【2021年発売】勝手に選ぶ『驚かされた』動画撮影カメラ

こんにちは!担当のマツオです。
今回は、2021年に発売された数多くの動画カメラの中から驚かされたものを厳選してご紹介します。
売れている、売れていないは関係なく担当者が「これは驚いた!」と思ったものを紹介するので、あくまで一意見として参考にしてください。

目次
1.本格映像カメラ部門【BMPCC6KPRO】
・進化を続ける「ポケットシネマ」カメラ
・「6K Pro」のココがすごい!

2.ミラーレスカメラ部門【LUMIX DC-GH5 II】

あの名カメラの後継機が満を持して登場!


これまでになかった新機能「カメラからライブ配信」



3.Vlog用カメラ部門【SONY ZV-E10】

その名の通りVlogに特化!お手軽カメラとしても使える


そして生まれたレンズ交換式VLOGCAM



4.アクションカメラ部門【DJI Action 2】

マグネットで装着!これが新しいアクションカム


果たして実用的なのか…?



5.

2022年はどんな動画カメラに出会えるだろうか



本格映像カメラ部門

ブラックマジックデザイン Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro
2021年2月 発売

進化を続ける「ポケットシネマ」カメラ

元祖はBlackmagic Cinema Camera。一眼用のレンズマウントを採用し、動画のRAW収録ができるカメラとして発売されました。

Blackmagic Pocket Cinema Camera(以下、BMPCC)はいわばその弟分。
価格は当時でおよそ半分でした。

そんなBMPCCは「2K→4K→6K」と進化。
2021年に発売された「6K Pro」は2019年発売の「6K」の上位モデルとして誕生しました。

「6K Pro」のココがすごい!

NDフィルターを内蔵

”シネマらしさ”を出したいならF値の大きいいわば「明るいレンズ」を使うのが定石。
ですが、明るい屋外で開放F値で撮影するとどうなるか…?

そこで登場するのがNDフィルターです。

一眼で動画を撮る人にとっては”相棒”と呼ぶにふさわしいNDフィルターですが、当然日が陰ったり、室内に入ると必要無くなりますよね。いちいち外したりするのが億劫なんです。

内蔵NDフィルターはそんなつけ外しの手間を省いてくれます。

それだけでなく、6K Proの内蔵フィルターは「2~6stop」に対応。
つまり「可変式NDフィルター」になっているんです。

通常の業務用ビデオカメラでしたら、可変式内蔵NDなんて当たり前の機能ですが一眼動画ユーザーからしたらたまらない機能なのです。

動画の形式とシャッタースピードをマスターしよう「どうしよ!」vol.2

外付けファインダーに対応

こちらも業務用ビデオカメラなら当然のごとくついているものですが、BMPCCにはありませんでした。

もちろん、静止画機能も搭載している一眼カメラならファインダーはついていますがあくまで写真用であり、動画撮影に使うようには設計されていません。

ではこれまでどうしていたか?というと、カメラについているモニターまたは外部モニターに反射防止のためのケースを取り付けてファインダーのごとく使用するのが鉄板です。

「ファインダーがないから」という理由で避けてきたユーザーにとっては乗り換えを検討する段階に来たのではないでしょうか。

可動式モニター

こちらが背面液晶。 大きく見やすいのも良い。


こちらもファインダーの話に近いのですが、一眼動画の「要」はモニターだということが分かって頂けたと思います。

そんなモニター、「6K」までは固定式だったのです。
つまり、カメラにくっついて動かないんですね(当たり前)。
それがようやく、上下チルトに対応しました。
※あくまで「6K Pro」は上位モデルなので、今後出る機種がそうなるかはわかりません。

現代の動画機能を備えた一眼カメラはほとんどがいわゆる「バリアングル」モニターを採用していますが、外部機器との兼ね合いなど一部否定的な声もあります。

今後、どうなっていくのか注目です。

30万円前後と高コスパ

  1. レンズの種類が豊富な「EFマウント」を採用。
  2. Blackmagic RAW、Apple ProResの内部収録が可能。
  3. 6K/50fps、3.7Kアナモルフィック/60fps、2.8K/120fpsなど豊富な選択肢。
  4. オートフォーカス対応。
  5. ミニXLR端子搭載。



    などなど、挙げだしたらキリがないほどの動画撮影機能を持ち合わせながら、価格はなんと30万円前後とまさに一眼カメラと変わらない価格で手に入れることができます。

一番下がこちらがミニXLR端子。 一眼に多いミニジャックと違い、外れにくいので安心。

今回、この記事を書くにあたってBMPCCについて改めて調べなおしたのですが、スペックや他のレビュー記事を読むたびに欲しくなってしまいます……。
今回は紹介しませんが、ソニーのα7IVもすごく気になりますしカメラ欲は一生付き合っていかなければいけない”病”なのかもしれません。

ミラーレスカメラ部門

パナソニック LUMIX DC-GH5 II(DC-GH5M2)
2021年5月発売

【新品】(パナソニック) Panasonic LUMIX DC-GH5M2
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4549980499771/

【新品】(パナソニック) Panasonic LUMIX DC-GH5M2 標準ズームレンズキット
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4549980499795/

あの名カメラの後継機が満を持して登場!

GH5といえば、言わずもがな動画でおすすめのカメラと検索すると今でもヒットする”動画用ミラーレスカメラ”の定番機種です。
その後継機として登場したのが「GH5 II」。

初代が人気の機種だったとあって、大幅な性能アップが期待されましたが我々が想像するような機能の追加はこの機種では有りませんでした。
「GH6」の開発発表がされているので、大幅な性能アップはそちらに期待することにいたしましょう。

ではGH5 IIは実際どうだったのか、というと外観もほとんど同じですが使い勝手が向上した。という印象です。

これまでになかった新機能「カメラからライブ配信」

とはいえ、驚くような機能の追加がされました。にも関わらず、先ほど「期待するような機能の追加はありませんでした」と話したのは、読んで字のごとく「想定外」の機能が追加されたからです。

それが、“カメラから直接ライブ配信する”機能です。

ミラーレスカメラやビデオカメラを使ってライブ配信をしたことがある人はこの世にまだ1割もいないと思いますが、経験したことある人なら必ず思うのが「配信するまでが面倒くさい」ということ。

中国を筆頭にライブ配信市場はどんどん広がっており、日本でも”ライバー”と呼ばれる人が増えてきましたが、そのほとんどがキレイに映る一眼を使わずスマホで配信しています。

なぜなら、カメラだけでは配信できないから。

このGH5 IIは、その問題を解決する糸口になるのではないかと思っています。
※ちなみにGH5 IIも配信にはスマホが必要です。

この機能は今後の新しい「あって当たり前の機能」になるかと思われましたが、GH5 II以降に発売された他社のカメラにもこの機能はついておらず、現状はこの機種の唯一の機能となっています。※2021年12月現在

先ほども話しましたが、開発が発表されているGH6にも搭載されるのか注目されます。

Vlog用カメラ部門

ソニー VLOGCAM ZV-E10
2021年9月 発売

【新品】(ソニー) SONY VLOGCAM ZV-E10 ボディ ブラック
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4548736128354/

【新品】(ソニー) SONY VLOGCAM ZV-E10 ボディ ホワイト
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4548736128361/

【新品】(ソニー) SONY VLOGCAM ZV-E10L パワーズームレンズキット ブラック
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4548736128521/

【新品】(ソニー) SONY VLOGCAM ZV-E10L パワーズームレンズキット ホワイト
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g4548736128552/

その名の通りVlogに特化!お手軽カメラとしても使える

近ごろネット上では多く見かけるようになってきた”Vlogger"といわれるクリエイターですが、街を歩いていて出くわしたことは未だにありません。。

かく言う筆者も街中での撮影はさすがに気を使ってしまします。(静止画でも一緒ですよね。)

そんな現状に一石を投じうると思われるのがソニーのVLOGCAMシリーズ。

昨年発売されたコンパクトデジカメ「ZV-1」は、2021年でも人気の機種となっています。

ライトな見た目は周囲に威圧感を与えませんし、動画特化とはいえ写真もキレイに撮れちゃいます。
まさに、SNS用にカメラが欲しいけど難しそう、、といった層のニーズを見事に捉えました。

こちらがZV-1。見た目がかわいいのもポイントが高い。

そして生まれたレンズ交換式VLOGCAM

そんなZV-1ですが、当然「カメラ好きのユーザーには物足りない!」という声も出てきます。そんな声に応えた(想像ですが笑)のがこのZV-E10。

センサーサイズをAPS-Cサイズにすることで、ZV-1に比べて暗い場所でも画面が荒れにくく背景のボケもキレイに出すことができます。

さらに、レンズ交換式としたことでより性能の良いレンズが使えたり、画角を自由に変えることができるようになりました。

ただし、既存のαシリーズで写真を撮り慣れている筆者は静止画は撮り辛いかも、と感じました。
あくまで店頭で触れただけなので撮影に出れば印象は変わるかもしれませんが…

ボタンの数がαと比べて少なかったり、そもそもファインダーが無かったり。
動画を録画しながら写真を撮る機能がついていることからも、本格的に写真を撮ることはこのカメラには求めるべきではないでしょう。

公式サイト
https://www.sony.jp/ichigan/products/ZV-E10/

アクションカメラ部門

ディー・ジェイ・アイ DJI Action 2
2021年10月 発売

【新品】(ディー・ジェイ・アイ)DJI Action 2 パワーコンボ
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g6941565922281/

【新品】(ディー・ジェイ・アイ)DJI Action 2 デュアルスクリーンコンボ
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g6941565920362/

マグネットで装着!これが新しいアクションカム

まさに”近未来”なその見た目は、幼いころに思い描いた未来が現実になったかのように思えます。これがカメラなのかと疑いたくなる「Action 2」ですが驚くべきはここから。

なんと4K/120p撮影が可能なのです。
もちろん、タイムラプスやハイパーラプスも撮影可能※。
※一部機能は専用スマホアプリが必要です。

ハイスペックなのは中身だけではありません。
一番の特徴はその拡張性。
アクションカメラの代表ともいえるGoProも周辺アクセサリーが充実しており拡張性は高いですが、このAction 2はGoProとはまた違った拡張性の持ち主。

なんと、マグネットで様々なアクセサリーとの接続ができるようになっているのです。

このマグネット(磁気マウント)を使えば、先述のGoProのアクセサリーも使用できるようになります。

デュアルスクリーンコンボの付属品。

果たして実用的なのか…?

ここで、スペック表しか見ていない筆者は気になりました。
確かに外観もスタイリッシュで魅力的なカメラであり、未来を感じるのは本当です。ただ、使いにくければ意味がない!

このカメラには「Dual Screen Combo」と「Power コンボ」の2つのモデルが存在します。
違いは付属品なのですが、デュアルスクリーンはその名の通りスクリーンが、パワーコンボには外付けのバッテリ―が付属しています。

自撮りするにはスクリーンコンボ、長時間撮影にはパワーコンボということなのでしょうが…

なにが言いたいのかというと、拡張性は高いが本体自体の性能はどうなのか?ということです。
いつか実際に機材を使用して色々検証してみたいです。

公式サイト
https://www.dji.com/jp/dji-action-2

2022年はどんな動画カメラに出会えるだろうか

ここまで2021年に発売された動画カメラを見てきました。

この記事を書き始める前は、ジンバルやライトといった機材も紹介したいと考えていたのですが思っていたよりボリュームが多くなってしまいました。。

この記事が多く読まれたら、後編として書いてみようと思います(笑)

それでは!