こんにちは~。広報担当 中村です。
長い戦いに終止符を打つ時が来ました……。「日本三大えびす神社」最後のひとつ、京都ゑびす神社をご紹介して参ります!
地味に週一でブログあげてましたけどけっこう大変ですね。もうこんな大変なことは二度とやりません……。
日本三大えびす神社のほか2つ、再掲でございます。「えべっさん」「十日戎」「日本三大えびす神社」といった単語についてはこちらで解説しておりますのでどうぞ。
本当に長くなりましたが、それでは今回もどうぞお付き合いくださいませ!!
【京都ゑびす神社とは?】
今日多くの方はゑびす様と言えば「商売繁盛の笹」をイメージされますが、ゑびす信仰の象徴とも言える笹は元来京都ゑびす神社独自の「御札」の形態が広まったものです。
京都ゑびす神社公式Webサイトより引用(http://www.kyoto-ebisu.jp/yuisyo.html)
太字強調は中村によるもの。
国宝・「風神雷神図」でも知られる建仁寺にゆかりのある神社とのこと。建仁寺の境内図にも「えびす神社」の名が記されています。
以下、建仁寺の公式Webサイトです。
https://www.kenninji.jp/
驚くべきは、十日戎に欠かせない福笹の慣習は京都ゑびす神社発祥であるということ。
知名度で言えば今宮戎神社・西宮神社に比べると控えめな京都ゑびす神社ですが、これが「日本三大えびす神社」に数え上げられる由縁でしょうか。
なお、京都ゑびす神社公式Webサイトによると、今宮戎神社同様、こちらにも宝恵かごがやってくるそうです。
京都の西にある東映太秦映画村から、東映の女優さんたちがかごに乗ってやってくるとのこと。Google mapでの表示によればその距離は7.1kmにも及びます!
今回、現地でその姿を見ることはできませんでしたが、2022年の十日戎でも宝恵かごの社参はあったようです。
しかし、例年行われていた舞妓さんによる福笹授与は中止となっておりました。
【京都ゑびす神社へ参拝】
1月9日の宵戎、兵庫の西宮神社を離れた足で新神戸から新幹線に乗り、京都へと向かいました。いや~大変だった……。
冒頭に載せていた一枚はなんとかうまくいったやつですが、ここでたぶん10分くらいタイミング見計らって撮り直しし続けてました。
ちなみに、FUJIFILM X-S10とXF 16-55/2.8 R LM WRでフィルムシミュレーション「PRO Neg. Hi」の組み合わせがメインで使った機材です。
数本交換レンズを使用しておりますが、そちらに関しましては別途ご紹介いたします~。
このぶら下がってるシャンデリアみたいなのは……? と思って調べてみたところ、「人気大寄せ」という京都ゑびす神社特有の縁起物らしいです!
確かにほかの二社では見た覚えがありません。買っとけば良かったかな……?
奥にちらっと見える鳥居ですが、えべっさん(えびす様)の面に箕(みの)と熊手(くまで)を組み合わせたものが設置されているそうです。
例年、十日戎の際には布で覆いがかけられてしまいますが、このえべっさんに硬貨を投げて引っかかったら願いが叶うとのこと。完全に何も知らずに現地へ行ってスルーしてしまっていた……。
その他、境内には「名刺塚」や「財布塚」といったユニークなスポットもあったらしいのですが、ぜんぜん何も知らずにスルーしてしまっていました……。やはりタカハシくんのリサーチがなければ駄目なのか……。
他の二社に比べてあまり広くなく、スケールとしては一番小さい神社です。
そのため、写真だとみっちり人がいる感じではありますが、実際の人数は他二社よりかなり少なかったものと思われます。
西宮≧京都ゑびす>今宮戎
今宮戎神社は最前列に残って長いことお参りしている方が多く、その分なかなか順番がまわってきませんでしたが、ほか二社はみなスッと拝んでスッと帰るような感じでした。
こちら、金網の向こう側に飾られていたので当然お賽銭を貼ることはできませんでしたが、例年であれば9日午前中の奉納のタイミングに触れることができたようです!
今宮戎神社の「裏参り」で銅鑼(ドラ)を叩くように、京都ゑびす神社にも「横参り」という風習があるそうです。
こちらも「えべっさん(えびす様)は耳が悪い」というエピソードをもとにしています。正面から拝んだ後に、念押しで本殿横の戸を優しく「トントン」と叩いてえべっさんにお知らせするわけです。
残念ながら今宮戎神社同様、2022年は混雑防止・感染症予防対策のため「横参り」は中止となっていましたが……。
梅田にほど近い大阪天満宮でも十日戎が行われているため、天神様とえびす様の関係についていろいろ調べてはみたのですが、結局関係性はわからずじまい……。
来年は大阪天満宮の十日戎に行ってみようと思っておりますので、それまでに謎を解決しておきたいところ……!!
さて、このあたりで交換レンズのお話もしておきましょう。
十日戎の取材中、メインで使っていたXF 16-55/2.8もワイド端は24㎜(35㎜換算)とかなりの広角ですが、Touit 2.8/12はさらに広範囲を空間丸ごと切り取れるような感じで撮れます! 冒頭の正門のカットも、実はこちらのレンズで撮影しています。
とはいえ、あまりに広範囲を写してしまうので、いろんな人の顔がもろ写ってしまったのでこのレンズで撮った写真は今回の記事ではあまり使えません……。
残念!
西宮では人が多すぎてゆっくりレンズ交換できるようなスペースもなかったですが、京都ゑびす神社だと境内の端のほうは空いているスペースがありました。
参拝後はレンズ交換してしばらく適当にシャッターを切っておりました次第です。
APS-Cなので焦点距離も1.5倍で約75㎜と取り回しが悪く、日も落ちてきてコントラストの低いシーンでの撮影となったため、あまりいい感じの絵が撮れなかった……。
普段、プライベートで何も考えずに撮ってるときは足で画角をカバーするのが楽しいのですが、「記録」のためにはとことん使いづらい……。まぁオールドレンズなんてそんなものですけどね!!
個人的な使用感としては、ズミクロンはこういう明暗差がはっきりしているシーンが得意なレンズなのかなと。
ハイライトとシャドウの質感が豊かで、「ライカといえばモノクロ」と言われる由縁が分かる気がしますね。完全に主観ですが。
【まとめ】
最後完全に余計な話をしましたが、実際に京都ゑびす神社を訪れての感想です。
規模こそ小さいものの、綺麗に整えられた境内は上品な雰囲気が漂っておりました。西宮神社同様、混雑するイベントを避けて何もない日に撮影に行ってみるのも楽しそうですね!
今度訪れたら、今回スルーした鳥居の上のえべっさんや「名刺塚」「財布塚」なども見てみたいところです!
なお、こちらの京都ゑびす神社は、ほか二社より若干アクセスがややこしいです。以下、京都駅からのルートを載せておきますが、バスだと20分ほどかかります。
電車の場合、最寄り駅は以下の通り。
〇京阪電車 祇園四条駅
〇阪急電車 河原町駅
詳しくは、こちらも京都ゑびす神社の公式サイトをご確認ください~。
http://www.kyoto-ebisu.jp/kotu.html
また、冒頭でも述べた通り、目と鼻の先には建仁寺もあります。その他にも近辺には有名な観光スポットがたくさんありますので、撮影旅行のコースに組み組んでみるのも面白そうです。
ちなみにわたしは西宮→京都の移動で半死半生になっていましたので、京都駅からタクシーで付近まで移動しました……。
なんかまたしても4000字近く書いてしまったわけですが、これにて「日本三大えびす神社」の旅を終えたいと思います!
めちゃくちゃ大変だったし二度とこんな強行軍やりたくないのですが、生憎わたくしは自分が見聞きして体験したことしか信じられないタチでございます。
これは機材レビューもそうなのですが、「なんかわからんけどみんなそう言ってるからそうなんでしょ」みたいな態度はなるべく取りたくありません。
偏屈で恐縮ですが、力の及ぶ限り「わたくし、中村の視点」をきちんと皆様にお伝えしていきたいという思いで必死こいて情報発信をしておりますので、少しでも面白いと感じていただいた方々は応援していただけますと励みになります!
【おまけ 京都店まで散策】
京都ゑびす神社を離れたのちにGoogle mapを確認したところ、カメラのナニワ 京都店まで徒歩で行ける距離であることが判明しました。
歩きながらなんとなく撮ったスナップをお見せいたします~!!
ちなみに、境内で振り回せなかった鬱憤を晴らすかの如く、Touitとズミクロンでしか撮っていません。モノクロはズミクロン、カラーはTouitでの撮影です。
やっぱり撮ってて楽しいのは単焦点なんだよな~!
完全に疲労で脳が死んでたので許してください……。
それでは今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます! また次回のブログでお会いしましょう~!