【初心者注意報 001】裏ぶたには気を付けろ【フィルムカメラ】

【初心者注意報】 第1回

こんにちわ、中の人です。

いつも現像していて、「うわぁ、かわいそう!!」と思う事。

それは感光(光がかぶっちゃう)しているフィルムを見つけた時です。。。

せっかく頑張って撮影したフィルム、感光していたらすごくショックですよね。

また、現像を出しに来てくれて目の前で、巻き戻しが終わってないカメラの蓋を開けちゃうお客様。

二人とも目が合って「あっ!」って言ってしまいますよね。

そう、初心者が最もやりやすい、すごいショックなミス。

それは、フィルムを巻き戻さずにカメラの裏ぶたを開けてしまう事です。

一度撮影したフィルムの上から、また沢山の光を当ててしまうので、せっかく写した写真は真っ黒になってしまいます。

見た目は現像するまで変わらないので皆さん気が付きませんが、相当ショックの大きなミスとなります。

今回は、このようなトラブルが起こらないよう、いろいろな対策方法をお伝えしてまいります!

■目次
【4つのパターンごとに対策】
【フィルムの仕組みについて知ろう】
【フィルムはちぎれやすいので注意】
【巻き戻しは確実に】
【ホルダーにメモを入れておこう】
【それでも開けてしまった場合は……】

【4つのパターンごとに対策】

原因として4つのパターンが考えられますので、書き出してみます。

それぞれ違った原因と対象法がありますので、それについて順番に説明しましょう!

①フィルムが光に反応して画像を作り出すこと自体知らない。

②何かのトラブルで、フィルムが詰まった、千切れてしまったなどで巻き戻しができないので、開けてみた。

③巻き戻しが完全に終わっていないのに、勘違いして開けてしまった。

④フィルムが入っている事自体を忘れていて、開けてしまった。

裏ぶたを間違って開けてしまわないよう、ひとつずつ対策を考えていきたいと思います。

【フィルムの仕組みについて知ろう】

まず、①から、フィルムカメラ全盛期にはなかった事ですが、デジカメ&スマホ全盛期の現在ではフィルムがどんなものかを知らない人のほうが多い。

フィルムは、「銀の化合物に光が当たって科学反応を起こしたもの」を画像として記録するもの。

なので、繰り返しますが、裏蓋をあけてしまうと一度光を当てたフィルムにたくさん光が当たって台無しになってしまうのです。

しかし、そもそも馴染みがない・初めてフィルムにさわるひとがそれを知らないのは当たり前。

われわれ、カメラやフィルムを売る側がきちんと情報発信しなければならないのも当然。

そして、使う皆さんもフィルムカメラを買って撮ってみる前に「フィルムで撮るときに注意しきゃいけないことってなんですか?」などと遠慮せず聞いてもらえればと思います。


【フィルムはちぎれやすいので注意】

②よくあるのが、最後まで撮影したのに、さらに力いっぱいフィルムを巻いてカメラの中でフィルムがちぎれてしまうパターン。

千切れた後はカウンターが明らかに既定の枚数を過ぎても延々とシャッターが切れる(写ってはいないが)

巻き戻しをしてみても、いつまでたっても巻き戻しが終わらない。

おかしいなと思って裏ぶたを開けると、フィルムがちぎれて片側に巻き付いたままになっている。

「あっ!」と思ったときは時すでに遅し、感光してしまっているパターンだ。

この場合の対処法としては、装填したフィルムの枚数よりも多くフィルムを無理やり巻きあげないこと。

フィルムは端っこのほうの長さも含めると既定の枚数より2~3枚余計に撮れることがありますが、例えば36枚撮りのフィルムで40枚以上カウンターが進むことはまずありません。

カメラのほうにも負担がかかり故障する可能性があるので無理に巻き上げないが正解。これで、フィルムが中で千切れることは無いでしょう。

また、無理くりフィルムを巻き上げて千切れたっぽい時は、蓋を開けずにカメラ屋にもっていき、カメラ屋さんに取り出してもらうという対処法もあります。

※電話して取り出してくれるか確認してね! やってない所もあるので。
また、もう一つ、カメラのギアが壊れていてフィルムをうまく巻けず、巻き上げ中にフィルムのパーフォレーション(上下についてる穴)が引っかかっり、破けたりして動かなくなることも。

何かいつもと違うなと感じた時は、ふたを開けずにカメラ屋に持っていくようにしてくださいね。(電話してあげてね、カメラ屋もできない場合があるから)


【巻き戻しは確実に】

次は③ですが、結婚式とか大事な式典の時など、急いでフィルムを巻き戻して詰め替えるときに多いパターン。

まあ、そういう時ほど落ち着けみたいな感じですね。

フィルムを巻き終わった・端っこが抜けてきちんと巻き取れたと思ったら、さらに10回ぐらい巻き戻しクランク(巻き戻すハンドル)を回しましょう。

そして、確実にフィルムがパトローネに入り込んだのを感覚で確認しましょう。

これだけは慣れになりますので、日ごろからフィルムを巻き戻すときは、感覚を研ぎ澄ましてフィルムが巻き戻ったときの感触を覚えておきましょう。


【ホルダーにメモを入れておこう】

最後に④、あるあるなのです。ちょっとの間使わなかった時や、ふいにカメラを触って遊んでるときに裏ぶたを開けてしまったら、フィルムが中に入ってたみたいな事が。。。

昔はフィルムの箱の切れ端を裏ぶたのところに入れておくホルダーが付いたカメラなどがありました。

そこに切れ端が入っていたらフィルムが入っていると認識できたのですが、中古カメラになると付いていないものも多くて。。。

でもフィルムカメラブームですね、ちゃんと新しく製品として販売しているみたいです。

カメラ用メモホルダー」「フィルムタグホルダー」など、一度検索してみてください。

これがあると今フィルムが入っているとか直ぐにわかるので、ふたを開けることは無いだろうと思います。


【それでも開けてしまった場合は……】

最後に、いろいろと対処したけど、「あけちゃった。。。」と言う時は、とりあえず「迷わず一瞬で、ふたを閉めろ!!」と言いたい。

そしたら、光に当たる時間が少ないので被害は最小に食い止められると思います。

そして、フィルムを巻き戻せるなら戻してから、ダメな時は蓋を開けないでカメラ屋にもっていこう。

※家電量販屋とか、フィルムカメラ知らない所もあるから注意してね、先に電話してから行ってね!

今回はここまで。
でわ、でわ、See you next time !!