Konica Hexarをやすりがけした男の末路

みなさま、こんにちは。
もうタイトル通りなんですけど、何も考えずにただ自分の持っている
Konica Hexarを世界に1台しかないものにしたいと、そう思いました。

※2021年 12月13日 注記
なお、今回の記事は、「貴重な文化財」であるところのフィルムカメラに不可逆的な加工を行っております。

あくまで個人の所有物の加工であり、裁量は所有者に帰されますが、場合によってはカメラの「カスタマイズ」ではなく「棄損」とみなされる場合もございます。
また、中古で買取に出される場合の査定額も確実に下がりますのでご注意ください。

フイルムカメラのイメージって、真鍮を磨くと独特な色が出たりとか、経年劣化が良かったりとか、そういうのあるじゃないですか。

レザー製品を磨くと色が変わるとか、zippo を磨いて光沢にするとか、あるじゃないですか。

大好きなHexarもやってみたくなるじゃないですか。

そう思いHexarをやすりがけすることを考えました。
使用するやすりは紙やすり(サンドペーパー)を使用しました。
全然やすりに詳しくなかったのですが、振られている番号によって、目の粗さが分かれているそうです。
粗いものと細かいものをそれぞれ購入し、自宅でさっそくやすりがけを行いました。

私の中のイメージの完成形は、インターネットで検索したら出てくるような「ビンテージ」とか、そんなかっこいい響きの当てはまるようなカメラをイメージしておりました。

過去にHexarで撮影した思い出がよみがえってきます。

もともと工作とか全然やったことのない私。
そんな私でも、やすりをかけるぐらいなら・・・。
やすりにより塗装が剥がれていく。

そして。

もう、ね。やりすぎましたね。綺麗なシルバー。
そもそも真鍮じゃないと思う。そんなことわかってたはずなのに。

赤枠らへんにあったKonicaのロゴまできれいさっぱり。レンズを見ないと何かも分からない。

本来イメージしていたのは、ストラップ環のような金に近い色・・・。

背面から見た写真。磨いた後の粗が良く分かります。

もう細かいところはどうでもよくなってきたので、中途半端に。。
ここもバッチリ文字を削ることができます!

1番よくできたと思われる底部の写真。このぐらいでやめておけばよかったのに・・・。

角なんか訳の分からない材質が出てきている始末。


いかがでしたでしょうか。
確かに他にないKonica Hexarとなりましたが、
「最初からシルバーにすれば良かったのに。」
「やりすぎ。」
と友人の評価もいまいちでした。(当たり前か)

今回の経験から学んだことは、
・やすりをかける前に材質を確認しよう。
・やすりをかける時は少しずつ様子を見ながら行おう。
・やすりをかけたらどうなるか、きちんと調べて、
 イメージしてから行おう(当たり前だけど1番大事)

フイルムカメラによっては、革を張り替えたり、レリーズボタンを付けてみたりできると思うので、確実に行うのであればそちらの方がおすすめです!(個人的に)

皆様もお気に入りのカメラをカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
それではまた。


※後日防湿庫で保管していた生まれ変わったHexarを家族が発見し、「また新しいカメラ買いやがって!」と怒られました。
もちろんやすりがけしたことを伝えましたが、信じてもらえませんでした。
今回1番削られたのは、私の心でした。

おしまい