カメラのナニワ 梅田中古買取センターの喜田です。
今年も蒸し暑い梅雨の時期がやってきましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今回は梅雨にぴったりの被写体「アジサイ」でレンズレビューをしたいと思います。
先日、新型ミラーレス一眼カメラの「Z fc」が発表されたニコン。新旧融合を図る、FM2やDf由来のデザインの機種は、今から楽しみです。
さて、今日ご紹介するレンズは、ニコン「Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF」です!
頭文字になっているのはニコンのAF駆動方式ですが、こちらは、AF-Sでもない、AF-Pでもない、「Ai AF」のレンズです。
ブレ補正などが付いていない、単なるAF駆動のレンズです。
※レンズにモーターが非搭載で、ボディ内駆動方式のレンズです。そのためボディ側にモーターが入っていないとAFが働きません。エントリーモデルの一部機種ではAFが使えないことにご注意を。
ニコンのレンズサイトでのキャッチフレーズは、「多彩なシーンに対応する使いやすい標準ズームレンズ」。
本当にその通りであると、声を大にして言いたいレンズです。使用頻度の高い画角域をカバーしてくれます。
◎ 絶妙な画角設定!
開放F値は2.8からスタート。28mm付近では広角レンズとして撮影することができ、開放F値では明るい円形の背景を少しぼかしたような写真を撮影することが出来ます。
なんといってもこのレンズの最大の特徴は、【マクロ撮影が出来る】点です。
1/2倍のいわゆるハーフマクロではありますが、センサー面からの最短撮影距離は21cm。
かなり近づいての撮影が可能です。便利ズームとして普段使いする中で、少しマクロ撮影もしたいといった際に便利です。
小雨が降り続く梅雨の時期、屋外でのレンズ交換はイメージセンサーやレンズに対して気を使うので、あまり行いたくないですよね。
そんなときにレンズ交換することなく違ったシチュエーションの写真が撮れることは大きなアドバンテージではないでしょうか。
◎ 色のりが良い!
このレンズを解像度の面で見ると、ナノクリスタルコートを採用した同時期の「AF-S 24-70/2.8G」などの方が当然上になります。
それでも、このレンズで撮る写真にはこのレンズ向けに最適化されたシャープ感があり、それほど不利であるとは感じさせません。
使用用途も広く、雰囲気を表現する力がよりあるのではないかと個人的に感じます。
表現力という点では色乗りも良く、フィルムとの相性はもちろん、モノクロ撮影でも適度な諧調がレンズ表現のコクとして活かされています。
2,000万画素以下の画素数のデジタル一眼やフィルムカメラをお持ちの方におすすめしたいレンズです。
それでは作例です。
◎ フィルムカメラでも使用できる!
使用できるボディはニコンFマウントを採用したカメラで、往年のニコンF、FMシリーズ等のフィルム一眼レフカメラでも、その性能を発揮出来ます。
おうちに眠っているフィルムカメラに取り付ければ、新しい表現が発見出来るかもしれません。
× ZマウントにはFTZアダプター使用でもAFが使えない
唯一のデメリットとしては、AFモーターを積んでいな為、Zマウント機でFTZマウントアダプターを使用してのAF撮影は出来ません。
もちろん、Fマウント機であっても、最初に言ったように一部モーター非搭載のボディではAF駆動しません。
ですが、簡易マクロレンズとしてや、フィルムマニュアルカメラで撮影する際には、シビアなピント調整が求められるので、あえてMFにすることも多く、AFが使えなくとも大きな支障は出ないものと思います。
防塵防滴ではありませんが、(良い意味で)AF駆動モーターや電磁絞りを搭載してないために、機械的な故障に対してはかなり強いと考えます。
長く使用していただけるレンズの1本であると思います。
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いかがでしたでしょうか。
このレンズは2000年発売と古めのレンズではありますが、それだけに価格もお求めやすくなっており、未だにファンが居続けているという魅力のあるレンズです。
柔らかい表現が得意のため、ポートレートにもおすすめできます。
この機会に、マクロも撮れる普段使いズームとしてコレクションに加えてみるのはいかがでしょうか。
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Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF 在庫状況
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今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので、引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。