カメラ沼の深層 レモン社 新宿店

写ルンです(富士フイルム)が今年、誕生35周年を迎えルンです。

こんにちは。現在は新宿店に勤務をしておりますカラサキです。

1986年71日に販売が開始されたフジカラーの写ルンです(レンズ付きフイルム)がなんと…35周年を迎える直前というタイミングで先日、千葉の実家で発掘されました。

誰もが知るこのロングランの大ヒット商品は、これまで世界でどれくらいの台数が売れたのでしょうか!? まったく想像がつきません

一時はフラッシュ付き、高感度、望遠レンズ仕様などまでバリエーションが増え、全盛期となった1997年には年間出荷台数が8960万台にまでになったそうです。

この頃は専用自販機もあり、観光地だけではなく、街中でも目にしました。

また、ジュースの自販機に一緒に並んでいたのを見た記憶もあります!

この頃、サイパン旅行に行きましたが、雑貨店で一回カメラというPOPが店頭にあり、店内を覗くと、売られていたのはもちろん写ルンですでした。

その後はカメラ付き携帯電話やデジタルカメラの普及などで生産台数が減ってしまいましたが2015年に再び売れ始め、販売台数が増加したそうです!!

そして2016年には30周年記念の復刻版も登場しましたね。。。
今回は、これまで押入に長い間ずっと放置されていたこの現物で撮影をしてみようと思います。もちろん仕上がりは全く想像できませ~ん。が…

もはや当時、購入した記憶すらありません。そして、パッケージに写ルンですのロゴも見当たらず、有効期限はというと1988年7月です。
これは写ルンですのネーミングが入る前の初代レンズ付きフイルムだったのです!!

という事で、まずパッケージの写真を撮っていましたが更に驚きの事実を知りました。
それは、中のフイルムがこの初代だけが110(ワンテン)のカートリッジフイルムではあ~りませんか…

撮ったはいいけど、どこで現像ができるのかな?
当然、35mmフイルムだと思っていたので、これが一番の驚きです!!
そして、この写ルンですと同時に発掘された同じくフジのハイ!ミッキーマウス(1990年発売・当時価格5,800円)にフイルムを入れて撮り比べをしてみます。

現在はこのようなカメラをトイカメラと言いますが、当時の通称はオモカメ(オモチャカメラ)だったかと…!?
ちなみに、このミッキーマウスはフジノン35mm/f9.5のレンズで、シャッタースピードは1/100の固定です。フイルムは現行品のiso100を選びました。

それでは、と2台を持ち、近所で撮影を開始しますが、カメラバッグはカメラが入っている重さとは思えません。

空は、いまいちクッキリとは晴れませんでしたが、どうにかISO 100で撮影できそうな弱い晴れ間でした、しかし紫外線が強く、帰ると肌の日焼けにビックリ。
家に帰り、写ルンのパッケージをバラしましたが、今度はフイルムが取り出せません!

そして、次の日に知り合いのラボにこの状態で持ち込むと、外注で同プリはできるけど、発送もあり納期が中1週間、デジタルスキャンはしていないとの事で、これもまた想定外です!!!

という事で、半月弱ほど待つ事になりましたが、ミッキーに入れたフイルムはもちろん翌日仕上がりました。
このCDをまずチェックし、数カットをピックアップして保存して待つ事に……
これより3枚はミッキーで撮影したデータです。

そしてそして、110フイルムは何故か?予定よりはるかに早く外注現像(調布・フジカラー)が仕上がったのです。。。

ですが、やはり長年フイルムが放置され、当然とも言える想定内の結果となりました。
流石に35年となるとフイルムの劣化どころではありませんよね!?

おまけに同プリの代金はプリント単価70円の為、知り合いの店の社員価格でも、ほぼ2,000円となりました。

あたりまえながら、連絡票の色調不良にチェックが入っていましたが、よくプリントをしてもらえたなぁ~と。

プリントの色を基準にして撮影してみると、下地が白とは思えない色になりました。
では、2カットのプリントを並べてみました……(もちろん 左:写ルン/右:ミッキー)ご覧の通りです。としか言いようがありませんです~。
写ルンですの110フイルムがデジタルスキャン出来ない為、同プリ後にプリントをスキャンしようと思っていましたが、ここまででおそらくお分かりいただけたと思い、これ以上の処理はしませんでした。

結果的には、数年の期限切れフイルムであれば色調の変化、感度落ちなどで味わいが出るなどという見方もあるかもしれませんが、数十年となると、こうなりますという事がお分かり頂けたかと思います。

少しは参考になったでしょうか?

また、写ルンですは現在の生産が1機種ではありますが、まだまだ需要がありますし、若い人の購入率が高いようです。

なので、40周年記念では、これまでのバリエーションには無かった魚眼(フィッシュアイ)レンズ専用機なども期待します。

とにかく、これからも生産は続けて欲しいです……!!!担当:カラサキ

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