こんにちは!レモン社池袋店の宮です(・v・)
前回のコラムでは、「 "初めて"の展示しよ!【プロセス付き】」〜中編〜をお届けしました!
今回は後編!いよいよ最後です(`・∀・)!
まずは前回のおさらい! ◯ 展示物の制作と◉ 展示をするための準備 を同時に進めていきます! 【展示プロセス】 ❼DM・ポスターを作る |
ということでした!
それでは続きをどうぞ↓
⓫搬入する
作品が完成し額装ができたら、いよいよ搬入です。
事前にギャラリーと打ち合わせた搬入日に間に合うよう作品を梱包します。
額だったら付属の元箱に入れてダンボール詰め+梱包材、加工をお願いした場合は納品時の梱包で持っていくか、無理そうだったら郵送であらかじめギャラリーに受け取ってもらえるか確認しておきましょう( ・_・)!
【搬入に必要な道具】 ●メジャー(金属製) ●定規(直角定規) ●えんぴつやシャーペン、消しゴム ●トンカチ(必要であれば電動ドリル) ●釘やネジ ●水準器(平行を見るための道具) ・脚立
【そのほか】 ・芳名帳 ギャラリーによっては釘打ちNG、(騒音問題回避のため)工具を使用できる時間帯に縛りがあるなど利用規約があると思います。備品を借りられるか自分で用意するかも要確認! |
ギャラリーに着いたら、オーナーに挨拶してすぐに荷解きを始めます。搬入時間は作品点数にもよりますが約1〜2時間、初めての場合やじっくり整えたければそれ以上かかると思います。オーナー立会いの場合も多いので、なるべく早く、効率的に進めたいものです(`・∀・)
【写真の並び決め】
事前に決めた配置どおりに写真を壁に立て掛けます。全て並べ終えたら、幅を調整しつつ、並びに違和感がありそうならここで入れ替えましょう。
思ったよりもスペースがカツカツなら、欲張りすぎず点数を減らしてください。全体を見回して、空間に対して少しゆとりがあるくらいがスマートな仕上がりで◎です(・v・)
並びが決まったら、写真を掛ける釘打ちの位置を計算します。
写真1枚1枚をしっかり見せていきたいなら、写真の縦位置・横位置が中央揃えになるように並べていくと良いです(・v・)
【高さの決め方】 図a、鑑賞者の目線の目安である、床から1450mm(145cm)の高さが写真のセンターになるよう額を配置します。 図b、額を釘に引っ掛ける位置(フレーム部分、もしくは吊り紐の中央を持った時に来る位置)の高さを計る。 図c、釘打ちの位置 1450mm + (額縁のタテ寸法 - b)を計算します。 写真のセンターは天井の高さや空間の広さで変わってくるので、これはあくまでも基準とし、最終的に作品がしっくりくる位置を探しましょう。 計算は面倒だと思いますが、適当に掛けてから微調整を繰り返すよりも効率よく正確に作業を進められるので是非トライしてみましょう(`・∀・)! |
高さが決まったらメジャー・定規で寸法をとり、えんぴつなどで印を付け、どんどん壁に釘打ちしていきます。
※吊るタイプなら全てのリールの高さを決めておきましょう!
基本的には、フレームにそのまま掛けるタイプなら額のヨコ寸法に対して3分割した時の2点の位置に平行に、紐に引っ掛けるタイプなら額のヨコ寸法に対して2分割した真ん中の位置に釘を打つのがベターです。
※紐に引っ掛けるタイプの額だと、紐の結び具合(テンションのかかり具合)で高さが変わってくるので、事前にしっかり統一しておきましょう!
額を釘に直接掛けられるタイプだと、額同士の幅をスライドして微調整できるので展示が比較的スムーズに進みます( ・ω・)φ”
すべての釘が打てたら、額を釘に引っ掛けて、全体のバランスを見ながら額が平行になるよう水準器で確認しながら微調整していきます。
展示点数が多かったり1人では難しい場合、ギャラリーの方に手伝ってもらえるか聞いておいたり、助っ人をお願いしておくととても助かります…!(そのあとのお礼もお忘れなく!(・v・)))
【最終仕上げ】
額の並びや位置をもう一度確認し、良さそうならポスター・キャプション・ステートメント・作者プロフィール・プライス表を貼るか展示台に設置し、DMと芳名帳、ペンを設置して完了です!
荷解きした梱包材はギャラリーで預かってもらえるか、自分で持ち帰るか確認して展示初日を待ちましょう!
⓬展示会
初日、土日祝日、最終日はなるべく会場に居て来てくれた方をお迎えするのが望ましいです(・∀・)!
知り合いはもちろん、知らない方からも作品に対する意見や感想を直接聞くことができるので、これが展示会の醍醐味でもあります!
が、コロナもありますので会話はなるべく控えめに…!
ギャラリー内の換気、マスク着用・手指の消毒、入場人数の規制を設ける、会場内での飲食をしない、芳名帳記入用のペンは使用ごとに消毒するなど、できることは徹底して、お客様に安心してお越しいただけるように心掛けましょう。
⓭搬出
展示期間を無事に終えたら、作品の搬出です。所要時間は1時間〜2時間かからないくらいで、搬入よりは早いと思います。
場合によっては搬出後に次の展示者が即搬入ということもあるので、スピーディに行いましょう(`・v・)
※荷解きした梱包材をギャラリーに預けていない場合は、忘れずに持ってきてください!
額を外したら搬入時と同じく梱包、釘を抜いて、釘打ちの印を消しゴムで消し、(ギャラリーによっては穴を塞ぐパテ埋めをし)貼り付けた物と芳名帳やDMの撤収です。写真を郵送で送り返す場合はコンビニに持ち込んだりギャラリー側にお願いできるか聞いてみましょう。
※写真の販売があった場合はギャラリーの規定に沿ってお支払いをお願いします。
【最後に】
さて、いかがだったでしょうか!
前・中・後編と3回に渡りお届けしてきました。
駆け足での説明・個人的な制作プロセスだったので至らない部分もあるかもしれませんが、ザックリとこんな流れで展示が行われていることが伝われば嬉しいです( * ´v`)
コロナの影響でギャラリーが次々と休業・閉廊してしまっていますが、展示は"作者の表現したい本物"の写真、作品が見られる貴重な場です。
現在、レモン社新宿店でもギャラリースペースの貸し出しを行っています。
※展示期間や時間は要相談
感染拡大防止に努めつつ、文化・芸術の支援も行っていこうと思いますので、気になった方は是非、新宿店(TEL:03-5909-2333)までご連絡ください!
お待ちしております!(・v・)ノ