こんにちは! 広報担当の中村でございます~。
予告しておりました日本三大えびす神社について、情報量が多く悪戦苦闘中……。
まずは今回、西宮神社のほうをまとめ終わりましたのでご紹介いたします。
片方だけでまたえぐいボリュームになるので、京都ゑびす神社はまた日を改めてご紹介させていただきます……。
もう十日戎から1週間以上経過している?
まだこの話引っ張るの……??
1月終わるよ……???
……まぁどうぞお付き合いください。
【日本三大えびす神社とは?】
先週ご紹介した今宮戎神社は、えびす様(えべっさん)を祀る神社としては日本国内でもトップクラスに規模の大きい神社です。
以下、記事再掲です。十日戎 2022 大阪の初春を彩る華やかな祝祭
関西にはその他にも、えびす様を祀る大きな神社が2つあります。
ひとつは、兵庫県の西宮神社、もうひとつは京都府の京都ゑびす神社です。
この2つに今宮戎神社を加え、日本三大えびす神社と呼びならわされています。
【西宮神社とは?】
西宮神社は兵庫県西宮市に所在する、えびす様を祀る神社の総本社です。
十日戎の参拝者数は例年約100万人を記録し、今宮戎神社とほぼ同規模。
西宮と今宮、正確にどちらのほうが規模が大きいとは言い切れませんが、西宮神社の十日戎が関西最大級のお祭りのひとつであることは確かだと言えるでしょう。
なお、先ほど「総本社」という言葉を使いましたが、西宮神社と今宮戎神社の関係が「本社」と「分社」であるのかどうかは、諸説あるようです。
西宮神社の公式ホームページはこちら。
https://nishinomiya-ebisu.com/index.html
【福男選び】
西宮神社の十日戎は、1月10日朝6時の開門とともに境内1番乗りを目指す福男選びで全国的に知られています。
西宮神社公式HPより引用(https://www.imamiya-ebisu.jp/historyandvenerable)
太字強調は中村によるもの。
本殿まで到着した一番から三番までの人間がその年の「福男」として認定されます。
なお、昨年および今年の福男選びは中止となっております。
ですが、NANIWA Youtube チャンネルのマツオくんとタカハシくんが、早朝6時から西宮神社に参拝してきた様子を動画にして公開しております!
サブディレクターのタカハシくんには、境内の外でめちゃくちゃ頑張ってイベントと同じ230mを走ってもらいました。
「足が遅い」とか「体力なさすぎ」とか各方面からさんざん言われていますが、そういうかわいそうなことを言ってはいけません!!
ちなみに、冒頭に掲載した拝殿の写真は、タカハシくんが早朝6時に現場で撮影してきたものです。
諸事情で動画を大幅にカットしているのですが、いろいろと静止画を撮ってきてくれました。
こちらはわたくしが撮った写真と合わせて後程お見せいたします!
【西宮神社へ参拝】
さて、それでは当日の様子です!
今回も使用した機材はFUJIFILM X-S10とXF 16-55/2.8 R LM WR。
フィルムシミュレーションも、前回同様「PRO Neg. Hi」です
1月9日の宵戎(よいえびす)の参拝です。
お昼ごろに最寄り駅の阪神電車西宮駅につきましたが、すでにこの混雑ぶり!
とりあえず人の流れに沿って歩いてみます。
西宮神社の前、えべっさん筋には続々と参拝客が集まっておりました!
赤門(表大門)の前に到着!
マツオくんとタカハシくんは朝6時にここまで来たのか……。大変だ……。
「赤門」というと、わたくし関東人からすると東京大学を思い浮かべますが、何か関係があるのでしょうか?
西宮神社の「えびす信仰資料」にも、東大赤門に関するwebページのプリントアウトが掲載されていますが、特に細かい説明もありませんでした。出典:西宮神社 えびす信仰資料
一通り検索もしてみましたがそれらしき話は見つからず……。
どなたかご存じでしたら情報提供お待ちしております!!!
さて、赤門をくぐって境内へ。
さっそく大渋滞!
なおタカハシくん曰く、この箇所は福男界隈では天秤カーブと呼ばれるそうです。こちらも彼が早朝に撮影したもの。
赤門からダッシュして最初に差し掛かるこの急カーブを曲がり切れず、脱落する参加者が後を絶たないとのこと。
このあたりからアスファルトではなく石畳になるので足も滑りやすくなるため、参加者を「天秤にかける」最初の難関であることが名前の由来です。
日中の様子に戻ります。
テレ端(35mm換算で約82.5㎜)で圧縮効果が出ているとはいえ、すごい人だかり……。
某夢の国でもこんなんならんぞ……。
朝6時だとこんな感じだったようです。
この直線コースは露骨に走力が試されるため、福男道と呼ばれるそうです。
ですが列が進むのは案外早く、はるか彼方に見えた鳥居のすぐ手前まで来ました。
本殿まであと少し……。
暇つぶしに木を撮ってみたり。
なお、こちらの木、界隈では審判の楠と呼ばれているとのこと……。
ご覧の通り、石畳のど真ん中に生えているため、走るのにとても邪魔になります。
この楠に走路を塞がれる参加者が多いことから、「審判の楠」との呼び名が……!
日中参拝するときにも結構邪魔でしたが、わざわざ石畳のど真ん中に残しておくのだからそれだけ由緒のある楠なのでしょう。
もうちょっと!
ちなみに、こちらの拝殿前も魔物の角という物騒な名前が付けられています。こちらもタカハシくんよりの画像提供。
拝殿前のこのゆるいカーブで、トップの走者がなぜか転倒するという事態が例年よく起こるらしいです。
えびす様のおわす神聖なる領域であるにも関わらず、そういったハプニングが頻発することから、いつしか「魔物の角」と呼ばれるようになったとのこと……。
なお、十日戎の期間限定で石段には木製のスロープが設けられ、こちらはえびす坂と呼ばれるそうです。
さて、ようやく拝殿の前まで辿り着きました~!! 大きく宵宮祭と掲げられていますね。おそらく宵戎を指しているのでしょう。
中に入ったらすぐにお参りできるといつから錯覚していた??
……と言ってみたものの、意外と人の流れがスムーズだったため、ここで待ったのは10分ほど。すぐにお参りできました。
拝殿に展示されているこちらのマグロも有名です。
西宮神社の十日戎では、冷凍マグロが例年奉納され、その上に参拝客がお賽銭を張り付ける風習がありました。
しかし、今年は感染症予防対策のため、マグロを覆うガラスケースが設置されていました。そのため、お金を張り付けることはできず……。
残念!
【境内を散策】
さて、参拝も済ませたので境内の様子をば。今宮戎神社同様、西宮でも福笹が取り扱われています。
当日、きちんと見ていなかったのですが、看板を見る限り西宮は福笹も有料?
今宮では無料で笹を配布していました。縁起物を結びつける初穂料とかも確認しておけば良かったですね~。
なお、この後すぐ京都ゑびす神社に向かう予定でしたので、ゆっくり福娘を撮る余裕もなく……。誠に申し訳ございません!!
縁起物であるところの熊手などを売る露店がたくさんありました。
特に行列ができていたのは、こちらの身代わりひょうたんの露店。
当日は何も知らずにスルーしてしまったのですが、売り子のおじさんが今年一年の運勢を占ってくれるということで有名らしいです!
なんとも時代がかった趣の露店がいっぱい。そんなに歳食ってもいないですが、なぜか無性に懐かしい気分になります。
出口の南門の前には、「あらえびす様」を祀った沖恵美酒神社(おきえびすじんじゃ)があります。
あらえびす様とは、えびす様の荒御魂(あらみたま)を祀ったもの。
ここで「荒魂」「和魂」という神道の概念を説明し始めると一生ブログが終わらないので割愛いたします……。
要するに、神様としてのえびす様には「穏やかな面」と「荒々しい面」があり、本殿には穏やかな面が祀られています。
一方、こちらの沖恵美酒神社には、残された荒々しい面のほうを祀っているとのこと。
荒々しく力強いあらえびす様は勝負の神様。そのため、勝負必勝のご利益を求め、本殿とあわせてお参りされるそうです。
残念ながらスケジュールがもう完全にキツキツでしたのでこちらへのお参りを断念せざるを得ませんでした……。
次回参拝する際は両参りを達成したいところです!
【まとめ】
立派なお社(やしろ)に広々として緑豊かな境内、イベントが開催されていないときに訪れても雰囲気の良さそうなところだと感じました。
タカハシくんの撮ってきてくれた写真も以下に掲載しますが、撮りに行くならば人気のない早朝はかなり「アリ」だと思います!
本殿後方一帯のえびすの森は兵庫県指定の天然記念物に指定されています。
また、わたくしはあまりゆっくり見る時間がありませんでしたが、綺麗に整えられた庭園も設けられており、ゆっくり散策するのも良さそうですね。
阪神電車の大阪梅田駅から西宮駅まで20分と、大阪からのアクセスも良好。
まだ行かれたことのない方は、この機会に一度訪れてみてはいかがでしょうか?
今回の記事は、早朝に現地へ行ってくれたマツオくんとタカハシくんの協力もあって完成しました。
タカハシくん、事前調査ありがとう!
来年の福男は君で決まりだッ!!
それでは今回はここまで。
次回は日本三大えびす神社の残り一つ、京都ゑびす神社の様子をお伝えいたします!!
ちなみにこちらは、現物にお金貼れなかったので、マグロのおもちゃにくっつけて撮ったやつです。
それでは最後までお付き合いいただきましてありがとうございました~!
次回のブログもよろしくお願いします!!