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ハッセルブラッド500C/M 使用レビュー【作例多数】

こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です。

デジカメやスマホが普及し始めてから、枚数を気にすることなく誰でも簡単に失敗なく写真をとることが出来るようになりました。

そんな便利なデジカメ時代だからこそ使って頂きたいのがマニュアル感覚で撮影できるフィルムカメラです。

特にフォーマットの大きい中判写真の美しさはデジカメには表現できない魅力があります。

今回は、そんなデジカメと違った魅力ある中判カメラの中から「ハッセルブラッド500C/M」の作例を沢山ご紹介します!

また、これからハッセルを使ってみたいという方に向けて選ぶ際のポイントも合わせてご案内します。

 

 

1.ハッセルブラッドの魅力

魅力①ウエストレベルファインダーで撮影できる!

デジカメにはない上からスクリーンを覗くスタイルで、これまでと違ったアングルからの撮影になるので、斬新な写真がとれることもあります。

またシャッターを切らずともファインダー越しの景色を覗くだけでも楽しむことができます。

ファインダースクリーンは500C/M以降、撮影者自身で簡単に交換できるようになっているため、スクリーン交換を考えている方は前モデルの500Cではなく、500C/Mがオススメです。

また、ミノルタ製のアキュートマットという非常に明るいファインダースクリーンがあったりたくさんの種類があるので購入の際には装着されているスクリーンも要チェックです。

 

魅力②人間工学を追求して設計された操作系

フィルムマガジンにある引き蓋を引かないとシャッターが切れない仕組みになっています。

また引き蓋を挿入しないとフィルムマガジンの取り外し、装着が出来ない仕組みになっているなど誤作動がおこりにくいよう設計されているのでカメラの取り扱いに慣れていない方にもオススメです。

フィルムマガジンは3種類ありまして・・・

・A12マガジン「120フィルム使用」6×6サイズで12枚撮影可能

・A16マガジン「120フィルム使用」6×4.5サイズで16枚撮影可能

・A24マガジン「220フィルム使用」6×6サイズで24枚撮影可能

現在、220フィルムは生産が終了しているため120フィルムが使用できるマガジンがついているか購入の際は要チェックです。

 

魅力③カールツァイスレンズで撮影できる!

何といってもハッセルの一番の魅力はカールツァイスのレンズで撮影できるところではないでしょうか。

やわらかなボケ味と精緻な描写力は空気感を感じる写真を撮ることができます。

ハッセルの標準レンズは80mm、35mm判換算では44mm相当の画角になります。

ちなみに、ハッセルレンズを35mm判に換算するにはレンズの焦点距離に0.55を掛けるとフルサイズ換算できます。

 

 

2.作例

作例写真は白鏡胴のT*コーティングなしのプラナーC 80mm F2.8で撮影しています。

500シリーズで使用できる80mmにはCレンズとCFレンズの2種類があり、さらにCレンズの中でも白鏡胴と黒鏡胴の2種類があります。

レンズを選ぶ際にチェックするべきポイントはT*コーテイングか、そうではないかです(レンズ正面の銘板にT*のマークがあるか、ないか)

それぞれの写りの特徴は・・・

  • T*コーテイングあり=色ノリがよく高コントラストで鮮明な写り
  • T*コーティングなし=強すぎないコントラストと色ノリでノスタルジックな写り

高い描写力を求めるならT*あり、オールドレンズの写りが好みならT*なしがオススメです。

 

シャッターを切ると大きめなパコッ!という音でデジカメでは味わえない「写真を撮ってる感」をしっかり感じることができます。

ボディ内部の壁面にはパルパス材という内面反射対策のための素材が貼られていて、経年劣化でほとんどの個体でヒビ割れがおこっています。

見た目にはよくありませんが、パルパス割れは撮影にほとんど影響しないので、あまり気にしなくてもよいのですが気になる方は確認してからの購入がおすすめです。

 

露出を変えないで絞りとシャッターの組み合わせを自由に変えることのできるLV(ライトバリュー)連動方式を採用しているので、経験を積むことで露出計を使わなくても撮影ができるようになります。

 

 

3.最後に

使う上で一番注意していただきたい約束事は、シャッターを切ったら巻き上げるということです。

こうしておかないと、レンズやフィルムマガジンの取り外しもできないし、故障の原因になってしまうこともあります。

そこだけ意識して使っていただければ故障も少なく末永くお使いいただける丈夫なカメラです。

購入する際にチェックしておきたいポイントをまとめると以下の4点です。

  • 装着されているファインダースクリーンの種類
  • フィルムマガジンは何がついているか
  • レンズの種類、T*コートの有無
  • パルパス割れの状態

ハッセルをお探しの方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

また上記のポイントが気になる場合には在庫のある店舗までお気軽にお問合せ下さい!

ハッセルを探す|ナニワグループオンライン

 

鹿児島天文館店 吉冨

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