今回はフィルムカメラを
始めたい方に向けたブログです。
もっと具体的に言うと
軽い機械式フィルム一眼レフが欲しい方向けです。
今回ご紹介するフィルムカメラはマニュアル式なので
ピント合わせや、露出、フィルムの装填は全て自分で行うカメラです。
【こんな人にオススメ!!】
- フィルム一眼レフを始めてみたい方
- 軽いフィルムカメラが欲しい方
- 写ルンですからステップアップしたい方
とにかく、軽い一眼レフが欲しい人に見てもらいたいです
小型軽量の
コンパクトフィルムカメラを使っているが、
一眼レフで
軽いモノが欲しい人とかいると思うんですよ。
やっぱりコンパクトフィルムカメラと違って
自分でピント合わせをして
写真を撮るっていいですよね!
手間暇かけて撮影すると
現像から返ってきたときの喜びも
半端ないですよね!!
ということで
小型軽量一眼レフ二機種をご紹介します。
【オリンパス OM-1】
発売年月 | 1972年発売 |
①シャッター | フォーカルプレーンシャッター B,1~1/1000秒 |
②ファインダー | ペンタプリズム式ファインダー、倍率0.92倍、視野率95%、フォーカシングスクリーン交換式 |
③露出計 | 中央部重点測光方式・TTL露出計〔Cds〕ファインダー内定点合わせ式 |
④重さ | 約500g |
⑤電池 | MR-9(H-D)現在は関東カメラサービスの電池アダプターにSR43で代用可 |
補足
OM-1は
シルバーとブラックの二種類があります。
コンパクトに作った分
他の一眼レフとは操作が異なる。
具体的には↓
①巻き戻しボタンが底にない
②シャッタースピードダイヤルがマウント部分
③ISO感度設定ダイヤルが軍艦部
露出計は昔ながらの針が振れるタイプ。
アクセサリーシューは外付けタイプ。
持病といえばプリズムの腐食と
巻き上げレバーのカバー外れ。
プリズムの腐食は
ジャンクのOM10から移植したいところ。
弊社の他のブログでも
取り上げられておりますので
お時間あればお読みくださいまし↓。
【コラム】カメラ今昔物語 【オリンパス OM-1 編】
【ペンタックス MX】
発売年月 | 1976年発売 |
①シャッター | フォーカルプレーンシャッター B,1~1/1000秒 |
②ファインダー | ペンタプリズム式ファインダー、倍率0.95倍、視野率95%、フォーカシングスクリーン交換式 |
③露出計 | 中央部重点測光方式・TTL露出計〔SPD〕ファインダー内LED表示式 |
④重さ |
約495g |
⑤電池 |
SR44を2個 |
補足
MXはOM-1の対抗馬として
PENTAXが世に送り出したカメラで、
ほんのわずかですが、MXの方が小さいです。
ブラックとシルバーの二色展開。
発売当時世界最小、最軽量。
ファインダー内で3段階表示、
中央緑が±0.3EVの精度で適正露出、
緑から上下の黄色が
±0.6EVでオーバー、アンダーを示します。
MXのブラックがかっこよくて好きです。
塗装が剥げて真鍮が見えてくると風格があって
とても見栄えが良いカメラになります。
持病としては、
シャッター幕の被りがあります。
この現象は高速シャッター
(1/500秒や1/1000秒)で起こりやすいです。
対策としては修理です。
修理に出して
しっかりと手を加えてもらえれば、
こういう現象も起こりません。
もし同じようなことがあれば
修理を検討してください。
【比較】
OM-1が他の一眼レフとは
異なった操作方法ということもあり、
MXと並べて比較してみました。
※ペンタックスMXは一般的な一眼レフ役としての出演です
正面
両方ともセルフタイマーレバーがあります。
OM-1の巻き戻しレバー
(いわゆる巻き戻しボタン)が
セルフタイマーレバーの真上にあります。
よくある一眼レフは
巻き戻しボタンがボディの底にあり
そのボタンを押してから
フィルムを巻き戻すのに対して
OM-1は巻き戻しダイヤルを
R-の方に倒し
フィルムを巻き戻します。
OM-1に
限らずOM-2やOM10でも同じ所作です。
他の一眼レフを使用したうえで
久しぶりに使用すると
巻き戻しボタンが無いから
探してしまうことが
OMユーザーあるあるではないでしょうか。
真上
まず、
それぞれ共通しているのは巻き上げレバーと
巻き戻しクランクの位置が
だいたい一緒であること。
OM-1のみ露出計のスイッチが
巻き戻しクランク横にあります。
そして、異なっている箇所は
シャッタースピードダイヤルの位置と
ISO感度ダイヤルの位置です。
レンズのマウント部に
シャッタースピードダイヤルがあり、
そこでシャッタースピードを設定します。
PENTAX MXは
シャッタースピードダイヤルの中に
ISO感度変更ダイヤルが
組み込まれていますが、
OM-1はISO感度変更するためだけの
ダイヤルになっています。
一見シャッタースピードダイヤルのように見えますが、ISO感度しか変更できませんのでご注意を。
底面
右のOM-1は電池室しかありません。
左のMXは電池室に加え、巻き戻しボタン、
モータードライブ連結部があり
これぞ一般的な一眼レフの底面って感じです。
と、こんな感じで一般的な一眼レフとは
いろいろ異なり
操作方法も変わることが
おわかりいただけただけたでしょうか。
そしてOM-1とMXのフィルム装填方法ですが、
PENTAX SP(SPOTMATIC)の使い方【フィルムカメラ初心者にオススメ!!】(作例付き)
↑こちらのブログのフィルム装填の方法と
ほとんど一緒なので
こちらを参考にしてフィルム装填してください。
巻き戻しに関してはMXはSPと一緒ですが、
OM-1は巻き戻しボタンがなく、
ボディ前面の
巻き戻しダイヤルをR側に倒し巻き戻しをします。
【露出計の見方】
それぞれファインダー内で
露出計を読み取ることができます。
露出計とは、光に対して設定すべき露出値を
割り出してくれる役割があります。
もっと言うと、レンズを通ってきた光
(ファインダー内で見ている光景)を
明るすぎず暗すぎず、
ちょうどいいように写すための露出値
(絞り、シャッタースピード、ISO感度)を
示してくれるものです。
OM-1
結論としては
プラスとマイナスの間に針を合わせることが大事です。
ISO感度を変更するには
ISO感度ダイヤルの横にある小さなボタンを
押しながら回すと変更できます。
MX
結論としては
緑のLEDを点灯させることが大事です。
また、LEDで3段階(3色)表示の
露出計が内蔵されています。
露出計のスイッチは巻き上げレバーを
予備角まで開くとONになります。
ISO感度を変更する際は
シャッタースピードダイヤルの
15と8の間にあるスイッチ押して
変更してください。
そのスイッチを押さないと
シャッタースピードが変更されるので
ご注意を。
【作例】
※スキャナーによる自動補正アリです
※使うレンズのよって描写が異なりますのでご注意を
PENTAX MX+SMC PENTAX-M 40mm F2.8
【CINESTILL 800T】
【ProImage 100】
OM-1+ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
【ProImage 100】
いかがでしたでしょうか?
まとめ
- どちらの機種も小型軽量で初心者や女性にピッタリ
- 機械式なので露出計が壊れたとしても写真を撮ることが可能
- 露出計があり、露出を外す心配もない
レンズも軽くコンパクトなものがあるので、
ぶら下げてもしんどくならないと思います。
また、機能的な面でも
初心者にとってありがたいカメラです。
できるだけ長いこと使ってあげてください。
どちらも本当に良いカメラなので選んで損はないです。
状態が良いものを探して購入しましょう。
最後に余談ですが、1975年のOM-1の広告に使われた
【重いから、交換レンズは置いて行く…なんのための一眼レフですか?】
という文章が他メーカーの一眼レフを煽っていて好きです(笑)