「 "初めて"の展示しよ!【プロセス付き】」〜前編〜

こんにちは!
レモン社池袋店の宮です。
前回のコラムで、”自分の思う100%完璧に近い写真を人に見せる方法として「展示」があります”とお伝えしました(・∀・)

今回は 展示、やりたいけど実際どうすればいいの!?という方に!

前編・後編  前編・中編・後編に分けて展示までのプロセスを書いていこうと思います( * ´v`)
今回は前編!
まずは展示について!!
作品の展示会には個展・グループ展・公募展・企画展など、様々な形態があります。

【個展】

プロ・アマ問わず個人の作品を発表する展示。展示場所・発表方法・作品など全て自分でプロデュースできるため、自分の作品や世界観を見せることができる。作家として実績になるが、展示にかかる費用はすべて自己負担。在廊(作者が展示場に待機)する必要がある場合は会期中に時間拘束がある。

【グループ展】

複数人で作品を発表する展示。参加者を集い、展示場所・共通のコンセプトを決めた上で作品を制作(セレクト)していく。作り手による表現の違いを見ることができ、展示に際する作業量や費用面でも分散が可能。参加者づてに人脈も広げやすい。展示会場のスペースが狭い場合、展示できる点数が少なくなる。あらゆる面で一緒に展示する人との調整が必須。

【公募展】

主催者が作品を公募したうえで作品を発表する。主催者が決めたテーマ・形式に沿った作品を期日内に応募する。審査がある場合、入賞者には展示権利や賞金、出版権などが与えられることがある。名のある公募展なら箔が付き 展示も一般に広く公開されるが、入選しないと展示までたどり着かない。応募するにあたって出品料を取ることが多く、作品を返却しない場合もある。

企画展

ギャラリーなどの主催者が展示内容を企画し、作家に作品を借りて展示をする。ギャラリー側から作家にオファーを出す形が多い。(作家個人やテーマに沿ったグループ展になることもある)。搬入出やDM(展示告知の為のハガキ)作成などはギャラリー側にお願いできる。作品を郵送で納品できるところが多く、展示告知なども任せられる。ギャラリーのファンにも作品を見てもらえるメリットがあるが、参加者が多い場合 展示できる点数は少なめ。

ザックリとこんな感じです(・v・)
展示方法はこの4つでは括りきれませんが、とりあえず上記を把握しておけば自分の希望に近い展示方法を選べると思います。
さて、次はレンタルギャラリーを借りて個展をする場合を想定して展示に至るまでの流れを見ていきましょう(・・)!
展示作業は、
◯ 展示物の制作
◉ 展示をするための準備
同時進行で行うことが多いです。
※完璧に作品(写真)を作ってから展示準備をしてもいいのですが、作品の大きさや数を決めてしまうと、(アクセスやレンタル料も比べた上で)それに合わせた展示場所の広さ、作品の雰囲気に合った空間を探す方が大変になってきます…!
展示はあくまでも場所があって初めてできるものなので、柔軟に作品の見せ方を変更できるようにしておきましょう!

【展示プロセス】

①作品にしたい写真を撮る

はい、まずは自分の見せたいものが無いと展示ができませんね!
たくさん撮りためて、現像(レタッチ)、試作プリントをしましょう。

❷展示場所を決める

エリアを絞って「写真 レンタル ギャラリー」で検索!
普段から写真展示に特化したギャラリーをチェックしておくとイメージが掴みやすいです(`・ω・)
ギャラリーの雰囲気・展示スペースの大きさ・レンタル料・在廊(展示中に作家が居ないといけないか)の有無・アクセス・利用規約を比べた上で、いくつかギャラリーをピックアップしましょう!

レンタルスペースは、

①カメラメーカーなどが持つギャラリー

②個人が展示を調整・運営しているギャラリー

③カフェスペースの一部を貸し出すギャラリー(スペース)

④場所だけ借りられる公共のギャラリー(スペース)

などがあります。記述の順に"写真を目的に見に来てくれる"人の純度が下がっていきます。

せっかく展示するなら、しっかり写真を見てもらえる①か②をオススメします( ´v`)       

※中には自分のポートフォリオ(作品集)必須や、一定のクオリティをクリアしないとレンタルできないギャラリーもあります。HPで規約を要確認!

やはり、名のあるギャラリーやアクセスしやすい立地だと利用料が高めになってきます。しかしその分、展示に来てくれる人の数が(友人・知人だけでなくギャラリーのファンや展示を見る人の梯子しやすさで)大幅に変わるので、ここも結構重要なポイントです!
いくらレンタル料が安くても、人に見てもらわないとせっかくの展示すべてが無駄になってしまいますからね!(経験アリです^^;)

③展示のコンセプトを決める

展示をするにあたって、"これは何をテーマとした展示なのか?"を明確にしましょう。
撮りためた写真の中から、そのテーマに合ったものをセレクトしていきます。

❹ギャラリーを決める

(展示の概要が決まったら)ギャラリーに問い合わせてレンタルの空き状況を確認し、打ち合わせをしましょう!
※場所によっては、この時点で展示の内容やコンセプト、写真の大きさ、点数、DM(展示告知のハガキ)の部数や納品期日を決める場合があります。

⑤作品を作る

展示場所に合わせた大きさ、点数のプリントを仕上げていきます。
ここがクオリティの上げどころ!
自分の満足いく色味やこだわりをその1枚に注いでください (((^_^)) 
※プリントを見て、DMに使いたい写真のアタリを付けておきます。

❻展示空間と作品がマッチするか再確認する

実物大のテストプリントができたら、再度ギャラリーに足を運び、テストプリントなどでサイズ感・点数をチェックしましょう。
空間に対する写真のバランスで展示の良し悪しが決まると言っても過言ではありません!全て搬入してから空間が余った!!と個展前日に焦らないよう、入念にチェックしましょう( ・v・)φ”
ギャラリーの人に連絡すれば、持ち込んでいいタイミングを教えてくれると思います( * ´v`)
【前編はここまで!】
実際は、①や③の作業を行き来しながら作品制作を進めます。コンセプトが決まってから更に撮り足し、作品としての強さ(濃度)を上げていけると尚良いです (`・∀・)!
書き出すと、思ったよりやること沢山で気が遠くなりますね (^_^;)
でも!展示までの準備期間にゆとりを持って、やることを順にこなしていけば必ず展示はできるのでご安心を!!

次回は 後編 中編

・DMの必要性と押さえるべきポイント
・額装って何!?
・搬入、搬出について! ←(後編でお届けいたします!)
その他諸々、展示に必要なものなど書いていこうと思います(`・ω・)!
お楽しみに!
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【追記】
前・後編と書きましたが、思ったよりボリュームが多いため前・編の全3回に分けてお送りしようと思います(スミマセン!)
ぜひ続きの記事もご覧ください (( (`・ω・)!