こんにちは。カメラのナニワ 梅田中古買取センターの喜田です。
近頃すっかり寒くなってきて、気分はもう冬ですね。
秋は一瞬だったような気もしますが、皆さんは秋らしい風景を撮影できましたでしょうか?
紅葉を撮りに行ったという方もいらっしゃるかと思います。
紅葉ももちろん良いのですが、私が今年撮影した秋の風景は「ススキ」です。
金色に輝く草原は、まさに壮観。そんな景色を美しく切り取るコツを本日はお伝えしたいと思います。
おすすめのススキスポットもお伝えいたしますので、秋こそはぜひ皆さんもススキの撮影に行ってみてください。
それでは作例を交えながらご紹介します。
◆ススキの撮り方ポイント
・コントラストを意識する
被写体がススキなのだからメインに中央に配置してもいいでしょう。
ススキの立体感や質感を伝えるのには最適です。ここではススキが群生する様子も一枚の写真の中に収めたいと考えます。
そうすると必然的にススキの上を覆う、空と雲の流れに意識が向くでしょう。
空と雲、太陽の光、ススキ..それぞれのバランスを考えながらファインダー内に配置してみましょう。
空と地面とのバランスを考え、何種類か撮影することをおすすめします。
・逆光で輝かせる
ススキが太陽の光で照らされた時に見せる黄金色の輝きは、イネ科でもあるススキが見せる独特の綺麗さがあります。
花穂とも呼ばれ、穂全体が白っぽくなる。種子の周りを覆う羽のような白い毛に、光が当たることでクリアな透明感のあるものとして見ることが出来ます。
太陽光を背景に露出に注意しながら(露出アンダーにならないよう)、少しオーバー露出気味に撮影をすると、穂の白の輝きを綺麗に写し切ることが出来るでしょう。
・綺麗に見える角度を探る
先ほどの「逆光で輝かせる」でお伝えをしたとおり、太陽光線の位置に注意したいところです。
完全逆光ではない斜め45度と呼ばれるような、いわゆる半逆光になる位置から撮影することで、ススキの穂に輝きと立体感が生まれます。
・西日を待つのもあり
昼間の太陽の空は清々しい青色をしており、それはそれで先に述べた「コントラストを意識する」にもつながることではあります。
しかし、日中の光はどうしても真上から照らされているため、撮影した写真はどこかのっぺりとした平面的な写真になってしまう傾向があります。明暗差、影による立体感がないのです。
そこでススキの写真の撮影するのにぴったりな西日の時間を待つにつながります。
西に沈む夕日の太陽光線には、赤い色を多く含みます。赤色ないしは黄色がかった光はススキの持つ色との相性が抜群です。
ただし、デジタルカメラで撮影した場合、ホワイトバランスをオートホワイトバランス(AWB)に合わせていると白っぽく写るケースが多く、実際の色が出ないケースが多々あります。
近年のデジカメでは改善されてきましたがカメラ任せで撮影するのではなく、ホワイトバランスを太陽光あるいは日陰に設定することで色味に深みがでます。
少ししたことですが、出来上がりの写真の印象に大きく差が出るため、おさえておきたいポイントの一つです。
前ボケを演出するのも◎
よく言われるボケ味やボケ感は、被写体の後ろのことだとは思ってませんでしょうか?
被写体に焦点を合わせると必ずその前後にピントのあっていない焦点、ボケる範囲が生まれます。
被写体の後ろ側だけではなく、前側にもボケが出来ていることにも意識をしてみましょう。
◆おすすめのススキ撮影スポット
砥峰高原(とのみねこうげん)
〒679-3104 兵庫県神崎郡神河町川上801
関西でススキと言えばここ。90ヘクタールもの広さ一面にススキが広がる幻想的な空間を楽しむことができます。
見頃は10月中旬以降。映画や大河ドラマの撮影地にもなった場所で、「映え」ること間違いなしです。
曽爾高原(そにこうげん)
〒633-1202 奈良県宇陀郡曽爾村太良路
倶留尊山(くろそやま)のふもとに広がる草原が美しいスポットです。
「ススキと言えば」で砥峰高原と人気を二分する定番スポットですが、私は夏の緑眩しい景色も気に入っています。
生石高原(おいしこうげん)
〒640-1114 和歌山県海草郡紀美野町中田899-29
標高870mの山上に広がるススキの野原は、これまた「関西随一」と言われることも多く、頂上から見下ろす六甲の山々、淡路や四国の大パノラマとススキの草原のコラボレーションが写欲をかきたてるスポットです。
※今回の作例写真は高野山(和歌山県)で撮影しました。
◆撮影カメラ・レンズ
ボディ: ミラーレス一眼カメラ オリンパス
OM-D E-M1
レンズ: オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
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いかがでしたでしょうか。
視界いっぱいに広がる金色のススキを目で見て、写真で撮って、圧巻の景色に日常を忘れてみませんか?
ここまでお読みいただきありがとうございます。この記事についてのお問い合わせは、カメラのナニワ梅田中古買取センターの喜田まで
今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので、引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒宜しくお願いいたします。