ふと、考えることがあります。
「死に場所ぐらい選びたい」と。
お墓に葬られる前の場所ぐらい選びたいし、それ以前に墓に入れるかどうかも確定していません。
どのようにくたばって、最後はどのように処理されるのか気になります。
そう考えるとお墓に埋葬されたいですね。
最近は【WEB墓】や【デジタル墓参り】などお墓にもデジタル化が普及しています。
突飛な発想かもしれませんが、決して【インターネット老人会】の方々のお墓を表す言葉ではないのでご注意を。
「死に場所ぐらい選びたい」
と申し上げたとおり、人間はそう思う方がいて当然でしょう。
しかし、人間以外の生物ではどうでしょうか?
人間が自宅で飼う生物が最も死に場所を選びたがる気がします。
その考えを汲み取ることはできないませんが、家族の一員として一緒に暮らしてきた人であればこのニュアンスをご理解いただけるのではないでしょうか?
ただ、それ以外の生物になると、もうわかりません(筆者の思考では)。
どの生物も出来る限り理想の死に方をしてほしい所存。
というわけで、今回はレンズの光学内に虫の死骸がある状態で写真撮影をしたお話です。
【たぶん虫】
きっかけはいつもの業務中です。
買取成立したレンズの中をペンライトで透かして状態を確認するのですが、「なんかおるな~」ホコリでもゴミでもチリでもない、光学内に交じりそうにもない【生命の抜け殻】がありました。
しかし、この【生命の抜け殻】は肉眼のみでは確実に虫であることが言えないのです。
ですので確認するためにいろんな手段を講じた結果、【生命の抜け殻】が入ったレンズのヘリコイドを最大限繰り出し、その繰り出されたレンズ先端に4倍ルーペを逆さ付けする方法でした。
それでようやく虫っぽいな~と言える、そのレベルの小ささでした。
ということで以下の画像は頑張って写してみた結果です。
iPhoneでは限界なので一眼レフで撮影してみました↓
やっぱ虫じゃね?
この程度写ると虫って思いませんか?
他に何か候補があれば教えてください。
【状態表記問題】
何が正解なんやろ?
馬鹿正直にレンズの状態を記載するなら
「ムシアリ」
しかし、正確なのは「ムシノシガイアリ」な気がする。
でも、長いし、誰も買ってくれない気がする。馬鹿正直すぎても良くないので結果的に一番ベターなのは「ゴミアリ」な気がする。
「ゴミアリ」と「ムシアリ」は写りの観点だけで考えるとその物がレンズのどの場所にあり、どのぐらいの大きさであるかが重要で写り込まなければ問題ないと考えることができます。
【作例】
作例っていう表現が正しいのかどうかもわかりませんが、このレンズを使用して撮影した写真を掲載します。
というかバチバチに絞り込んで(F/32.0)で写り込むか否かを検証した2枚の写真です。
結果
写るかーーい!
皆さんの頭の中にいる【あっち行きなはれ山下さん】ではなくて【おいでやす小田さん】で容易に脳内再生できたのではないでしょうか。
そもそも、写り込まないことなんて最初から分かった上でやってます。
だから作例も2枚です。これ以上やってもアタクシが撮影したシンプルな写真が掲載されブログが重たくなるだけです。
特段クモリがあるわけでもなく、カビもありません。強いて言うなら、ホコリなどの混入が目立つぐらい。
あくまで強いて言うならってレベル。通常使用にはなんの問題もありません。
そして、弊社はわりと光学内の状態に対して言及しているブログが多いのでそちらも参考になると思うのでよろしければご覧ください。
【写ルンですより写らないマジで生理的にムリなレンズ】ZOOM-NIKKOR Auto 1:4.5 f=50mm ~ f=300mm (大カビ強クモリ)
【コラム】レンズのカビとかキズって実際写りに影響あるの(゚Д゚)?
いかがでしたでしょうか?
上のブログを見てもらうとわかると思いますが、この米粒程度の虫ぐらい屁でもないんです。
そして、写りに最も影響をもたらすのはクモリなんです。
イメージセンサーに最も近いレンズの状態が悪ければ写りに影響が出やすいです。
また、影響が出るか出ないかはその状態・程度によります。
結論としては
- 写りに最も影響を及ぼすのはクモリ
- 写りに影響出やすい場所はレンズの後方(センサーに近い方)
- 写りに影響のあるものがレンズの前方にあっても影響は出にくい(光線状態による)
- レンズ内に虫が入り込むことが稀にある
上で羅列した4つを知識として覚えておいてください。
それとは別でセンサーダストなどの写り込みもあるので一概にレンズだけのせいではないですし、センサーダストなどの方が写りに影響出やすいです。
まぁ、アタクシとしましては「虫が入り込んだ」という珍しい状態をご紹介したかっただけのお話です。
しょうもないお話にお付き合いいただきありがとうございました。