コラム レモン社 池袋店

「 "初めて"の展示しよ!【プロセス付き】」〜中編〜

こんにちは!
レモン社池袋店の宮です(・∀・)!


前回のコラムでは、「 "初めて"の展示しよ!【プロセス付き】」〜前編〜をお届けしました!思ったより書きたいことが多くなってしまったので、前・後編改め、・中・編の全3回に分けてお送りしようと思います(スミマセン!)

ということで、今回は中編!

まずは前回のおさらい!
・作品の展示会には個展・グループ展・公募展・企画展など、様々な形態がある
・◯ 展示物の制作と◉ 展示をするための準備 を同時に進めていく

【展示プロセス】

①作品にしたい写真を撮る
❷展示場所を決める
③展示のコンセプトを決める
❹ギャラリーを決める
⑤作品を作る
❻展示空間と作品がマッチするか再確認する

ということでした(・v・)
では、続きを書いていきますね!↓

❼DM・ポスターを作る
展示をするからにはたくさんの人に見てもらいたいですよね!そこで、告知をするためのDM(ダイレクトメール、はがき)やポスターを作っていきます。
方法としては2通り!

自分で作る
時間や手間がかかるが、技術や作り方を把握していれば自分の思い通りに作れる。

・他の人に頼んで作ってもらう
ギャラリーや広告宣伝の制作会社、印刷会社に依頼する。費用はかかるが、客観的な眼・プロの手による見せ方のアイデアで、自分でも気が付かなかったような作品の魅力が存分に伝わるDMになる(かもしれない)
※丸投げではなく、コミニュケーションを取りながら一緒に理想のイメージを作っていきましょう!
どちらの場合も、記載する内容はしっかり押さえておきます↓

【記載内容】
・展示タイトル、副題
・自分の名前
・会期日程(曜日)、OPEN時間、CLOSE時間、定休日
・展示会場名(住所や電話番号)

そのほか
・会場アクセス方法(簡易的な地図や乗り継ぎ経路)
・オープニング、クロージングパーティの有無
・イベントがある場合は日程や時間、条件
・コロナ感染拡大防止に関する情報 など

情報が分かりやすく、一目で展示の作品や雰囲気が伝わるように作れるといいですね( * ´v`)
写真の展示なら、ある程度キャッチーでパッと目を引く、なおかつ展示の核にも触れるような写真を選ぶことも重要です。
「全く自分のことを知らない人がこのDMやポスターを見た時、どんな印象を与えるか…?」を常に意識しながら、サイズ・写真の配置・展示タイトルの書体・文字組み・ロゴを組み合わせ、裏表ともにデザインを決めていきましょう!

DMが出来上がったら

(当日展示会場に設置する分を取り置いて)展示するギャラリーにも前もって置かせてもらいましょう。
※ギャラリーによっては、本人に代わって雑誌や近辺ギャラリーなどに設置してもらえるようお願いできる場合もありますので、いつまでに納品すればいいか、あらかじめ確認しておきます。


そのほか、展示を知らせたい人に自分で郵送したり、近辺のギャラリーに設置をお願いしましょう!
※感染拡大防止のため、ギャラリーへの訪問は事前に確認の上で!電話・zoomでの打ち合わせが必要な場合は臨機応変に対応していきましょう。

⑧キャプション、ステートメントを作る

【キャプション】

写真のタイトルや撮影日時、使っている機材、プリントサイズなどの情報。展示でよく作品の下に貼ってある、小さいタイトルの載ったやつです(・v・)

※展示全体で1つの作品なら無理に付ける必要はありませんが、展示会場にあまり在廊できない場合は記載があった方が親切かもしれません。

【ステートメント】

写真を作品にしようとした時の動機や、この展示で何をしたかったのか?の説明。展示で入口のところすぐに掲示してある、"この展示会について"みたいなやつです(・∀・)!

そのほか、作者のプロフィールや写真を販売するのならプライスなど。
これらもすべて紙に出力して、必要ならハレパネなどで厚みを持たせると良いです!

搬入日にバタバタと用意することのないように、事前にしっかり準備しておきましょう(`・∀・)!

⑨作品の並び順を考える

展示する作品が決まったら、大きさや点数を配慮した上で並び順を考えましょう!
理想としては、ギャラリーの図面上で作品を並べてみたり、模型を作ります。が!そこまで厳密に作ろうとすると時間も手間もかかってくるので、初めての場合はギャラリーに実物大のテストプリントを持って行って並べてみるか、行くのが難しければ家の壁や廊下で縮尺どおりの壁面に写真を並べてスケール感や幅をザックリ把握しておきましょう。
あくまでも、搬入時スムーズに動けるようにアタリを付けておくというイメージです。

額装する
額装は、写真を引き立てるための装飾のほか、展示中に作品を保護する役割があります。

フレーム(額)に入れるタイプ
【木製フレーム、アルミフレーム額装】

写真にマット(無酸性紙の中窓枠)とガラスやアクリル板を乗せて作品の表面を保護する。写真の入れ替えが可能なため、使い回しが効く。フレーム幅や材質、マットの色で作品のイメージを合わせたり強調することが可能。
マットは作品サイズに合わせて画材屋さんや加工を請け負っているギャラリーにお願いして切ってもらいましょう!
額を大量に購入すると保管場所が必要になるので、ギャラリーなどでレンタルするのもオススメです٩(・v・)و

写真に直接加工を施すタイプ
【パネル張り加工】

写真の裏に支持体を貼り付けることで強度を増したり反りを防ぎ、ゲタ(作品を引っ掛けるための段差)を付けることで壁から浮いたように見せることができます。
※ハレパネや木製パネルなら自分で加工することもできます。そのほかは額装の業者か加工を請け負っているギャラリーにお願いしましょう!
加工方法は以下のとおりです↓

ハレパネ(発砲スチレンボード)、木製パネル、ゲーターフォーム(硬質ポリスチレン製の芯材と人工繊維合板)、FMプレート(アルミ板)、アルポリック(ポリエチレンとアルミ複合板) etc...

【アクリル加工】

写真の上にアクリル板を密着し、強度を増すとともにプリント面を保護することができます。静電気による埃の付着が目立つので、定期的に埃を払ったり帯電防止剤を活用するのも◎です(*・∀・)o"

 

いずれの加工も、裏打ちで枠の出ないタイプなら写真のみが見える形で展示が可能です。
※アクリル加工以外はプリント面がそのまま露出しているため、搬入出や展示の際に傷が付きやすいので注意!ゲタを付けると保存時にかさばることもあるので、枚数を見ながら保管場所を確保しましょう。

費用面は、(種類にもよりますが)フレームなら木製、写真に加工するタイプならハレパネ、木製パネルが比較的安めです。
ブランドのアルミフレーム、アクリル加工などは費用が高めになってきますが、確実に見栄えに差が出てきます!このあたりは展示品や見本サンプルを見ながら自分のお財布と相談しましょう( ・_・)

自分で加工する場合も業者に依頼する場合も、時間に余裕を持って搬入までに間に合うようスケジュールを立てることが大事なので、しっかり確認しておきましょうね!

さて、中編はこのあたりで締めます(`・ω・)

次回はいよいよ作品の搬入〜展示、搬出!

 

長くなりますが、どうぞ最後までお付き合いよろしくお願いします!

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