとき
 ↑被写界深度を深くして撮影をする場合絞りを絞らなければいけないので、手ブレを防ぐためにもISO800は選択肢の一つです。


【作例】

※スキャナーによる自動補正アリです

【H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2】

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

晴天でF11.0まで絞って撮影。PORTRA特有の上品さが漂います。

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

筋肉質な脚は美脚の一言。晴天での色再現はニュートラルです。

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

「そんなに看板重ねなくてもええやん。ほんでカーブミラー小っちゃない?」とツッコミを入れざるをえない場面で撮影。

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

外光が直接差すカフェでキーマカレーを撮影。

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

やっぱりこの上品なトーンはPORTRA以外にはなかなかあらわせないと思います。 本当に息をのむ綺麗さ。

H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2

F2.0で撮影。白を基調としたお店ですが、蛍光灯があれば色かぶりは避けられません。気にならない程度ですが、、、


【F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8】

F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8

一番大好きな水をマジックアワーに撮影。幻想的で綺麗です。

F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8

仲良しさんたちを記念撮影。こう見るとポートレートにも相性バツグンですね。

F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8

なんというか、、透明感があります。

F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8

ハーフってこともあり、少しだけノイズが目立ってきた写真。それでも他のISO800とは比べ物にならない綺麗さです。


【W-NIKKOR 3.5cm F1.8】

こちらは室内ですが外光とのミックス光です。 この状況は比較的綺麗に再現してくれています。 また、色乗りがコッテリしています。

ノイズの少なさにありがたさを感じる一枚。この発色もまたええです。

PORTRA800らしさが出ている写真。彩度の高さとシャドウのシアンがそう思わせてきます。

こちらの写真もPORTRA800らしさが溢れています。やっぱシャドウのノイズの少なさが半端ない。

陽が沈み、グラデーションを重ねた空を電車から撮影。 彩度の強さがいいように働いています。


【Leica NOCTILUX 50mm F1.0 2nd later】

Cinestill800Tもいいですけど、PORTRA800で撮る温かみのある写真も良きです。

個人的にですが夜の色再現が好きです。 さすがはプロ用カラーネガと言ったところでしょうか


【Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF】

都会の夜の光もF2.0でなんとか撮ることができました。
それでも光量不足は否めませんが、ノイズの少なさに助けられています。

ストロボ使って撮るとこんな感じです。結構いい感じ。そのまま写してくれます。

ストロボを使うと雰囲気が変わるのもまた趣。


【Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/100 ZF】

明るい緑から暗い緑の表現が綺麗です。

彩度が強いと何度もお伝えしていますが、誇張されずいやらしさもない彩度の強さなのが良きところ。

マクロ撮影もご覧の通り超絶綺麗です。

パッと見てデジタルと見間違うほど綺麗。解像度もしっかりあるのが素晴らしい。

スンッと抜けた感じ。この透明感。ちょっとシアンがかかるのがミソですね。


いかがでしたでしょうか?

あたしはこのフィルムが超絶お気に入りでたびたび使いますが、他のフィルムと一線を画す彩度の高さは病みつきになります。

また、800ながらもノイズの少なさはどのフィルムより顕著です。

他のPORTRAシリーズとは別のフィルムというぐらい性格が違うので、160や400をメインに使っている方にも是非使ってもらいたいです。

以上、ブログスタッフでした!!

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